turn fat 変わってしまったもの

turn fat 変わってしまったもの

 

 

「ふぅー・・・・」
浴槽からおぼつかない様子で上がるリトいやリコ
その身体は肥満体としか言いようがないものだった
全身がくまなくムッチリとした肉に覆われ
以前の体型を思い起こさせる部分は一切無くなっていた
程よくむちむちとしてた両の脚は丸太の様な太ましい脚となり
両腕も同等の太さを得ていた、指もぷっくりと膨れ細かい作業はやりにくいだろう
今バスタオルで拭かれている背中は広々と大きくなり肩甲骨も背骨も見えなくなっていた
きゅっとしてたウェストは肌着の上からでもその大きさと重さを主張する程になって
出っ張っていた、シャツの上からは見えないが二段腹になってしまっている
その二段腹の上にのっかてるのはこれまた大きく成長したサッカーボール大の胸
シャツが覆いきれてない深い谷間がくっきりと姿を見せている
ハリこそ損なわれていないが重さに耐えきれず少し垂れている
パンツ(男物)を押し上げるお尻は小振りなモモ、もとい桃ほどに巨大化したが、
サイズが胸とお腹に大きく水をあげられ目立たない
そして顔もぷにぷにとした印象の丸顔になっていた

その重さは周りの少女はおろか男であったリト自身の倍はあろうか
全体のバランスから見ると胸と腹の辺りが前後に特に大きくなっていて、
下半身の肥大化がついていっておらずリンゴ体型となっていて
すぐ転びそのまま転がってしまいそうな不安定さを醸し出していた

 

「うー、・・・しんどい」 そう言いドスンッと音を立てながらソファーに座り込むリコ
特に疲れるような事はしてないはずなのに、少し動いただけで疲れてしまう
それ程までに重くなってしまった自分の身体、
リコはその証とも言える突き出た二段腹をなでつつ深い溜息をついた
どーしてこーなったのかというと・・・・

 

3月6日、リトは働いていた 
今年のバレンタインデーはX個もチョコレートをもらったのだが
(Xにはお好きな数字を入れてください) 
(後こやつは一部を除いて全て義理だと思ってます)
くれた以上、ホワイトデーには3倍とまではいかなくとも
同等以上のお返しはしなければならないだろう
しかし、今手持ちの金に余裕は無い
誰かから借りるという選択肢は・・・
普通に断られたり(ナナ、美柑)、そもそも相手も持ってなかったり(ララ)、
  身体で返す羽目になりかねなかったり(モモ)という事で 却下
となるとバイトしかない訳で
時間帯やら何やらで条件は悪いのだが、
そんな中、適合する条件と安い賃金を有する
この喫茶店「rain coat」で働くことにし、何とか採用されたのだった
「おい、バイト!とっとと皿下げてこいや!」「は、はい!」
やっぱ、働くって大変だなぁ、ヘマして怒鳴られてばかりで

でもなんか・・楽しい
ってあれ? 藍(あい)店長
外を見ると整った体躯の青年が
茶色の髪をくくった青年と
黒髪のスポーツ刈りの少年の二人組を捕まえ何かを

 

それって呼び込みなんじゃぁ、あ、こっち来た
・・・って裏口?

 

 

光射さぬ地下、そこに居たのは鎖で縛られた全裸の二人の少女
焦げ茶色の長髪の少女と黒髪を無造作にまとめた少女は目から涙を流し
静かに震えていた、その視線の先には
端正と証される顔に歪んだ笑みを浮かべる青年、藍 深佳也だった
「よし、変化時間、確実性共に上昇している」
「あと少しの改良で、改良でぇ!」
「何をするってんだよ!」藍をまな板で殴り飛ばしたのはリトだった
そのまま馬乗りになり藍の動きを封じるリト
「てめぇバイト!何の真似だ、給料しょっぴくぞ!」
「そりゃ、こっちのセリフだよ!あんたどんな芸当をしたんだ!」
リトの叫びに落ち着きを宿した返答をする藍
「性転換薬」「!」「男性を女性に、女性を男性にする魔法の薬」
「こいつを実用化させればオレは巨額の富を得ることが出来る」
「あんた、まさか宇宙人か?!」
「宇宙人?、ははは何言ってる、宇宙人なんていねーよ」
「俺はこの宇宙で唯一の知的生命体太陽系第三惑星地球人」

「その中でも秀でた頭脳を誇る天才 藍深佳y ボカ! ぐえぇ!」
殴りつけられ情けない声を上げる藍
「てめぇ、この二人をいや今まで転換させてきた人を元に戻せ!」
左コブシを振るわせ藍をにらみつけるリト、
いや正確に言えば睨み付けているのはその股間、
そしてその右手には(苺の調理で)朱く染まった包丁が・・・
「わ、わ、わ、わかった!わかった!わかった!」

 

