401氏による強制肥満化SS

401氏による強制肥満化SS

『デブれる大盛りの美女』

 

 

 

昔々、あるところで、かわいらしいお姫様が生まれました。
近隣の魔法使いたちが、祝福に集まり、姫に幸せが降り注ぐように魔法をかけていきました。
しかしそのなかに、一人、変態な魔法使いが紛れ込んでいたのです。
「なんて可愛い女の子でしょう。この子が花のように美しいのは15歳まで。そこからは急激に肥満化して肉塊となり果てるのよ!」
それを見て、最後に控えていた魔法使いは、そっと次の祈りを捧げました。
「…でも大丈夫。ポチャ専の王子様が迎えにきてくれますように…」

 

それから15年。お姫様は皆の愛情にも恵まれ、美しく、優しい少女に育っていました。
ある日、お城の庭に出たところ、見知らぬ老婆が近づいてきて…
「ごきげんよう姫様、どうかこれを。姫様に、めしあがって頂きたくて…」
「まあ、これを私に? ありがとう。美味しそうね」
愛されすぎて疑うことを知らない姫は、老婆から受け取ったお菓子を、そのまま食べてしまったのでした。
「…ああ… とっても美味しいわ… あの、もうひとつ頂いてもよろしいかしら…」
「どうぞどうぞ。このカゴごと受け取ってくだされ。ひっひっひっ…」
そういって、老婆は去っていきました。
カゴを持って、お城に戻ったお姫様は、さっそく自室にこもり、お菓子をぱくつきます。
「…あああ…こんな美味しいものがあるなんて…あんまり食べ過ぎてはだめよ… でも、もうひとつ… もうひとつだけ…」
不思議なことに、カゴいっぱいのお菓子は食べても食べても無くなりません。
けれどもお姫様は夢中で食べていて、そんなことには少しも気づかないようです。
さらに不思議なことに、お姫様の食欲も、なかなか飽和しません。
おなかが苦しくなっても、まだ尚、お菓子をせっせとくちに運び続けるのです。
「…ふぐ… もぐもぐ… そろそろ、くふしぃ… あといっこで終わろう… はああ… はああ…」
結局、その日は一人で居る時間はほとんど食べることに終始してしまったのです。

 

それからと言うもの、お姫様の食欲は異常でした。
朝、昼、夜、おやつ、それぞれ今までの2倍近い量を食べた後、自室でこっそりとあのお菓子をむさぼっていたのです。
変化したのは食欲だけではありませんでした。
自分では気づかないだけで、基礎代謝量が急激に落ちていったのです。
この2つの変化によって、お姫様の肉体は、2週間に3キロずつのペースで脂肪を蓄えていったのでした。
お姫様は目に見えて太り出しました。激太りっぷりが民衆の間でも話題になるほどでした。
以前まで着ていたドレスはどれも着られなくなり、ドレス職人は仕事が増えて、てんてこまいでした。
「ああ… だめ… だめだってわかってるのに止まらない… むぐぅ… こんなの… 我慢したら逆にストレスで暴食してしまうわ… むしゃむしゃ…」

 

優しい執事がなぐさめます。
「お姫様、女性は思春期の一時期、ふっくらする方も多いようです… あまり気にされなくても、十分お可愛らしくておいでですよ…」
しかし、この執事、魔法使いの使い魔のカラスが化けたものでした。
お姫様を太らせるために、魔法使いが送り込んだのです。
「…でも、私のことみんな笑っているわ。まさにブタに真珠だって… インターネットにひどい動画を貼られているのも、知ってるわ…」
「皆、姫様に関心があるのですよ。貴女様は、民衆のこころの糧となるのが仕事です。少々の中傷でめげてはつとまりませんよ。」
「…でも… ひどいわ… ああ… 食べているときが一番幸せよ… イヤなことなんて忘れてしまうもの… もぐもぐ… そうよ、全員太ればいいんだわ…! 私だけなんて不公平だもの…!」

 

…私だけ太って冷やかされるなんて、不公平…
この理不尽なお姫様のひとことにより、国じゅうにおふれが出されました。

 

