1氏その1

1氏その1

 

 

補足トリビア:3人の初期設定です。
     身長  体重  B  W  H
絵里  162 48 83 59 82
亜衣子 158 51 82 60 85
友恵  166 54 86 60 85

 

 

今や超人気のアイドルグループ「納忍具娘」。
脱退したり、新たに参入したりで、現在は9人のメンバーがいた。
ある日、納忍具娘の中の3人のメンバー、亜衣子、友恵、絵里がプロデューサーに呼び出された。
「さて君たちを呼んだのは、他でもない。
 君たち3人のうち2人に卒業してもらおうかと思ってね。」
突然の卒業宣言に戸惑う3人。
「驚くのも無理はない。
 でも、これから始める新企画にはその卒業した2人がどうしても必要なんだ。」
「なんです? その新企画って?」
メンバーの中でクールなお姉さん的存在の絵里が質問する。
「極秘中の極秘なんだが、最近のスレンダーブームに一石を投じるのを目標にした新ユニット、
 『肉忍具』を結成しようと思うんだ。簡単に言えば、ぽっちゃりアイドルだね。」
プロデューサーの発言に困惑を隠せない3人。
始めに口を開いたのは元気が取り柄の亜衣子だった。
「そ、それじゃあ、その『肉忍具』に入ったら太らなければならないんじゃ・・・」
「そう。」

プロデューサーは笑顔で即答する。
「そんな〜、わたし太りたくないですよ〜」
天然が入っている友恵が不平を口にする。
「なに、これから行う試験で一番にクリアした者は納忍具娘に残留だ。」
「でも〜〜〜」
「いやなら辞めてもらってかまわんよ。代わりはいくらでもいる。」
それまで笑顔だったプロデューサーの目が一瞬キツくなる。
「・・・分かりました。やります。」
「絵里ちゃん!?」
「亜衣子、しょうがないよ。私はやっとアイドルっていう夢をかなえたんだから、
 ここで辞めるわけにはいかない。」
「絵里はやる、と・・・。亜衣子と友恵はどうする?」
「・・・アタシもやります。アタシもアイドル続けたいから・・・。」
「わたしも、やるしかないのかな〜、太りたくないけど〜」
プロデューサーは満足そうにうなずいた。

 

「では、これから試験の説明をする。君たちにはすごろくをしてもらう。」
「すごろく・・・ ですか?」
「そう、君たちにはあるマンションの一室ですごろくをしてもらう。
 そして、いくつかルールがある。」
そう言ってプロデューサーは一枚の紙を3人に配った。
 ルール
 ・このすごろくはかなり長いので1週間〜2週間かかる
 ・すごろくが終わるまでマンションを出てはならない。ただし室内での睡眠、休憩は自由。
 ・食料その他はその場にいるスタッフに依頼すること
 ・マスの指示には必ず従うこと(従わなかった場合、罰がある)
 ・最初にゴールした者は納忍具娘に残留
「以上だ。何か質問は?」
説明が終わっても3人はいまいち状況が飲み込めないでいた。
「あの〜 なんですごろくをやるんですか〜」
「その辺はやれば分かるだろう。さて、ではマンションに向かって早速始めてくれ。」
訳が分からないまま、3人はマンションに向かった。

部屋で1人、プロデューサーはつぶやく。
「さて、あのすごろくが終わったとき3人がどんな体になっているか楽しみだな。」

 

スタッフの案内で、マンションの一室に着いた3人。
プロデューサーの指示通り、早速すごろくを始めようとすごろく盤を見ると、
彼女たちはこのすごろくの恐ろしい意味を知った。
「何!? この『牛丼2杯食べる』ってマスは!?」
「こっちは『マヨネーズ1本を吸う』!?」
「『プロテイン500ml飲む』なんてのもありますよ〜」
そう、このすごろくはその指示に従っていけばどんどん太っていくという、肥満化を目的にしたものだった。
「こんなのやったら、アタシたちデブになっちゃうよ!」
「でもやらなくちゃ・・・ じゃないと、今の仕事を続けられない・・・」
「すぐにゴールしちゃえば、きっと大丈夫ですよ〜。
 わたしだってデブにはなりたくないですもの〜」
肥満化すごろくを前にして戸惑いを隠せない3人に、それまで黙っていたスタッフの男が口を開いた。
「肉忍具候補のみなさん、ルールの追加があります。もしマス目の指示に従わなかったり、
 食べた物を嘔吐したり、その他反則と見なされる行為をした場合、
 強制的に肥満化促進剤を大量に飲んでいただきます。」
事務的に話す男のそばには大量の食料、そして見たことのない機械が置いてあった。

「もう、後戻りはできないのね・・・ やるしかないのね、やるしか・・・」
「アタシ、デブになっちゃうのかな・・・」
「デブにはなりたくないけど、がんばります〜」

 

