363氏による強制肥満化SS

363氏による強制肥満化SS

『身体比例病』

 

 

 

身体比例病。それは女性特有の病気であり、この病気にかかった女性の体は摂取したエネルギーの一部にある定数分をかけたエネルギーの量が脂肪に変換されてしまうという病気である。
定数は人それぞれ異なり、時間、回数などでの増減もある。
この事から食べれば食べるほどやせる人もいれば太る人もいるのである。
更に、この病気にかかると満腹中枢の刺激の一部が空腹中枢へと送られてしまう。
事に、簡潔に数字をつかって説明すると、ある女性の定数を2とする。
その女性が10のエネルギーを摂取する。
このエネルギーの一部を2かけた数字の分だけ脂肪に変換される。
変換されるエネルギーの割合はいつも異なるが、今回は10のエネルギーの中の7だけ変換されるとしよう。
この女性の場合は定数が2であるから、7×2=14から14が脂肪となり、エネルギーの残る3が消化されるのだが、さらにその3の一部が空腹中枢に送られるのだ。
この病気は午前3時から10時までの間に活動する。
この病気はウイルスに属し、空気感染する。
このことから、これをハザード・Hと呼ばれている。
このウイルスはいまだに治療方法は見つかっていない。

 

               第1話

 

「・・・・・・・。」
朝日がまぶしい。
朝の鳥のさえずりで私は目を覚ました。
体がだるい。
昨日は色々とやらなければらならい仕事があり、
夜中遅くまで机に向かっていたからだろう。
幸いにも今日から2か月の休みが入る。
仕方ないからもう一度寝よう。
すると、それを阻止するように携帯が鳴る。
「もしもし?」
私はけだるさ丸出しの返事をしてしまった。
「あ、おはよ。詩織。寝てた?」
「あぁ、美波。うんと、今起きたとこ」
私は質問にだけ答えた。
「そっかぁ、ねね、今日暇だよね?」
「うん、やることないし、暇。」

「今日のお昼、大学の仲間とファミレス行くんだけど、来ない?」
ご飯の誘いなんて珍しいと思った。だから、
「どうせご飯代の負担減らそうとしてるんでしょ〜?」
「う・・・・・ バレちった?」
「ふふっ、バレバレ。」
この会話で、ただの親切だと悟った私は、
「いいよ、行こうよ。」
「やったぁ! じゃ、昼になったら電話するよ。」
「分かった。待ってるね。じゃね。」
「じゃ〜ね〜。」
私は携帯を閉じた。

 

おかげで完全に目が覚めてしまった。
顔を洗いに洗面台に私は向かった。
顔を洗い、歯を磨いている時、私はふと下にある体重計に目をやった。
「最近乗ってないな、うん。」
私はおそるおそる体重計に乗ってみた。
針は52.2キロを指していた。
「なんだ、あんま変わってないじゃん。」
200グラム増えただけだった。
リビングに戻る。
やることがないのでパソコンを開いた。
そして意味もなく意味のない情報収集を始める。
「ん・・・ 何々・・・? 身体比例病?」
私はその意味の分からない広告で手を止めた。
そして、大体の内容を把握した。
これを今日、友達に話す材料にしようと思う。
他にも調べようとしたとき

「キャッ!」
空気を読もうとする欠片もなく私の携帯が鳴った。
「もうお昼だから、外の公園にいるよ〜。じゃね〜。」
一方的に電話を切られてしまった。
あわてて私はパジャマから着がえて外に出る。

 

ガチャ・・・

 

私はドアを開けて出発しようとしたところに美波がいた。
「わわっ!」
私は二度、美波に驚かされた。
「行こ! みんな待ってるよ!」
私はただただ美波に手を取られ走る。
息切れをするかしないかの体力のところで
そのファミレスに到着した。
「人、いないね」
「だって、今日は貸し切ったの。」
「え!?」
「なんとなくね。」


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