『ふくよかな女性は、国の豊かさの象徴である』
『女性は1キロ痩せるごとに罰金を課す事とする』
『逆に太った物は表彰してたたえる事とする』

 

特に、お城に使える女中たちや、皇族とつながりの深い貴族の女性たちは、太らないわけには行きませんでした。
民衆はなかば野次馬で、大反発です。
お姫様が公務で現れると、「でぶ!」「でぶ!」の大合唱です。
公務を取りやめるわけにはいかないので、お姫様は民衆のさらし者でした。
お姫様は深く傷つきました。お姫様自身、食欲と脂肪をどうすることもできなかったのです。
傷ついた心はお姫様をさらに過食に向かわせました。
お姫様を癒してくれるのは優しい執事と食べ物だけでした。

 

こうして、寝ても覚めても、お姫様は食欲におぼれ続けたのです。
…あっと言う間に体重は80キロを超え、90キロに達し、100キロにとどくのも時間の問題です。
するとどうしたことか今まで優しかった執事が一転、お姫様に厳しくあたりはじめたのです。
「お姫様、失礼ですがそろそろ、いくらなんでも太りすぎではございませんでしょうか…?」
「…ぐ… ごくん…」
「ドレスを着ている姿など、遠目に見れば金魚のようではございませんか… くっくっ…」

 

執事にイヤミを言われるようになり、お姫様は、隠れてこっそり食べるようになりました。
ほとんど一日中、食料貯蔵庫にこもってお菓子やアイスを食べていました。
本当は何度か、食べるのを我慢しようと頑張ったのです。
我慢に我慢を重ねたあげく、反動でドカ食いしてしまう。
スパイラルを繰り返すたび、お姫様の身体は脂肪で膨れていきました。
…そのころにはもう、お城じゅうの女中が無理矢理太らされて、全員が肥満体をゆさゆさゆらしながら、生活していたのです。お城の中は、豚小屋さながらでした。
その中でも、ひときわ、お姫様はひとまわりもふたまわりも膨らんで見えました。
このままでは健康を害するのではないかと、王宮の医師団はひそかに、脂肪の摘出を企んでいたほどでした。

 

そんなある日、執事が一通の封筒を持ってやってきました。
「お姫様、お見合いの申し込みがきましたよ! さる貴族のご子息殿で… お姫様をどこかで見初められたそうです。まったく、物好きもいるもんですねえ? とって食おうっていうんじゃないでしょうな?」
「…あのう… わたし、まだそんな年齢では…」
「いいえ。これは千載一遇のチャンスです。この機を逃したらお嫁入りは絶望的ですからな! イヤとはいわせませぬぞ…」
「…でも、ドレスがないわ…」
「はあ?! 先月、新調したばかりではありませんか! まったく、どれだけ膨らめば気が済むんです! このドレスだって国民の血税でまかなっているのですぞ?! ここはもう、無理にでも着て頂かなければ。とにかく、見合いは来週ですから。」
「…はぃ…」
皆、お嫁入りは絶望的と思っていましたので、まさに渡りに船とばかりに皇族一同煽り立てます。
もちろん、その貴族の子息も、筋金入りの変態です。
子供の頃、ペットの犬を無理矢理太らせて虐待だと怒られた事があるぐらいです。
お姫様が公務に現れる報道を見るたびに、肥満化していく肉体、民衆にののしられて恥じらう表情を、いつも楽しみに観察していたのでした。

 

いよいよ見合いの当日、ドレスに肉塊を納めるため、3人の女中が集められました。
「姫様… コルセットです。失礼しますよ…」
「ああ… いやだわ、きっと入らないのよ…」
「…お察ししますわ。」

 

3人係りで焼き豚のように縛り上げて行きます。

 

「ふぐ… う… 苦しい…」
「耐えてくださいませ… いち、に、それっ!!」
「おい! まだやっているのか! おやおや、これはお姫様? なかなか苦戦しますなあ…?」
「…ひやああ… み、みないでぇ…!! 出てって…!!」
「ええ、出て行きますよ。見てうれしいものでもありませんから。それにしても、すさまじい肉ですね。そんなぶっといコルセットなんてよくあったもんだな…」

 

