New Year 一年の計は肥満化勝負にあり?

New Year 一年の計は肥満化勝負にあり?

 

 

(太ったり、太らされたりと)色々あった2015年が過ぎて、結城家も、新年を迎えていた。

 

「「「「「明けましておめでとうございます!」」」」
「まうまう―♥」

 

 

「今年もよろしくな、みんな」
「うん、よろしくね」
「ええ、リトさん。今年こそハーレム計画を完成させましょうね」
「・・・いや、それは勘弁してくれると嬉しいんだけど・・・」

 

「けっ、新年早々何言ってんだか」
「そうそう、ナナにお年玉代わりに渡したい発明品があるんだ。私の部屋に来て」
「うん、わかった」

 

ナナは、ララの部屋に行った。
それからしばらくして、今度はモモがナナの部屋に呼ばれた。
「どうしたの、ナナ?お姉さまから貰った発明品について話があるって」
「ふふふ・・・」
ナナは、両手に胸パッドの様な円盤を持って、何故かにやけていた。
ちなみに冒頭の時点で初詣でに行った直後なので、今の2人は着物姿である。
「・・・ほ、本当にどうしたの、ナナ?」
「お前には言われたくないけど、まあいい。
これが姉上からの贈り物!「もちもちブラジャーくん」だ!」
ナナは右手の円盤をモモの胸目がけて投げつけ、円盤はモモの左胸に張り付いた。
「!?これは――あぁん!!」
もちもちブラジャーくんから、胸を揉まれる様な感覚を感じるモモ。
しかし、もちもちブラジャーくんはナナの手ですぐに外された。
そして、ナナは外したもちもちブラジャーくんを自分の右胸に張り付けた。
「・・・うぁ!この感触は・・・にが・・・ひゃん!」
ナナは、慣れない感触に悶えるが、

そうしてる内に彼女の胸が大きくなっていった。
「・・・!それが、もちもちブラジャーくんの効果なのね」
変化が終わった後には、ナナの胸はモモよりも大きくなり、
背丈と比べれば、立派な巨乳となっていた。
・・・そこまで胸が大きくなったからだろうか?
心なしか、横にも少し大きくなった様に見える。

 

 

「そう!記憶された胸のデータを使って、取り付けた相手の胸を大きくするんだ!」
「・・・すごい」(ただ、お姉様の発明品ですから、何か問題があるような気が・・・)
「だろ!・・・ほら、モモのおっぱいも大きくしてやるよ」
そう言って、ナナは左手に持ってた方のもちもちブラジャーくんをモモの右胸に投げつけた。

 

「・・・ちょっ、いきなり投げつけないで!」
そう言っても、モモは内心期待していた。
(おそらく、こちらに入ってるのはお姉さまの胸のデータ、
 私の胸でナナの胸があそこまで大きくなったのだから、
 これならどこまで大きくなるのかしら・・・
 大きければいいってものじゃないけど、それでも)
モモの期待を裏切ることなく、彼女の胸は大きくなってゆき、
データの提供元であるララの胸を上回る大きさになりつつある。
だが、モモの期待は斜め上の方向で裏切られた。
「!?」
モモは気づいた。
お腹が、お尻が、手脚が、胸に次ぐ勢いで太く、大きくなっていることに。
とっさにもちもちブラジャーくんを外したが、
それで効果を止めることは出来ず――そう、肥満化は続いた。

 

「くっ・・・!」
肥満化が終わった。
バストは御門に匹敵する程のサイズとなり、
着物をはだけさせて、その巨大さを主張している。
しかし、そのために胸以外についた脂肪まで主張させることになった。
ウエストのくびれは一応残しながらも、
ぽっこりとしているお腹。
脚は太くなりすぎて、脚の隙間が無くなりつつあり、
お尻は着物に隠されて尚、存在を主張する程の大きさである。
腕も隠れてはいるが、ふっくらと大きくなった手から
こちらも太くなってることが想像できる。
なお、顔は全く変わっておらず、
全体的に見ても、胸が一番大きいこともあって、
「グラマー体型」「マシュマロ女子」と言っても通用しそうである。

 

モモ・ベリア・デビルーク 151cm 45kg 78・54・78
→59kg  94・70・84

 

 

