The Gate 自由へ繋がる肥満化

The Gate 自由へ繋がる肥満化

 

 

その日の彩南高校も、いつもと変わらぬ平和な(?)日々だった。
ただ、保健室の主が居ないことを除いては。

 

「御門先生、いつ帰ってくるんだろーね?」
「遅けりゃ、2ヶ月はかかるって言ってたしなぁ、当分帰ってこないだろ」
「じゃあ、それまでケガしたりしないようにしないとね」
「・・・あぁ、そうだな」

 

ララとリトのこの会話にあった様に、御門は今、医療免許の更新や
地球での診療記録の報告会といった様々な用事のために宇宙に出ていた。

 

「御門先生、今ごろ大忙しなんだろうな・・・」
リトの予想とは裏腹に、その時の御門は暇を持て余していた。ゾルゲムに軟禁されていて。

 

 

御門は、一番重要な医療免許の更新を終えて、別の星に宇宙列車で向かっていたところを
ゾルゲムにトレインジャックされ、この監獄宇宙船に送られてしまった。
他の乗客に用は無かったようで、全員逃がしてくれたが、
監獄宇宙船には、先客として10数人の宇宙人が乗せられていた。

 

「先客さん共々、随分丁寧な扱いね」
御門は、ゾルゲムの看守に皮肉を飛ばす。
「あぁ、あんたも含め、ここにいる連中に手荒な真似をする気はない。
それぞれに、役割があるからな」
(それに、下手に刺激してあの時みたいな反撃に会いたくないしな・・・)

 

「俺たちは、しばらくこの星から離れる。1週間ごとに食料などを補充しに来るから、
協力する気になっても、その時まで待っててくれよ」
「・・・ええ、分かったわ」
(私達だけを残す?随分不用心ね) 

 

当然の事ながら、宇宙船のハッチはロックされ、外へは出れなかった。
また宇宙船の外は、御門達が普通に活動できる環境で、大した危険も無い様だった。
そして、宇宙船の中の環境は快適に整備されていて、
配布される食料は即席食品も多いが、食材も多く、好きに料理することも可能だった。

 

(こんな環境で長い間軟禁されていたら、ゾルゲムに協力する人も出てくるかもしれない、
・・・私は絶対にしないけど)

 

それらのことを調べる内に数日が過ぎた、
御門は自分の体の変異を知った。
「・・・太ってるわね」
自分の腹に付いた柔らかい肉を摘む。
太る程食べた覚えは無い、恐らくゾルゲムが何か仕組んだのだろうが・・・

 

 

御門が軟禁されてから、10日間が経過した。

 

彼女の体は元のバランスを保ったままに、太っていた。
ウエストにはたっぷりと脂肪が付き、くびれがかなり緩くなっていた。
しかし、元から大きかった胸とお尻も更に大きくなっていた。
手脚もよりむちむちとしてきた。

 

(ゾルゲムが仕組んだにしては、太るペースが遅い気がする。
(私を脅迫する気なら、もっと豪勢に太らせるはず、
最も、どっちにしろ、太っていることに変わりは無いし、どうにかしないと・・・
御門が考えていると、共に軟禁された同居人である老年の男が小声で話しかけてきた。
(システムのハッキングに成功しましたぞ)
(え?)
(一緒に脱出して、宇宙警察に助けを呼びましょう)

 

 

御門と老人は開かれたハッチから、外の風景を直接見ていた。
「本当に、出来たんですね」
「・・・2、3日前には出来たんじゃ。補充に来たゾルゲムの奴らを誤魔化すことも出来てた」
「そうですか」
(やっぱりセキリュティが甘すぎる気がする、この人もそこは疑問に思っている様ね)
「それでは、ワシが出て、助けを呼んでくる」
「いえ、まずは2人で出て、この目で外の様子を見ましょう、
助けを呼ぶまでは出来なくても、その手掛かりを見つけられるかもしれません」
「よし、分かった。それじゃあ、行くぞ!」

 

2人は、宇宙船から出て――

 

次の瞬間にはベッドの上に寝ていて、少女が2人を看ていた。
薄い褐色の肌をしたその少女は
清楚な雰囲気を携えていた。
「あなた達2人は宇宙船の出口で倒れていました、何かあったんですか?」
「・・・出来れば、協力してくれないかしら」

 

御門と老人はそれから、希望者を募って宇宙船から出そうとした。
半数近くが脱出を希望して、それ以外の者も止めようとはしなかった。
しかし、全員が宇宙船から一歩出ると同時に意識を失った。
「恐らく、全員の体に宇宙船から出ると意識を失う様な細工がしてあるようね」
「しかし、あんたにはそれに加えて、太る細工が仕掛けられている様じゃな・・・」
「えぇ、その通りね」
「じゃあ、測ってみますか?」
あの少女が、御門の前に体重計を出してきた。

