私がデブになったのは、どう考えても私が悪いよね・・・

私がデブになったのは、どう考えても私が悪いよね・・・

 

 

今日もいい天気ね。
窓から流れ込むそよ風と差し込む日差しが醸し出すのは、
まるで特上のフルーツケーキの様な爽やかさだった。
「肥化治療の反対団体の会長、殺人教唆で逮捕。
そんな早朝の一時に新聞を読んでいる私は、兄崎朱美。
岩井パティシエスクールの講師をしている。

 

「・・・肥化治療かぁ」
幸いなことに私はそういった治療が必要となる怪我や病気とは無縁だ。
・・・「肥化」の方とも無縁『だった』んだけど・・・
「今の体でそれを受けるわけには行かないよね・・・」
何せ既にそれを受けたかの様な肥満体なのだから。

 

腕は指先に至るまでぶくぶくと膨れ、脚は丸太の様な大根足。
スリーサイズは全てメートル越しで、一番大きなウエスト周りは実に132cm。
体重もとうとう100kgの大台を突破してしまった・・・

 

「・・・自業自得だから、まあ仕様が無いよね・・・」
かって生徒の偉業をお祝いしたら、そのお返しのパーティーで食べ過ぎて
そこから大食い癖がついてしまい、そのままずるずると太り続けた結果がこの体型だ。

 

 

「・・・よし、今日も頑張ろうか」
気持ちを切り替えて私は朝食を準備した。
・・・テーブルにはレストランのディナー・フルコースを彷彿とさせる程に大量かつ豪勢な朝食が広げられた。
「・・・こんなことしてるから、太っちゃうのよね」
でも自覚していても食べてしまうのが、デブのデブたる所以なのよね・・・


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