377氏による強制肥満化SS
「ふぅふぅ…うぷ……苦し…」
そう言いながらもチキンやらピザやらを次々に口に押し込み続ける。
女は腹をパンパンに膨らましたまま仰け反って、片方の手で苦しそうに腹を撫でながらも黙々と食べ続けた。
際限なく給仕される料理、しかしこれを食べきればこの監獄のような部屋から出られて、暫くの休息が与えられる。
「う、ウエストがきつぃ…」
スカートはパンティラインに食い込み、その上にでっぷりとしたお腹が鎮座している。
上着は迫り出した肉塊を隠せずに胸の辺りまでたくし上げられている。
スカートのホックに手をかけた。
ミシミシと布のきしむ音がして、息を吸って腹周りに隙間を作ろうとしても、分厚く取り巻いた脂肪がじゃまして指を入れることも出来ない。
「困ったなぁ…」
ふぅとため息をつき、緊張を解いた瞬間、バツンと勢いよく音がしてスカートのホックが弾け飛んだ。
その後ビリビリとチャックの脇が破れて、中から脂肪がたゆたゆと溢れだしてきた。
「はは…弾けちゃった…でもこれでまだまだ食べられる」
女はまた食べ始めた。
テーブルに腹がつっかえて食べ物が取りづらい。
女はとうとう重い身体を持ち上げて、テーブルの上に乗り上げた。
そのままの勢いで料理を片っ端から平らげていく。
ローストビーフ、七面鳥、酢豚、ラーメン。
「むしゃむしゃ…うぷ……はぐはぐんん………」
ステーキ、ハンバーガー、フィッシュアンドチップス。
「んぐんぐ。ふぅ、最後にデザート…」
生クリームたっぷりのケーキ、パフェ、あんみつ、くれーぷ……
ほぼ全ての料理を平らげた頃、彼女の雇い主が姿を現した。
「ははは、よくあの量を食べきったね。よく食べた、いや、よく太ったというべきか…」
女は苦しそうに腹をさすり、見苦しく仰け反ったまま聞いた。
「はぁはぁ……これで、約束通り、あの人に…会わせてくれる?」
「心配しなくても、約束は守るさ。君は、大富豪の長男と結婚したいらしいね。君が選んだのは僕の兄。確かに兄は金持ちで頭も切れる。しかし兄は少々変わっていて、性癖が……」
「知ってるわ。でぶが好きなんでしょ。だから私はこうして食べまくって、豚みたいにぶくぶくぶくぶく太ってるのよ!肥えてるのよ! ……これも裕福で幸せな結婚のため…一目で見初めてもらわなきゃ」
女はそこまで言って、手近にあった気の抜けたコーラをグビグビと飲み干した。
喉が上下して液体が胃に流れ込む度に、たぷんたぷんと腹の贅肉が揺れた。
「ぷはっ………ここへ来てもう5日…そろそろ会わせてくれてもいいんじゃない?」
「まだだめだな。僕の兄は中途半端は嫌いでね。」