「これで最後だ」「よし」
包丁を突きつけられた藍はリトに言われるまま、
ここに「保管」していた被験者に解除剤を注入し解放していった
「さてこれで見逃して 「やらん」 !?話が違うじゃねーか」
「知るか!警察に着きだしてやる!」 「そ、そんなぁぁぁ!」
(なーんてな)「!そうだ、まだ一人被験者が残ってた!」
「な、どこだよ!」藍の右人差し指が後ろ10メートルの天井に張り付けられた中年女性の被験者を差した、リトがそちらに目を向けた隙に藍の左手が手元に出した端末を操作する、
それと同時に被験者の拘束が解かれ地面へ落下する
「!!あぶねぇ!」リトはそちらへ走り被験者をなんとかキャッチする
その大きな隙に藍はベルトから銃を取り出し・・
「!!」慌てて避けようとするリトだったが、
つまずいて後ろに隠されていた階段を転げ落ちていく
数段転げ落ちたところに藍が2発、間を置いて1発の銃弾を正確に撃ち込んだ

 

「やれやれ、まさかこの俺が本気で脅しに乗ると思ってたのか?」
階段の上から見下ろす藍、階段の下には女性被験者の転換元と思われる若年の男性と
リト・・の面影を宿した少女、二人とも転げ落ちたショックで気絶している様だ
「被験者なんざ返してやる」
「大事なデータは端末とUSBメモリ」
「後この頭脳にちゃぁんと残してある」
「わざと、見つけさせ警察を呼ばせ」
「警察が入り込む前にこの隠し階段から余所に逃げ出す」
「そうやって捜査の目を欺く」
「その為にお前を雇ったんだよ、バイト」
嘲るかの様に真意を吐きながらゆっくりと一歩一歩階段を下りる藍
「まぁ、ここまで直接的に迫られたのは想定外だったが修正の効く範囲だった」
ついに二人の元へ降りきった藍、男性を蹴飛ばしリト似の少女の頭を掴み引き上げる
「約束通りこいつは逃がしてやる、その代わりお前が新しい被験体の第一号だ」
「しっかり働けよ、バ・イ・ ドカ! トォ!?」
頭に強い衝撃を受け朦朧とする藍、気絶を待つ中のわずかな時間の内に

天才を自称する男はその状況を確認しようとしていた
(なぜだ、なぜなんだ! 奴は気絶した振りをして反撃した)
(それは分かる、しかしそれは不可能だ!なぜなら撃ち込んだ転換弾には即効性の麻痺毒も仕込んでいたからだ!転換している以上、そっちは確実に当たったんだ!)
(それなのに!それなのに!それなのに!
(どぉしてぇぇぇぇ・・・・)

 

「ふぅ・・・危なかったぁ」思いっきり叩き付けた額をさすりながら
少女 リコが安堵の溜息をつく
「まぁ、転換だけで済ませてくれて助かったというか何というか・・・」
先ほどの藍のモノローグからそれは違うと言える
では何故リコは麻痺はせずに済んだのだろうか
それはそのスボンのポケットにしまわれた
「ころころダンジョくん 小型スイッチ式」のおかげだった
リトはバイトのことを誰にも言わずにいたが
ララは偶然見ていたのだ、リトがバイトのチラシを見て考えているところを
・・・その後、テーブルに残されたチラシ(メイドカフェの類)
から何を勘違いしたのかころころダンジョくんを出かけるリトのズボンに仕込んだのだ
 リトに無断で 例え普通のバイトだったとしても、トラブルの元となったであろう行為
しかし、階段を転げ落ちるショックで発動したころころダンジョくんによる
宇宙のテクノロジーによって成された変換は
直後に撃ち込まれた変換弾による地球の化学による変換を無効とし
それにより併用されていた麻痺毒も無効にしたのだ

「災難」が「災厄」を退けたといえるだろうか

 

悪い人をやっつけるなんて凄いよリト♪」「まぁ偶然だけどな」
「捕まってた人も、結城くんも無事で良かったよ」「・・・ありがとう西蓮寺」
「・・・凄いけど、警察に真っ先に知らせるとか、もっと良いやり方があったはずよ」
 「うっ、それは言えてる相手が間抜けだったから助かったけど」     
    「結城くんもあぶなかったんだし・・・」
「今回は男として素直にキミの活躍を認めよう」「あぁ」 
 しかし、これでキミをララちゃんにふさわしいと認める訳には バキィッ!
「リトくんやったね♪TVの取材があったらなんとしてもゲストにいくからね♪」
「あ、あぁ」
「やるじゃないかリト!少しは見直したぞ!」「まぅー♪」
「バイトって・・・何がしたかったのさ」「・・・すまん」
「・・こうゆところで活躍されましても・・」 
(じゃぁどうゆうところで活躍しろと・・)
その夜リコは少女達に囲まれていた
喜ぶララに安心する春菜に少し怒ってる唯
賞賛しようとしてルンに殴り飛ばされたレンに、