「・・・ナナ、知ってて私に取り付けたわね」
「そうだよ、もちもちブラジャーくんの本当の効果は、胸を重点的に太らせることさ」
「・・・なるほど、あなたから私位の差なら他の所は服に隠れる位の変化で済むけど、
お姉さまクラスの胸なら、ここまで太ることになるのね・・・」
「大丈夫、ちゃんと時間内なら戻せる様になって・・・」
「・・・逆にそのままでいることも出来るわね?」
「え?・・・あぁ、3時間そのままでいれば、変化が体に定着するって姉上が言ってた・・・
 って、まさか!」
「勝負よ、ナナ!どちらがより相手を太らせるか、この1年の計を決める勝負をしましょう!」
「おもしろいじゃんか!よし!私が勝ったら、お前のV・M・Cを
 私のファンクラブにしてもらうぞ!」
「・・・あげられるものなら、とっくにあげてます」
「あっ、そうなんだ・・・」

 

 

それから、ナナとモモは勝負のルールについて話し合った。
そして、決まったルールは、以下の通りであった。

 

・制限時間は2時間。その間にもちもちブラジャーくんを使って相手の体重を
より重くできた方の勝ち。
・勝負中に彩南町から出ること、
元の体型に戻す機能を使うこと、
もちもちブラジャーくんを破壊することは禁止。
・勝負がついたら、一端元の体に戻し、
負けた方、つまりより太っていた方をララの胸のデータで肥満化させる。
・また、勝った方は負けた方にこの1年間有効なことを1つ命令することができる。

 

 

 

「これでいいな」
「ええ、異存は無いわ」

 

元の体型に戻った2人が向かいあう。
その頭には、簡易ペケバッジが付けられていた。
これには衣服のサイズを調整する機能を付けており、
服が破れて、裸を晒さない様にするための配慮であった。

 

「よし、それじゃあ始めるか!」
「・・・ところでナナ、あなた一度目はお姉さまのデータでもちもちブラジャーくんを
 使ったようね」
「あぁ、それがどうしたんだ?」
「・・・罰ゲームの再確認という意味で私にもその姿を見せてもらうわね♡」
「え!?」
不意をつき、モモがもちもちブラジャーくんをナナに投げつけた。
当然、先ほど自分が食らったララのデータ入りのものである。

 

「ひゃっ!?こらルールいは・・・あぁん!」
「大丈夫、ちゃんと戻してあげますよ。・・・最も、すぐに逆戻りする羽目になるかもしませんが」
モモがこう言っている間に、ナナの体も、もちもちブラジャーくんによる肥満化を遂げた。
元のサイズの差の分、モモよりも効果の大きさ、つまり肥満化の度合いも大きかった。
その大半を集めた胸は、周りにいる誰よりも大きな爆乳である。
簡易ペケバッジの効果で着物がはだけたりはしてないが、
それでも尚、その巨大さを主張している。
モモのデータでの肥満化では分からなかったが、
今なら横にも大きくなってることがよく分かる。
お腹は完全にくびれを無くし、ぽっこりと出っ張っている。
脚も丸太の様な太さであり、隙間なんて完全に無くなっていた。
全体的に見て、ぽっちゃりを通り越し、デブに片足を突っ込んだ体型であるが、
やはりというか、顔は全く変わらない。
それも、もちもちブラジャーくんの効果の様であった。

 

ナナ・アスタ・デビルーク 151cm 43kg 68・54・77
→50kg 81・60・85
→64kg 98・69・92

 

 

(揺さぶりをかけるつもりだろうが、こんなで動揺する程今年のあたしは甘くないぜ!)
(・・・負けたら私がこうなるのよね・・・逆にこっちが揺さぶられてどうするの!
今年こそハーレム計画を完成させる!そのためにもこんな所でつまづくわけにはいかない!)
二人は戦う意思を燃やしながらにらみ合う。
そして、ナナの体型を戻して数分後――
勝負の開始を告げるアラームが鳴った。

 

 

ナナとモモ、一年の計を決める戦いの勝者は――
そして、敗者となり肥えた姿を晒すことになるのはどちらなのか――

 

・もちもちブラジャーくん
取り付けた相手の胸のデータを採取して、
その次に取り付けた者を採取したデータを使って、
胸を中心にして肥満化させる。
また、顔は絶対に太らない様になっている。
元の胸のサイズが、自分よりも大きい人からデータを取らなければ、
肥満化は起こらない。
そして、これによる肥満化をしてからの3時間後に
脂肪が体に定着し、その体型が確定する。
3時間以内ならリセットボタンを押した状態でこれを付ければ、
使用以前の体型に戻れる。
ただし、肥満化の際には余分な栄養が生じ、それは使った者の体内に蓄積される。
そのため、今回のナナとモモの様に短時間に複数回使ったら、
リセット後も少し太ってしまうことになる。

 

 