 

「あれ、体重計なんてあったの?」
「ハッキングして使えるようにしたのじゃ」と、老人が言う。
「あっ、メジャーもあるよ」少女はメジャーも持っていた。

 

 

こうして、御門の体重測定が行われた。

 

御門涼子 171cm 59kg 95・58・91
→69kg 102・65・98

 

「10日軟禁されて、10kg太っていた。これはもう、1日に1kg増加することで決まりね」
「それでどうするつもりじゃ」
「まずは情報を集めましょう。えぇと・・・」
「ワシの名前は、ヴェナスじゃ」
老人が、御門に自分の名前を教えた。これからも協力する意思を示したのだ。
「ヴェナスさんはハッキングを続けて下さい、私は体への細工について調べてみるわ」
「私の名前はミーティです」少女も名前を言った。
「ミーティさん、どれくらいの付き合いになるか知らないけど、よろしくね」

 

 

御門達が軟禁されてから、20日が経過した。
ヴェナスのハッキングによって、銀河インターネットも使える様になったが、
外部への通信は最初から出来ない様になっていた。
銀河インターネットでの検索とミーティの聞き込みで、
軟禁された人達は、御門やヴェナスの様にそれぞれの分野に秀でた者と
惑星の貴族や資産家の令嬢といった金持ちに分けられ、
ゾルゲムはそれぞれに出来ることを強制させることを企んでいることが推測された。

 

御門の方は、
「私達の体にナノマシンが仕込まれていて、
その効果で宇宙船から出ると、意識を失うようになっているの。
肝心の解除する方法だけど、それはまだ時間がかかりそうなの」
ここまで調べていた。
「おおっ、そこまで分かりましたか!」
ミーティは御門の成果に喜んでいた。
「・・・それで、今更聞くことじゃないけど、何で私に協力してくれるの?
貴方に危険が及ぶかもしれないのよ」
「大人しくしても、あいつらはどんなことするつもりか分かりませんよ」
それに、あなたみたいなキレイな人を見捨てることなんて出来ません」
と、少女は、言った。
「うふふ、知り合いの男の子みたいなこと言うわね」
・・・でも、今の体でキレイって言われても実感が沸かないわ」

 

 

20日が経過したことで、御門の体重は20kg増加し、現在の体重は79kg、
これまでのボディバランスを保ったままに、全体的にボリュームアップしている。
お尻は胸に続いて、メートル越しを果たし、スカートを押し上げ、豊かに実っていた。
ウエストは一応くびれを残しながらも、ぽっこりと出っ張っている。
顔は殆ど肉が付いておらず、もとの端正さを保っていた。
(これは、脳のある頭の方には意識を失わせるナノマシンが既にあるからだが)

 

→69kg 102・65・98
→79kg 106・76・101

 

 

 

軟禁から1ヶ月が経過した。

 

「さて、検査の結果が出たわ。結論から言うと解毒は可能よ」
「「「おおっ!」」」
御門の言葉に軟禁されている全員が声をあげた。バイノスらの説得や御門達の奮闘を見て、
全員が自分たちの脱出のために御門たちに協力することを選んだのだ。
「全員の脳に、宇宙船から出ると意識を失わせるナノマシンが組み込まれ、
私はそれに加え、一日に1kgずつ体重が増えるナノマシンがある」
「でも、時間が経過して私が太り続ければ、その分私の体の中のナノマシンの量も増えていく、
そうすれば、ここの設備でもナノマシンを必要分採取して、ナノマシン自体の効果を打ち消す薬を
調合することが出来る」
「それで、どの位太らなきゃいけないんですか?」
「最低でも薬によってできた脂肪が、打たれる前の私の体重と釣り合う必要があるの」
「つまり、体重が倍になるまで太らなきゃいけない」
「そんな・・・」
「いや、逆に言えば倍になる程度で済んだのよ。
みんなの協力が無かったらこの結論も出せなかったかもしれない、ありがとう」
「いや、お礼なんて・・・脱出した時までとってくれませんか?」

「分かったわ」
「それでは、脱出のために、自分のできる事をやりましょう!」
「「「「おーー!!」」」」
報告の締めはミーティが行い、皆は気合いの声を上げた。

 

軟禁者達が解散した後、御門は自分の個室に戻り、解析を始めた。
その途中で、部屋に置かれた姿見をちらりと見る。
(ここから、更に倍太らなきゃならないのね・・・)
30kg分増量した御門の体は、もう「デブ」としか言いようのない体になっていた。
ウエストのくびれは完全に消え失せて、ぽっこりを通り越し、でっぷりとしている。
それでもまだ胸とお尻の方が大きいが、今の体型では嬉しくない。
顔も丸みを帯び始めてきた。

 