レンを殴り飛ばして割り込んで誉めてくるルン
素直に喜ぶナナとセリーヌ、複雑げな美柑とモモ
(あの後、騒ぎに巻き込まれるのが嫌で
隠し階段とやらから抜け出して色々とごまかして家に迎えに来てもらった
しかし、助けた被験者がオレのことも言っちゃったらしく、
夕方のTVニュースに顔が出ちまって・・・
そこから問い詰められて・・・
なぜか春菜ちゃんや古手川やレン、ルンまで駆けつけて
後猿山も来たがってたが、美柑にごまかして帰ってもらった)

 

「あそろそろ戻るよ」「おおやっとか」
身体から煙が出てる、ようやく男に戻れる
ってあれ・・・・ふくらんでる?

 

まず異常を示したのは胸部、へこむべきそれが、逆に膨張し
着ていたTシャツのボタンを弾き飛ばし布地を引き裂き
より巨大になって姿を現した
少女らの視線と意識はそこに集束されて、
(唯一の少年の視線はもう一人の自分の手で頭ごと床に叩き付けられ
 意識はその際に失われていた)
下のお腹の変貌は見えてなかった
視線が向けられたときにはシャツを押しのけ
子を孕んだと思わせる程の大きさになったのち
脂肪で満ちていることを理解させるかの様にへそを境とした段差を形成した
丸くて大きなお腹になってしまっていた
手足や尻の膨張は上の2つには劣る為、気にとめられなかったが
顔の、変化 劣化では無い
顔立ちを真ん丸くしていく頬肉と顎肉は
見る者にショックを与え正常な思考をさせなかった
その時の彼女らの思考はこの一言に集束されていた

        「色っぽい」の一言に
真ん丸な肥満体に変貌を遂げたリコはその衝撃で静かに意識を失った
宇宙で唯一の知的生命体、その内での天才を自負する藍 深佳也は
あの時二重の予防線を張っていたのだ
奴は麻痺毒の効力が切れた時にまだ拘束できてなかった等の事態に備え
遅効性の薬を仕込んだ銃弾も撃ち込んでいたのだ
その薬は肥満化薬、運動能力を奪い抵抗を不可能にする薬
ダメ押しとして撃ち込まれた薬だったが、最初の詰めを誤ったたため活かされなかった
それは時間切れによる転換をトリガーとし発動したのだった

 

ここで、時計を冒頭の時間に戻す
今は昼過ぎ、結城家にリコ一人である
春菜やララ達は残って付き添うと言ってたが、
「まぁ動けないだけなんだから、大丈夫だって」等といいくるめた
美柑達が学校に行った後朝食の後片付けと花壇の水やり、
ついでに軽く掃除したがそれだけでここまで時間がかかってしまった
おまけにこの季節なのに汗が吹き出してきたので風呂で汗を流してたのだった

 

「さてと、これで良し」
更に数時間が経った、今リコが目を通しているのは
自身、結城リトの休学を申し出る書類だった

 

御門先生に視てもらったところ、太ってしまっただけで
それ以外の問題は無いそうだが、それだけに自分の力で戻せるものでは無いと、
断られてしまった

 

そうなると、時間をかけて自力で痩せるしかないわけで・・・
「まぁゆっくりさせてもらうとするか」
とここで襲ってくる眠気、そういや昨日は騒がしかったしな
後これからのことを考えてなかなか眠れなかったりしていた
しかしとりあえずだが予定は決まった
思えば古手川の言うとおりあそこは警察に通報すべきだったなぁ
少し考えれば分かることだってのに
だが、こうして動けないカラダになってしまったのは
かえって不意に動じない心を作るきっかけになるのではないか、
 まぁ、それはねぇな
とにかくこの体型から戻るにはしばらくかかりそうだし
その分バイトしたり家事手伝ったりしようか・・・な・・・
そう思いつつリコは眠りについた

 

しかし彼は知らない

 

身体の変化による動きが
春菜(結城くん・・戻れないなら色々と教えておいた方がいいよね)
唯(結城君、ハレンチなことしないように・・・一緒に・・いや、見張って・・・)

 

これまでと違うものを見せたことによる動きが
沙姫「あの結城リトが犯罪者の逮捕に貢献したですって!?」

 

そして、増した体重が起こす動きが
ナナ「リトの奴、あんな色っぽいカラダに・・」
メア「センパイったら、すごいカラダになっちゃて♪」   
今までとは違う「トラブル」を引き起こすことを・・・

 

 

夕崎リコ 52.5kg→96.9kg
 B 85cm→106cm W 55、5cm→102cm H 84cm→98cm


トップページ 肥満化SS Gallery(個別なし) Gallery(個別あり) Database