ようやくドレスに詰め込まれた姫様は、窮屈そうにぎこちなく、ロボットのような動きになってしまいました。

 

「ようやく着れましたね? うわ、ぎっちぎちじゃないですか。ほら、急ぎますよ」
執事にせかされて、いそいそと車に乗り込みます。
座ると、いまにもはちきれそうに、コルセットがぎしぎし悲鳴をあげます。
車が揺れるたび、コルセットに乗っかった大きな乳房が、ドレスの中で窮屈そうに揺れました。
これだけ太っていては、車から降りるのも一苦労です。
コルセットをミシミシ鳴らしながら、会食場に向かいます。
これだけコルセットで締め上げているにもかかわらず、まったくくびれたところがありません。
樽のようなシルエットですし、やっぱりゆさゆさと汗ばみながら到着すると、相手の男性が優しく迎え入れてくれました。
彼は、お姫様に会えたことを大変光栄だと言い、お姫様を大変美しいとたたえ、できれば一緒に暮らしてほしい、と言いました。

 

「…でも、私でよろしいの…?」
お姫様は、さいきん執事からボロクソに言われているのですっかり自信をなくしているのです。
それに、さきほどから何も食べていないので、禁断症状で冷や汗が出てきてしまいました。
「もちろんです。我が領地にはこれだけの広さがあり、食費の心配は無用です。外国との貿易も盛んに行っています。珍しくて美味しい食べ物も入ってきますよ。そうだ、きみ、あれをもってきなさい」
見透かしたかのように食べ物の話でお姫様の気持ちを煽り立てると、メイドに指示を出し、外国の珍しい食べ物を持ってこさせます。
お姫様の食欲は一発触発です。一方で、コルセットもはちきれ寸前なのですが…
「これは中国からとりよせたものなんですがね…… っと?!」
食べ物が目に入った瞬間、お姫様は飛びかかるようにもぎとり、食べ始めました。
「…んぐ… んぐっ…!」
「…ふふふ… 美味しいですか…?」
「…んむぅっ… 止まんな…い… 苦しい… く… あ、ああああっ…!」
ブチッ… と鈍い音をたてて、コルセットが壊れ… 肉が… せき止められていた肉が… 溢れて行きます…
「やああ…っ!」
コルセットを破壊し溢れた肉は、内側からドレスをびりびりと引きちぎり… お姫様は、まるでレイプにでもあったかのような、ひどい半裸の格好になってしまいました。
しかし、それでもなお、点心や蒸しパンを口に、胃袋に詰め込み続けます。
「…おどろきましたよ。これは想像以上だ… 姫。ほら、お肉がはみ出ておいでですよ? 少し、食べる手を止められては…」

「…ほめんらひゃいぃ… ほ、ほまらない… のぉぉ… むぐ… あむあむ…!!!」
「…そうですか… では、もっとおかわりはいかがでしょうか? …もっと太ってしまいますがね… 入ってきた扉から出られないぐらいに… もちろん、僕は歓迎しますがね… ふふ…」
「…ほ… ほひぃ… くらひゃいっ…!! いいのぉ… ああ… なんれもいいから、はやくぅ…!! おかわりい…!!」
「…了解です、姫… おおい! おかわりもってこい!! …ふふふ… 貴女はここから出られない… 一生、僕が面倒見てさしあげます… 僕の… 肉奴隷だ… 結婚式もしましょう。この恥ずかしい肉体がウエディングドレスをまとう、滑稽な瞬間を、ぜひテレビ中継しようじゃありませんか…」
「…ああ、たふけてぇ… だれか… あむあむ… むしゃむしゃ…」
…とにかく、姫はお嫁にもらわれて行きました…。
結婚式のときは、国中のレース職人が動員されてウェディングドレスを縫い… ある意味ネタとして全世界に報じられ、注目・嘲笑されました。
またその後、皇族ではなくなったお姫様には、以前より民衆の関心は無くなりましたが、時々ゴシップ誌が報じるところによると、今では体重は200キロを超え、優しいサディストのご主人に肥やされながら、なんとか幸せに(?)暮らしているとのことです。

 

めでたし、めでたし。

 

#,おとぎ話,眠れる森の美女


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