470氏による強制肥満化SS

『シンデレラ』

 

 

 

むかしむかし、あるところに、お母様を亡くして悲しみに暮れている女の子がいました。
お父様は後妻を娶りましたが、義母は大変いじわるで、連れ子の義姉をかわいがり、女の子には残飯ばかりを食べさせました。
「おかあさまぁ、あたし、もうおなかいっぱいで食べられないわあ…」
「まあ、それなら豚の餌にすればいいわ。シンデレラの餌に…」
「わかったわ。食べなさい! これ全部、残さずよ!」
「…うぅ…」
こうして女の子は、小食で贅沢な義姉が残した食べ物を、来る日も来る日も食べ続けました。
「ぐ… もぅ苦しい…」
「あらいやだ… 食べ物を粗末にできないわよ。さっさと食べなさいよ」
「それにしても嫌ね、みっともなく太って… こんなんじゃ舞踏会には連れていけないわ。ドレスがはちきれてしまう。」
美しさにに嫉妬した義母と義姉が、共謀して女の子を太らせたのでした。
舞踏会の夜。女の子は一人で留守番しながら、鏡に向かってつぶやきました。
「ああ、すっかりお肉がついてしまって… こんな身体ではたとえドレスがあっても、舞踏会に行ったところで笑い物だわ…」
「行かしてやろうか? 舞踏会に」
突如、どこからか、しわがれた中にも芯のある声が聞こえてきました。
「…なに? だれなの」

「タイムリミットは12時ジャスト。それまで夢をみておいで…」
声が消えるやいなや、キツキツのぼろ服はドレスになり、女の子の身体は… 美しかった頃の… 今より20sほど痩せていた頃の身体に変わったのでした。
「…す、すごいわ… 夢みたい…」
義母に押しつけられたパンプキンパイはたちまち馬車になりました。
ドレスアップした女の子が乗り込むと、お城にまっすぐ向かいます。

 

お城につくと、次々と紳士がやってきて、ダンスを申し込みます。
女の子は夢中で踊りました。美しく変身した女の子は皆の注目のまとです。
舞踏会も終盤にさしかかり、王子様やってきました。
「爺、僕はもう少しふくよかな女性の方が…」
「殿下。ここはひとつ、オトナになってくださいませ…」
「やれやれ、あの子を太らせたらどれだけ楽しいことか…」
王子様は、女の子の前に、なかば無理矢理押し出され、ダンスを踊ることになりました。
女の子はクールな王子様と踊れて有頂天、頭が真っ白になります。
「やれやれ… あ、きみ、門限はいいのか? もう12時だが」
「え… あ…!!」
(ボーン… ボーン…)
時計の鐘が鳴ると同時に、女の子の身体が…
(ムクっ… ムクムクムクっ…)
「だ、だめ、ちょっとキツ…」
(ムチムチむちぃ…っ!)
「あ… ぐうう… し、しつれいしますぅ…!!」

(ブチっ… ビリぃ…ッ)
「??? な、なんだ? この子、からだが…」
女の子の身体がみるみる膨れて、ドレスがはちきれる… 苦しそうな、恥ずかしそうな女の子の表情…
そのとき、王子は、生まれてこのかた今まで無かったほどの大変な興奮を覚えたのでした。
「あの子にもう一度会ってみたい… おい、爺。彼女の落としていった靴は」
「…こんなものあてになるでしょうか…」
「国家の威信に懸けても探し出せ!!」
こうして、太って靴の入らない女性を捜す国家の活動が始まったのでした

 

「お城の精鋭部隊が足の大きい女の子をさがしている?」
噂は瞬く間にちまたに広がりました。
王子様は、逃げていった女の子のまるまるとした背中や、むちむちの二の腕、ぽっちゃりした足を思い出しながらゲキをとばします。
「…ただのデカ足ではだめだ! 太って、足の甲や幅が肉厚な女を捜すのだ!」
「ははっ!!」
捜索隊はシンデレラのうちにもやってきました。
あの時落としていった靴を持ち出し、義姉に履かせますが… 華奢でほっそりした義姉は、余裕で履けてしまいます。
「…このうちもだめか… ほかに、年頃の女はいないのか?」
「おりますが… 舞踏会にはいておりませんよ?」
食卓の隅でもくもくと残飯を食べているシンデレラを指さします。
すると、捜索隊の目が輝きました。
すぐにお城に通報され、王子様がじきじきに、確認しにやって来ました。
「こちらでございます!」
「…よし… こ、この子は…! …おい。おまえ…! このまえは…」
「…お、おうじさま…!! たいへん失礼をいたしまして…」
丸っこい身体をさらに丸めて恐縮するシンデレラ。

それを強引に、お城に引っ張っていこうとする王子様と親衛隊。
義母と義姉は唖然とするばかり… ですが義母がふと、気づいたように義姉を押しだし、叫びました。
「ま、まってください…! 太った娘をご所望なら… この子が! この子が太りますから!」
「ええっ! お母様なにを…!」
「おまえはだまってなさい!! …どうか少し… 少し時間をください! お后選びを確定するのは…!」
「…そうか。それもよかろう。まだ決定するには尚早であるし… 候補は多い方が良いからな。だがこの娘は借りていく。私の后になりたければこの娘を越えてみせるんだな。ははは」
…それからと言うもの、義母は鬼のように義姉を太らせました。ほかの貴族たちも同じです。
抵抗する年頃の娘たちを、執事やメイドを使って無理矢理おさえつけ、肉や乳製品、甘いものを食べさせて、太らせたのでした。

 

半年後の舞踏会… すっかりふくよかに肥えた女たちが、ゆっさゆっさと肉を揺らしながら踊ります。
舞踏会は家畜の品評会のような有様になってしまいましたが、王子様は大変満足そうに眺めています。
「よく集まったな皆の者… 今日は私のお后候補の、公開測定を行うぞ。我こそはと思う者は前に出るように。…まずはこいつからだ… おい! 壇上に上がれ!」
…あの当時よりもさらに膨れた身体のシンデレラが現れます。
よたよたと左右に身体を揺らしながら… 太股が太すぎて、もはや膝を閉じることもできないのでしょう。
この半年間、シンデレラも王子様によって肥育され続けていたのでした。
あまりの肥満ぶりに、会場が一瞬どよめきます。
「よーし良いぞ。これから身長、体重、体脂肪率とスリーサイズの測定をおこなう!」
シンデレラは真っ赤になってもじもじしています。
しかし容赦なく、従者たちが測定を行い、高らかに結果を読み上げます。
「…無理よ… あんな豚に勝てるわけがないわ、お母様、私辞退するわ」
「何をいっているの? ただ太ればいいだけなのよ…! お后に選ばれてから痩せればいいじゃない! つべこべ言わずに食べるのよ!」
…こうして、娘たちの肥満化レースは加熱していき、3年後、最後に優勝したシンデレラが王子様と結婚して… 幸せに飼われましたとさ。

 

めでたし、めでたし。

 

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