493氏による強制肥満化SS

493氏による強制肥満化SS

肥満化荒らし娘

 

 

 

493:肥満化荒らし娘 :2009/10/02(金) 01:29:22 ID:X2iON2vl
あたしが肥満化スレのことを知ったのは、1ヶ月ほど前のことだ。
なんでも、女の子を太らせることを好む連中が集っている所らしい。
はっきり言って、基地外としか思えなかった。

 

でも、彼らは楽しそうだった。
絵師も、SS作家も、それに感想をつけたり、
雑談に興じる時でさえ、のびのびと自分の妄想を披露して心から楽しんでいた。
荒れることなどほとんどなく、住人達はそれを誇らしく思っている様子すらあった。
なんだか、ひどく腹が立った。

 

こないだのテストの成績のこと。
最近、いまいち冷たい彼のこと。
そして何より、ぜんぜん上手くいかないダイエットのこと。
ぜんぶ、こいつらが悪い気がして。

 

荒らしてやろう、と思った。

 

 

495:肥満化荒らし娘 :2009/10/02(金) 01:30:37 ID:X2iON2vl
タイミングよく、人気の絵師が東方の肥満化絵をうpしてくれた。
いい絵だと思っているあたし自身に、また腹が立った。
だから、まずはそれをマンセーしている住人を自演だと決め付けてみた。
次に、東方そのものを叩いてみる。
スルーされそうになっても諦めてはいけない。
IDを変え、口調を変え、論旨を変えて根気よくレスを続けていれば、
少しずつリアクションは返ってくるようになる。
誰だって、「厨」呼ばわりされればいい気はしない。
理路整然とまともなレスを書いた奴にはなるべくピントのずれたレスをつける。
絵師が神絵を投下してくれたら、間髪入れずにけなす。

 

ほら、少しずつ、熱くなってきてるよね?
このスレ、あたしの力で、荒れてきてんじゃん!
肥満化スレは荒れないなんて、大嘘じゃん!

 

いつの間にか、あたしはモニターの前で涙を流していた。
どうして自分が泣いているのかわからない。
荒らしたくて荒らしたはずなのに。
うまくいきつつあるはずなのに。

 

息が、ひどく苦しい。
なんだかすごく、暑い。
脂っぽい汗が、ひっきりなしに流れ落ちる。
それを拭おうとした自分の手が目に入って、あたしは凍りついた。

 

 

496:肥満化荒らし娘 :2009/10/02(金) 01:32:29 ID:X2iON2vl
「何、これ……」

 

それはまるで、ボンレスハムのようにはちきれそうな掌。
指などは、まるで五本芋虫のようだった。
あっけにとられながら、視線を腕、そして胴体へと移す。
肉、肉、肉であふれた、巨漢と化したあたしの身体が、そこにはあった。

 

「い… 嫌ぁあああああああああああっ!?」

 

そう叫んだ声までが、太くかすれたデブ声になっていて。
悪夢としか思えなくて。
でも、波打つような異様な感覚は、やっぱり現実でしかなくて。
そして何より怖ろしいことに、肥満化はまだ続いているみたいで。
全然わけわかんないけど、原因といったら「それ」しか考えられなくて。

 

かわいい女の子を強制肥満化。

 

 

497:肥満化荒らし娘 :2009/10/02(金) 01:33:26 ID:X2iON2vl
そのスレタイが持つ、本当の魔力が今、あたしに向けて放たれているのだとしたら……?
バカな。そんなバカなことって……
でも、だってほらこうして、レスが着くたびにあたしの身体が、ぷくん、ぷくんって。
いつもはどちらかというと穏やかなスレなのに、あたしの荒らしで活性化していて。
またレスがついて。
またあたしが太って。
またレスがついて……

 

「やめてよ! お願いだからもうやめて! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

 

画面に向って、デブ声でどれほど泣き叫んでも、そんなの届くわけなくて。
だから今、こうしてコテなんて付けて書き込んでるわけです。
書き込むたびに自分が太る諸刃の剣だけど、書かないわけにいかなくて。
お願いですから、レスしないで下さい。
あたしに乗っかって荒らしてる人も、お願いだからもうやめて下さい。
これ以上太ったら、あたし…… 立ち上がることもできなくなっちゃうんです。
本当に。
本当にお願いだから。

 

あたしを、許して下さい。


トップページ 肥満化SS Gallery(個別なし) Gallery(個別あり) Database