JUMP氏その1
ゆみこは、学校でいじめられていた。
ある日の学校帰り、 ゆみこはたったひとりの親友であるさきといっしょに街へでた。
ゆみこ「あいつら、超むかつく。あんなことしなくてもいいのに。」
さき「本当よね。でも、よく我慢できるわね。」
ゆみこ「あ〜。いらいらする。なんかやけ食いしたい気分。」
さき「でもお金かかるのよ。」
ゆみこ「そうなのよね。」
けんた「お〜い。ゆみこちゃん。さきちゃん。」
ゆみこ「あら けんたくん。」
さき(あらあら、ゆみこってばけんたのことがすきなのよね。)
けんた「2人とも何しているの?」
ゆみこ「あらけんたくんこそ。一人で。」
さき「でも偶然だね。」
けんた「まあ、ぶらぶらしてただけなんだけど。あ、2人とも”フーズパーラー”って知ってる?」
さき「あー。知ってる。駅前のバイキングのお店でしょ。」
ゆみこ「そうそう。でもあそこって高いのよね。」
さき「そうね。20分5000円もするのよね。」
ゆみこ「でも、わたしあそこで思いっきり食べてみたいなぁ。」
けんた「俺の、親父が、あそこの店長なんだ。無料だから食べてかない?」
ゆみこ「えー。本当?」
さき「ゆみこ、やったじゃん。」
けんた「ただ、二人にはうちのお店のプロモーションビデオに出演してほしいんだけど。」
ゆみこ「どんなとこ撮るの?」
けんた「ただ、食べているところ撮るだけだよ。」
さき(むふふ、私知ってるんだ。けんたが大食いフェチなこと。)
さき「そんなことお安い御用だよね?」
ゆみこ「うん。じゃあ、けんたくんお願いします。」
けんた「おやじー。2名様招待です。」
親父「おかえりー。お、かわいい彼女2人も連れてきて。」
けんたがこそこそ話す。
けんた(親父、例のPVでてくれるってさ。)
親父「よく来てくださった。無料でいいから、とにかく食べてってくれ。」
ゆみこ「はーい。お世話になります。」
けんた「あと、2人ともこの服に着替えて。」
さき(あら、大きいサイズなこと。どんだけ太らせたいのかしら。)
ゆみこ「さき、行くよ〜。」
さき「あ、さきに行ってて。」
ゆみこ「はーい。」
さき「けんたくん、あなたに協力するわ。」
けんた「え、何を言ってるの?」
さき「あなた、大食いフェチなんでしょ。しかも特大サイズの」
けんた(え、まずいなぁ。ばれちゃう。)
さき「ほら、なんとかいいなさい。」
けんた「ご、ごめん。」
さき「別に怒ってなんか無いよ。私だってそうだもん。」
けんた「え、そうなの?」
さき「うん。しかも、同姓の子を特にね。」
けんた(うー。女って恐ろしい)
さき「流動食とかまぎれてるんでしょ?」
けんた「それもばれちゃったの。」
さき「当たり前よ。うわさになっているもの。ここでたべると特大になってでてくるって。」
けんた「じつは、オリジナルシェイクに入っているんだ。」
さき「じゃあ、それを重点的に飲ませればいいのね。」
けんた「お願いします。あ、でもビデオ売れなくなっちゃうから、徐々にね。」
さき「長くすれば、そんだけ高く売れるもんね。」
けんた(なにもかもお見通しだこと。)
ゆみこ「さき、遅いよ。」
さきが着替えて、ゆみこの正面に座った時、ゆみこの前には料理が大量におかれていた。
ゆみこ「ここって、タッチディスプレイで注文すれば、自動ででてくるのよ。」
さき(太って動けなくなっても、食事ができるわけだ。)
ゆみこ「さぁ。食べましょう。」
ゆみこはがつがつと食べ始めてた。
さき「そういえば、ゆみこココのシェイクおいしいらしいよ。」
ゆみこ「本当?」
さき「うん。私が頼んであげるよ。」
ぴ・ぽ・ぱ
さき「あれ、間違えちゃった。」
うぃーん。ガシャ。
そこにはバケツに入ったシェイクが30杯もならんだ。
さき(本当は、わざとやったのよ。)
ゆみこ「平気よ、私このぐらい簡単に食べれるから。」
さき「本当?」(カロリーたっぷりのシェイクどんどん飲みなさい)
しばらくして、ゆみことさきのところにけんたがやってきた。
けんた「どう、おいしいかい?」
ゆみこ「おいしい〜。」(低い声で)
・・・ゆみこは、興奮して高い声を出したつもりだったが、食べすぎ、太った結果、低くなってしまっていた。
さき(グッドよ!もっと食べなさい!)
けんた「そうだ、ゆみこちゃん。うちのお店の試食のバイトしない?」
ゆみこ「どんなの?」
けんた「うちのお店で新しく出すメニューを食べて評価してもらいたいんだ。もちろん給与も出すよ。」
ゆみこ「え〜。本当!?食べるだけでお金までもらえるの?」
けんた「うん。」(ま、お金もらっても使えなくなるけどね。)
さき「ゆみこ〜。よかったじゃん。」(もっと、太れ〜)
ゆみこ「じゃあ、やってみようかなぁ。」
けんた「じゃあ。決まりだ。特別室にきて。」