春菜の家。
一人でいた春奈はチャイムの音を聞いて、
玄関に向かう。
「誰かな?」
ドアを開けた先にいたのは、ナナだった。
・・・彼女の顔や身長は全く変わってないのに、
横幅はとても大きくなっていて、
ただ太ったと言うより、風船を膨らませたかの様な肥満体だった。
特大の着物の上から、体の線の丸さが、脂肪の分厚さが、
そして体の重さがくっきりとしている。
お尻は前からも見えるほどに分厚くなっていて、
そこから伸びる脚は木の幹の様な太さで、
脚と脚とで、豪快にこすれ合っている。
腕は以前の脚よりも太くなっていて、
お腹は妊婦の様に大きく突き出ている。
平らだった胸は、春菜よりもずっと大きくなって、

今のナナの体においても、一番の存在感と重量感を醸し出す爆乳である。

 

ナナ・アスタ・デビルーク 151cm 43kg 68・54・77
→85kg 119・84・110

 

 

「・・・ど、どうしたの!?ナナちゃん!」
「ハルナ、悪いけど詳しく話してる暇は無いんだ、こいつに胸を読み取らせて欲しいんだ!」

 

春菜が戸惑っている内にモモも来た。
彼女の体も、ナナと同等の肥満体となっていた。
その違いを上げれば、モモの体はお腹やお尻、そして一番巨大な胸がより突き出ていて、
横というより、前後に大きな「樽」の様な肥満体だった。

 

モモ・ベリア・デビルーク 151cm 45kg 78・54・78
→83kg 124・93・120

 

 

「春菜さん、お時間を取らせはしません。
 これに胸を読み取らせれば、私たちは場所を移しますから」

 

ナナとモモは互いににらみ合う、だが状況を飲み込めない春奈の一言が二人を止めた。
「な、なんで二人がそんなことをしなきゃいけないの!?」
「「!」」
(ナナにからかわれて、ついカッとなってしまった・・・)
(姉上からの贈り物をこんなことに使っちゃダメだよな・・・)
「・・・ごめんなさい、ナナ」
「いや、元は言えば私が先に手を出したんだ。こっちこそごめん」

 

「春菜さんもお騒がせして、すみませんでした」
「ゴメンな、ハルナ・・・」
「ううん、私は構わないけど・・・それより二人とも、元の体には戻れるの?」
「あっ、はい。大丈夫です。ただ、時間をおかなければ・・・」
「なぁ、春菜はこれから予定とかあんのか?」
「いや、お父さん、お母さんと初詣でに行って来た所だし、
お姉ちゃんは遊びに行ったから特に無いけど・・・」
「じゃあさ、私達とパーティーしないか?
どうせリトも暇してるだろうしさ」
「え!?・・・いいの?」
「・・・えぇ、それは素晴らしいですね。早速、連絡してみましょう。
 それから言い忘れてましたが・・・」

 

「春菜さん、明けましておめでとうございます」
「今年もよろしくな、春菜」
「うん、こちらこそよろしくね」

 

 

それからしばらくして、リト達を招いて、春菜の家で新年パーティーが開かれた。
楽しい時間(特にリトと春菜にとって)は瞬く間に過ぎて行った。
・・・そう、過ぎてしまったのだ。

 

 

夜更け、リト達は家への帰路についていた。
ナナとモモが先頭だが、歩く度に大きな胸が、お腹が、お尻が、弾んでいる。

 

「今年もいい一年になりそうだな」
「うん、そうだね」
「ところで、ナナさんとモモさんは後どれ位で元の体型に戻れるの?」
美柑の何気ない一言が、ナナとモモに残酷な事実を思い出させた。

 

「・・・忘れてた」
「・・・もう間に合わねぇ」
「なぁ、ララ。二人が持っていたあの発明品の効果は、「ある程度時間をおかなければ、
 元に戻れない」んだよな?逆に言えば、時間をおけば、元に戻れ」
「・・・リトさん、本当は「時間をおかなければ元に戻れた」んです。
 最初の使用から3時間以内にリセットモードにして、
 付けなければ体型の変化が確定されてしまって・・・」

 

「じゃあ、何でララさんは言わなかっ・・・あっ」
美柑が指摘しようとして気づいた。
二人からの連絡を受けて、自分達が春菜の家に行った時には
既に時間切れだったのだ。

 

「二人とも楽しそうだから、その体型で良いと思ってたけど・・・ゴメンね」
「いえ、お姉さまは悪くありませんよ」
「そうそう、私らが間違った使い方したせいだよ」

 

 

 

リトは、内心この一年の行く末に不安を抱くのだった。
(・・・こりゃ今年も、肉まみれな一年になりそうだなぁ・・・)

 

 

おわり


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