218氏による強制肥満化SS

218氏による強制肥満化SS

 

 

昔、あるところにそれは美しい女神様がおりました。

 

 

女神様はいつも雲の上から人間たちを見守っていました。
しかし、ある時、だれも予想できなかったほどの大飢饉が起こりました。
飢えた人々は豊穣を願うようになりました。

 

 

そして、その願いは空へと登って行き、女神様の元へ届けられました。
すると女神様の体はみるみるうちに膨らんでいき、今にもはちきれんばかりのおいしそうで丸々とよく肥えた、真ん丸の果実のような体になってしまいました。

 

 

女神様は、重たくなった体のせいで雲の上から真っ逆さまに落ちて行ってしまいました。
しばらくすると、人々が女神様の姿をみとめ初め、その様子を心配そうに見守っていました。
ようやく地面へと到着した女神様は、大きくなったお尻で地面に勢いよく尻餅をつきました。

 

 

辺りにはとても大きな揺れと共に、ズシーン!という鈍い音が響き渡りました。
その大きな揺れは、地面の下に眠っていた植物の目を覚まさせ、そこら中で草木や果実などが実りました。
人々は喜び女神様に感謝しました。

 

人々は、お礼に収穫した食べ物を女神様に食べてもらうことにしました。
女神様は、何やら焦ったような態度で顔に苦笑いを浮かべ、お礼は遠慮し天に帰るといいました。

 

 

しかし、この体ではどちらにしろ雲の上まで飛んでいけそうにありません。
女神様はしばらく下界に滞在することにしました。

 

 

世界は豊かになりました。
豊穣に対する信仰が薄れれば女神様の体はまた元に戻り、雲の上へと帰れるのです。

 

 

そうはいっても、一度上を体験してしまった人々の心からは、豊穣への信仰はなかなか消えません。
そうこうしているうちに、女神様の体は空から落ちてきた時より一回りも二回りも大きくなってしまいました。

 

 

信仰心は少し落ち着きを見せてきていましたが、毎月欠かさず行われる豊穣祭で、収穫した食べ物を女神様に食べてもらうという習慣ができていたのです。
女神様は人々が気を悪くするのを好ましく思いませんでした。
そして何より、食べ物がとてもおいしかったので、嫌でもパクパクと食べてしまうのでした。

 

 

そのうち、ついに飛ぶどころか自分の足で立つこともできなくなってしまいました。
女神様はとても悲しくなり、ワンワンと泣きだしてしまいました。
人々はそれを大変かわいそうに思い、しばらくの間、豊穣祭を行わないことにしました。
人々がそう決めるや否や、突然、女神様の体はしゅるしゅると縮んでいき、元の美しい姿に戻りました。
女神様はとても嬉しく思い、村人も一緒になって喜びました。
女神様は二度と帰れないのではないかと思っていた雲の上へと帰っていきました。

 

 

しかし、人々は女神様から、また女神様も人々から受けた恩を決して忘れはしませんでした。
毎年、女神様が空から落っこちてきた日になると、人々は女神様の豊満な御姿を思い出します。
その日が近づくにつれて、雲の上の女神様の胸やらお腹やらお尻やらがどんどん大きく、柔らかく、重くなっていきます。
そして女神様は豊穣祭の数日前になると、また雲から落ちてしまう前に自分から下界へと降りていくのでした。

 

 

人々はそれを歓迎し、その年にとれた良い食べ物をたっくさん食べてもらいます。
女神様も、毎年この日だけはお腹がきつくなるまでいっぱい食べます。
真ん丸のお腹がさらに大きく真ん丸になると、次はご利益を願って、お腹に触ったり抱きついたり、お腹の上に子供を乗せたりします。

 

 

食べたばかりの女神様は、さらにお腹を抑圧されて、とても苦しそうに息をフーフー言わせています。
少し恥ずかしいのか、お顔も真っ赤になっています。

 

 

しかし、喜んでいる人々の顔を見ると、それも些細なことでしかないように思えるのでした。
そして豊穣祭の日付が変わると共に、女神様の体はしゅるんっと元に戻り、人々が見送る中、また空へと帰っていくのでした。

 

現在でも、この祭りはある地域で伝統行事として継承されており、一番美しい年ごろの娘を女神様に見立てて同じようなことをしているのだそうです。

 

あなたの運が良ければ本物の女神様に出会うこともできるかもしれません。
一度、訪れてみてはいかがでしょうか?
#おとぎ話,神話


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