214氏による強制肥満化SS

214氏による強制肥満化SS

 

 

美代子はいたって普通の高校生だった。ただ彼女は運が悪かった。
その日美代子は、もうすっかり日の暮れた路地を歩いていた。
すると道の前方から黒く丸いうごめく物体が現れた。
そして次の瞬間その物体は美代子の目前に迫っていた。
どうやらそれは黒いマントを羽織った、相撲取り顔負けに太った女のようだった。
それを見た美代子はあまりの不快感に、思わずつぶやいてしまった。
「何あれ、吸血鬼か何かのつもり?デブがそんなの着てもキモイだけなのに。」
これを聞いた女は不気味な笑いを顔に浮かべながらいった。
「ずい分と言ってくれるじゃないの、私は吸血鬼じゃなくて、『注脂鬼』っていうの。あなたも仲間にしてあげるわ」
注脂鬼と名乗ったその女は、その体格に似合わない素早さで美代子の腹に噛み付いた。
「キャーッ」
美代子の叫び声が木霊するが誰も助けには来ない。
そうしている間にも美代子の体には確実に変化が始まっていた。
注脂鬼の鋭い牙からは毎秒一リットルもの脂肪が、美代子の体内に注入されていった。
もともと普通体型だった美代子の腕や足はかつてのウエストほどにぷくぷくと膨らみ、胴体はドラム缶をしのぐほどの太さになっていた。
このときすでに美代子の体重はもとの4倍にも迫ろうとしていた。

顔もすっかり二重アゴになり、もう誰が見ても美代子とは気づかなかっただろう。
しかし美代子自身は注脂鬼の脂肪に混じっていた毒によって、心地よい眠りへと引き込まれていった。
そして今度目がさめるときは、 美代子の自我は無くなり、立派な注脂鬼となっていることだろう。


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