249氏による強制肥満化SS

249氏による強制肥満化SS

『リバウンドケーキ』

 

 

 

[4月1日]
今日僕達は、N市にケーキ屋をオープンした。
といっても、店員は僕達二人だけの小さなお店だ。
僕達というのは僕、柄沢一郎と、二歳違いの弟、二郎のことである。
弟はパティシエであるためケーキ作りを担当し、僕は接客や会計などのその他諸々を担当する。
ちなみにこのケーキ屋をオープンしたN市は、4、5年前に設立された漢真日(カンマヒ)高等学校があることで有名である。
この学園は有名進学塾会長、雲乃内漢助によって設立され、今では全国有数の進学校となっている。
表向きのこの店のウリは、ケーキであるにも関わらず食べても食べても太るどころか痩せられる「スマートケーキ」である。
しかし、このケーキには恐ろしい副作用が隠されている。
この副作用は、ある薬の効果である。
この薬は、僕が偶然にも発見し、研究してきたものだ。
ほんのこないだまで、僕はある製薬会社の研究員だった。

 

僕がまだ研究員の頃は、肥満症や糖尿病患者などにむけた、脂肪の燃焼についての研究を中心に行っていた。
ある日、一人で残業していると、不思議なことが起きた。
それは、脂肪細胞に開発段階の脂肪燃焼薬を注入し、様子を観察しているときだった。
「あれ・・・?脂肪細胞が収縮している・・・?」
直ちに顕微鏡で測ってみると、確かに初めの半分ほどの大きさまで収縮していた。
「よし!まだ詳しいことは調べてみないと分からないが、脂肪燃焼薬開発の兆しが見えてきたぞ!!」
しかし、僕の期待は裏切られた。
暫くした後、半分ほどの大きさになったその細胞は、二つに分裂した。
更に放っておくと、それぞれが元の大きさに戻り始めた。
「どういうことだ・・・?」
僕は試しに、実験用のマウスにこの薬を注入してみた。
すると、みるみるうちにマウスがやせ細っていった。
やがて変化が止まり、暫くすると元の大きさに戻り始めた。
そして、また変化が止まって暫くした後、今度は膨張していった。
変化が止まる頃には、マウスは丸々としたのろそうな体つきになっていた。

 

翌日の昼食タイム、僕は社員食堂で同僚の小西さんの隣に座り、小西さんのサンドイッチにこっそりとこの薬を混入させた。
小西さんは社内随一の綺麗な女性で、僕と同じ研究員をしている。
入社当時は少々ぽっちゃり目だったが最近は日々の残業のせいか、それとも自分からダイエットをしたのか、スレンダーな体型になってしまっていた。
僕はぽっちゃりした女性の方が好みなので、残念に思っていたところだった。
僕がカレーライスをもくもくと食べている横で、小西さんはおいしそうにサンドイッチを頬張っていた。

 

サンドイッチを食べ終えた次の瞬間、違和感を感じたような顔つきをした。
「あれ・・・ちょっと痩せた?」
だが、小西さんの体は少しずつ膨張を始め、小西さんが戸惑っているのもつかの間、すぐに膨張は止まり元の体型へと戻った。
「・・・?何だったのかしら・・・?」
小西さんは首をかしげながらも、テーブルのサンドイッチの袋の片づけを始めた。
しかし次の瞬間、小西さんは苦しそうな表情で呟いた。
「・・・う・・・!」
小西さんの体が膨張を始めた。
白衣の下で、少しずつ全身に脂肪がまとわりついていくのが分かる。
膨張が終わった頃には、小西さんの白衣は全身にびったりと食い込むようになっていた。
「な、なにコレぇ・・・!!」
彼女はショックのあまり、気絶して椅子から倒れてしまった。

 

「ガタン!!」
食堂中を椅子の倒れる音が響き渡った。社員達がこちらに気づき、走って向かってくる。
「大丈夫か、小西さん。何が起こったんだ!」
僕はまるで何が起こったかさっぱり分からない、といった顔で、変わり果てた小西さんの体を抱きかかえた。
両腕にずっしりとした重みが伝わってくる。
近くで見ると、その急激な変化が分かる。
かつてBカップもなかった胸は、今や大玉のスイカのような大きさでぶるん、と垂れ下がっていた。
そしてその胸は、たぷんたぷんの腹肉に支えられるようにのっかっていた。
以前は砂時計を思わせるほどくびれていたウエストも、今では見事な三段腹を形成している。
よく見ると白衣のボタンが二個ほど弾け飛んでいた。
下半身の肥大も凄い。
申し訳程度にしかなかった尻の膨らみも、今や圧倒的な存在感を示している。
バスケットボールを二つ入れたような尻肉の肥大に耐えきれず、服が裂け、そこからぶよぶよとした脂肪の塊がのぞいていた。
太ももは、小西さんのかつてのウエストの太さくらいにムチムチと膨らんでいた。
無惨。その一言だった。
周囲の社員もがやがやと騒いでいる。驚きを隠せないようだった。

「救急車を!」
誰かが叫んだ。その言葉を合図とするかのように、皆が一斉に動き出した。
「とりあえず彼女を医務室に運べ!!」
「携帯で救急車呼びました!あと15分程度で到着できるそうです!!」
「彼女の近くにいた奴で何があったか分かる奴はいるか!!」
僕は皆と一緒に走りながら、どさくさに紛れて弟の二郎に連絡をとっていた。


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