「それじゃあ、やるわよ。順番は年の順で、わたし、亜衣子、友恵でいい?」
絵里が順番を決め、そのまま彼女はサイコロを振る。
「4ね・・・。1、2、3、4・・・ 『牛丼を2杯食べる』か。最初からキツイわね。」
絵里のコマが止まったマスを確認すると、男はすばやく牛丼を2杯持ってきた。
「では、食べてください。くれぐれも・・・」
「分かってる。」
男の言葉をさえぎると、絵里は牛丼を食べ始める。
女性なら1杯で満腹になるそれを食べるのは最初とはいえ、苦しそうである。
絵里が食べている間に2番手の亜衣子がサイコロを振る。
「アタシの番だね。それ! ・・・3か。『マヨネーズ1本吸う』?」
男がマヨネーズを持ってきて亜衣子に手渡す。亜衣子はしぶしぶ吸い始めた。
「量は大したことないけど・・・ これは太りそうだな・・・」
「約3000キロカロリーって書いてあるよ〜」
「ば、ばか! 数字で言うと、よけい太ることを実感しちゃうじゃないか。」
「ほら、友恵も進みなさいよ。」
いつの間にか牛丼2杯を完食した絵里は、友恵にサイコロを渡す。

「う、うん。そ〜れ! ・・・6だ〜、やった〜!」
友恵が進んだ6マス目は・・・
「『チョコレート4箱』・・・」
「わたしチョコレート大好きです〜」
そう言うと友恵はチョコレートを4箱受け取ると食べ始めた。
「もぐもぐ・・・ あ、おいしいですよ〜」
あっという間に友恵はチョコレートを平らげてしまった。
「口の中があまあま〜」

 

「さて、また私の番ね・・・」
引き続き、絵里がサイコロを振る。出た目は3。マスの指示は『ケーキを一個』
男が持ってきたケーキは、ショートケーキではなく、丸いケーキだった。しかもかなり大きい。
「う、大きい・・・」
「絵里ちゃん、食べられる・・・?」
「この程度で負けるもんですか!」
その大きさに戸惑いながらも、絵里はそのケーキを次々に口へ運ぶ。
すでに牛丼2杯が入っている絵里のお腹はすぐにいっぱいになってしまう。
それでも絵里はケーキを押し込む。
「苦しい・・・ けど・・・ 食べなきゃ・・・」
ケーキが絵里のお腹に入っていく度に、絵里のお腹はその体積を増し、膨らんでいく。
絵里はベルトを緩めてお腹の膨らみに耐えなければならなかった。
「絵里ちゃんはまだ食べてるけど、今度はアタシが振るよ。」
亜衣子が出した目は1。
指示は『もう一度サイコロを振り、出た目の数だけ進め。ただし、その指示の2倍の量を食べること。』
「こ、これはツライな・・・」

再びサイコロを振り、4進む。指示は『1kgステーキを食べること。』
「1kgの倍ってことは2kgか・・・ 多いなぁ・・・」
男は亜衣子の前に巨大なステーキを出す。亜衣子は観念して、それを食べ始めた。
「おいしい・・・ けど、これだけ食べたらやっぱり太っちゃうよな・・・
  ううん、多少太るのは覚悟の上。がんばって食べよ!」
続いて友恵の番。
4進み、指示は『ハンバーガー10個』
「ハンバーガー10個・・・? 多いな〜」
友恵の前に置かれた量を見てため息をもらす。
が、やがてあきらめて1つ、また1つと食べ始めた。
「むしゃむしゃ・・・ こんなに食べたらわたしデブになっちゃうかも〜
 デブにはなりたくないです〜」

 

2週を終えた時点で、早くも3人の胃は限界だった。
もともと、少食だった彼女たちの胃は小さく、そんなに大量の食べ物は入らなかったのだ。
彼女たちは苦しそうに、少し膨らんだお腹をさすりながら、指示された食べ物を口に運んでいた。
とりあえず、それぞれに割り当てられたものを完食したとき、男が口を開いた。
「ごくろうさまです。休憩は自由にとってもらってかまいません。
 ベッドなども用意してありますので、一度お休みください。」
男の勧めを受けて、3人はベッドに横になった。
「アタシ、こんなにお腹いっぱい食べたの初めてだよ。」
「私もよ。まだ少し苦しいわね。」
「食べ物はおいしかったんですけどね〜、ああ〜 わたしたちやっぱりデブになっちゃうのかな〜」
「早くゴールにたどり着かないとね。」
「そう、一刻も早くゴールして、納忍具娘に戻りましょう。」
こんな会話をしているうち、3人は疲れが出たのか、眠りについた。

 

