669氏による強制肥満化SS

669氏による強制肥満化SS

『逆奇跡粛清会』

 

 

 

 ここはとある場所、とある部屋。
『では諸君……始めよう』
 壁一面がモニターとなっており、1枚のモニターをいくつもに分割し、
 いろいろな映像が流れている。
 そこに映っている物には、共通点がいくつかある。
 1つは女性。
 もう一つはどの女性もかわいいやきれいと表現できるような人ばかりだ。
『ここに映っている人々は、我々の生贄となるべき者たちだ』
 そのモニターの前にいる男は部屋中に響き渡るようにマイク越しに声を出す。
 その声に反応するかのように、暗い部屋の中にいる多くの人間たちがざわめいている。
『同志諸君、我々には力がある。そしてその力を有効活用するだけの……知能もある。
 何よりも、我々は……変態である!!!』
 男の言葉に、部屋にいるその他大勢のテンションもボルテージも上がっていく。
『ということで、今回の生贄を決定する前に、前回の生贄の報告をしよう』
 パチン、と指がなり、モニターが切り替わった。
 画面には、少しキツメな表情をした競泳水着に身を包んだ長身の美女が映し出された。

『知っての通り、彼女は有名なオリンピック候補だった』
 画面が切り替わり、その女性の輝かしい経歴を表すような写真……
 表彰台にいる姿や、テレビCMに出ている姿が映し出されている。
『しかし、彼女は後輩をいじめていたり、何人ものライバルを陰で妨害してきている』
 さらに画面が切り替わり、その悪行を表すものが次々と出てきていた。
『よって、生贄に選定され、彼女の運命を、人生を狂わせることに成功した!!!』
 どこかしゃべっている男自身がテンションあがっているのか、口調が、音量が上がっていく。
『ソレガァァァ!!! これだぁぁぁぁ!!!』
 バっと画面一面に今の姿が表示される。

 

 その姿に全員がつばを飲み込んだ。
 別人といっても許されるだろう。
 歩くのもやっとなほど、激太りという言葉も当てはまらないほどの肉量。
 特徴的だった釣り目は瞼の肉により下がり、首の肉のせいで、
 行き場をうしなった顎とほほ肉によって、細められている。
 鍛えられていた体は、緩く、醜い。
 腕だけでかつてのウエスト以上あり、その腕は膨大な脇腹の肉にめり込んでしまい、
 まともに下ろすこともかなわない。
 プールのコースに入ろうものなら、ロープを押しのけてしまいそうなほどの腹回り。
 それを支える下半身の肉はさらにひどいく、どう見ても泳げるような体ではない。
『彼女から水泳選手としての輝かしい経歴を奪い、
 代わりにあらゆるデブたちの食歴を入れることで、
 彼女は水泳選手ですらなくなった!!!』
 あらゆるものをドカ食いしていく姿が映し出される。
 どこから出したのか、特注の競泳水着を着ようとしているが一人では着れるわけもなく、
 四苦八苦している姿も映しだされ、どっと笑い声が聞こえてくる。

 水着姿で、プールに浮かぶ姿はまるで油に浮く特大のメンチカツといった具合だろうか。
『記憶だけは残してあるので、さぞかし絶望じみているだろう』
 そういって、画面は消え、先ほどのような分割画面へと切り替わった。
『さて、諸君、わかっていると思うが、我々は変態だが、紳士だ。
 罪もない女性を我々の毒牙にかけることは許されない。
 それをゆめゆめ忘れずに、生贄となるものを皆で協議しよう』


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