二日目。
昨日は夕方からこのマンションに来て、夜遅くベッドに入ったので彼女たちの起床は昼近くだった。
彼女たちは、目覚めるとそれぞれの普段着に着替えた。
「今日はどうするんですか〜」
「どうするも何も、あのすごろくを終わらせないと、アタシ達はこの部屋から出られないんだよ。
 忘れた?」
友恵の質問に亜衣子が答える。
「そう、もう後戻りはできないのよ。だから、早く始めましょう。」
絵里の一言で、3人はすごろくを再開した。
「じゃあ、昨日と同じく、私からでいいわね。」
絵里がサイコロを振り、コマを進める。マスの指示は『牛丼4杯』
「う・・・ 昨日と同じ・・・ しかも4杯・・・」
昨日と同じく牛丼マスに止まった絵里は、男が持ってきた4杯の牛丼を食べ始める。かなりの量である。
しかし昨日の大食のおかげか、3人の胃は少し大きくなり、より多くの食べ物を入れることが
可能となっていた。
「次はアタシだね。」

続いて亜衣子がサイコロを振る。指示は『アイス2リットル』
「ア、アイス2リットル?」
男が持ってきたのはバケツのような容器につまったアイスだった。
容器の隅に「業務用」と書いてある。
「こ、こんなの食べきれないよ!」
思わず亜衣子は声を上げた。すると、黙っていた男が静かに口を開ける。
「食べる意思が無い場合には、こちらの方で強制的に食べていただくことになりますが・・・?」
男の隣にある機械が、亜衣子には極めて恐ろしく見えた。
「た、食べるよ! 自分で全部食べきれる!」
亜衣子が男に向かって叫ぶと、次々にアイスを口に運ぶ。
半ばヤケクソのような勢いで亜衣子は、アイスをむさぼり食べた。
次に友絵の番が来た。友絵の進んだマスは『カルビ1.5kg』
「焼肉食べるなんて久しぶりです〜 でも1.5kgってどのくらいなんでしょう〜?」
数字がピンとこない友絵の前に出された『カルビ1.5kg』は友絵の予想を裏切る量だった。
「1.5kgってこんなにあるんですか〜? わたしカルビは好きですけど、こんなには・・・」
その量に友絵がひるむと、すかさず男の目が光った。

それに気付いた友絵はしぶしぶカルビを食べ始める。

 

その後も、彼女たちは食べ続けた。大量の高カロリーの食べ物を。
彼女たちの胃は次第に大きくなってはいったが、それでも常に食べ物でいっぱいだった。
彼女たちの体に摂取された膨大な食べ物は、そのほとんどが吸収され、ゆっくりではあるが、確実に彼女たちの身体に変化を与えていった。
すなわち、贅肉や脂肪として肥満化を促進していったのである。

 

 さて、このすごろくが始まってから一週間、二週間と時は流れ、いつものようにサイコロを振っては膨大な食べ物を食べていた彼女たちだったが、あるときこんなマスに止まった。
「『全員体重計にのる』?」
男はマスの指示を確認すると、彼女たちの前に体重計を出す。
「体重を量れってこと?」
マスに止まった亜衣子が尋ねると、男は黙ってうなずく。
「しかも、私たち全員が量らなくちゃならないみたいね。」
「え〜、わたしたち絶対体重増えてますよ〜!? 怖いです〜」
すごろくが始まってから、この部屋から出られないため、極端な過食と運動不足で自分が徐々に太っていることは、いやでも気づいていた。
しかし、部屋には体重計もなければ、鏡のようなものもなく、具体的にどれほど太ったのかを知る術は無かったのだ。
戸惑いを隠せない3人だったが、マスの指示には逆らえず、結局体重を量り始める。

 

「じゃあ、アタシから量るよ?」
まず、亜衣子がおそるおそる体重計に足をのせた。
体重を示す針が、以前の体重をはるかに越えて止まった。
「ろ、67キロ・・・!? そんな! アタシこんなに太っちゃったの!?」
ある程度の覚悟はしていたが、実際に数字を目の当たりにすると、亜衣子はショックを隠せないでいた。
「私も・・・ 太っているんでしょうね・・・」
次に絵里が、体重計にのる。
亜衣子のときと同じく、すごろくを始める前とはかけはなれた数字を体重計は示した。
「69キロ・・・」
亜衣子よりも少し痩せていた絵里だったが、いつの間にか追い越してしまったようだ。
ついこの間までスレンダーだった絵里の体型は、今ではぽっちゃりを通り越して肥満に片足を突っ込んでいた。
「わたしも量らなくちゃダメなんですよね〜? 怖いです〜」
3人の中でも、友恵は最も太りやすい体質らしく、絵里と亜衣子から見てもその体型の変化は明らかだった。
「じゃあ量りますよ?」
見た目からも、大きく変わった友恵だったが、それは体重がよく示していた。
「え〜!? 82キロ〜!? 30キロも太っちゃったの〜!?」

友恵の体は、完全に肥満体と言えるほど、全身に贅肉がついていた。


トップページ 肥満化SS Gallery(個別なし) Gallery(個別あり) Database