軟禁された者の中に、仕立て屋がいたので、新しい服を作ってもらったが、
日々、確実に増量する体にこの服もパツパツになりつつあった。

 

→79kg 106・76・101
→89kg 112・84・108

 

(私だけじわじわと太らせたのは、この姿を見せつけて、逆らう気を無くすためね。
さっき言った通り、私だけじゃあ脱出する方法も見つからなかったかもしれないしね)
しかし、御門の決意は揺るがなかった。
(絶対にここから皆を脱出させて、私は地球へ、あの子たちが待っているあの場所へ帰る)
(例え、どんな体型になろうともね)

 

 

40日が経過した。

 

御門の肥満化は、順調に進んでいた。
ただ、それとは別に太っている者達がいた。ミーティ達女性の監禁者達だった。
男性の監禁者達は、集団生活のルールを守った上で太っていく彼女達を少し気にはしながらも、
別段何も言わなかった。
しかし、一番太っている御門としては、他の者の肥満化は見過ごせなかった。

 

42日目の朝、御門はミーティに話をつけることにした。
「最近、あなたや他の子達がだらしなさ過ぎる様に見えるんだけど・・・」
「いやでも、ちゃんと、脱出への手助けはきちんとしてるはずです。その上でだらけるのは
あいつらの目を誤魔化すのに一役買ってると思っていたんですが・・・
「そういう問題じゃなくて・・太りすぎよ、あなた達。・・・今の私が言うのも何だけど」

 

御門の現在の体重は丁度100kg。
そこまで太ると、かっての体型の面影は・・・無いわけでは無かった
でっぷりと突き出たお腹を、大きく引き離した胸とお尻。
脚はパンパンに太いが、それでいてどこか柔らかそうで、ある種の色気を醸し出していた。
そして、丸く膨れながらも、美しい顔。

 

→89kg 112・84・108
→100kg 119・90・114

 

 

「前にも言いましたが・・・ミカド先生は太っても綺麗です」
「・・・本気で思ってるのね」
「はい、本気で思ってなければ、後を追いかけたりしません」
ミーティは太鼓腹を、もとい胸を張って言い切った。

 

 

「そう、なら私からは何も言わない。一緒に脱出のために協力しましょうね」
「ええ!こうなったら、私達のこの肥満体を活かした脱出を披露してやりましょう!」

 

 

50日が経過した。

 

御門は広間でランニングをしていた。
仕立て屋の軟禁者に作ってもらったジャージを着ているが、
一歩歩く度に、巨大な胸が、腹が、尻がジャージを突き破らんとばかりに弾んでいる。

 

ここまで育ち続けてきた胸は、今やメロンを通り越して、スイカの様なサイズの爆乳である。
同じく育ち続けた尻は、ありふれた言い方であるが、モモ、もとい桃の様な巨大さである。
そこから伸びる太すぎる2本の脚は、御門が脚を前に出す度に肉を大きく震わせながら、
脚と脚とで擦れ合っている。
ようやくというか、遂にと言うべきか。ウエストがメートルの大台を突破した。
胸と尻には引けを取るが、十分すぎる程に出っ張っている。
顔自体は殆ど変わってなかったが、顎のラインは真ん丸くなり、首と一体化しつつある。

 

→100kg 119・90・114
→109kg 128・101・121

 

「ふぅ・・ふぅ・・・」109kgの肥満体で運動している御門は、
息も絶え絶えだが、動きを止めることは無かった。

 

 

「次は私ですね」と、ミーティ。
軟禁者達は体力を保つために毎日交代で運動をする様にしていた。
最も御門は、ナノマシンによって増加する脂肪を燃焼させない様に加減する必要があり、
ミーティ達自分から太っている娘達は、運動した以上に食べていた。

 

 

「・・・そのせいで、食料が足りなくなりかけたぞ。あいつらは10日分と言ってたが、
節約すれば、1か月は余裕で持ちそうな食料を1週間で食い尽くすとは・・・」
そう言ったのはバイノスだ。
「ふふ、ゾルゲムの奴らの計算なんて狂わせてやるわ」
ミーティは、得意げな顔で、スナック菓子を頬張りながら、返答する

 

「・・・これは使えるかもしれないわね」
そのやり取りを見ていた御門は、あることを思いついた。

 

60日目のその日に、補充部隊に加え、今回の軟禁を計画した幹部が来た。
物資の補充はまだ先のはずの上、幹部まで来たその理由は・・・
「まさか、女たちが食料を食べ尽くしてしまうとはな」
「情けない理由でお呼びして申し訳ありません」
ゾルゲムの幹部を、バイノスが殊勝な態度で迎える。
「まぁ、それだけ我々の用意した環境を受け入れてくれたのは嬉しいことだな」

 

広間で待っていたのは御門だった。
「Dr御門も分かってくれた様ですな」と、バイノスが言う。
「・・・・・」
今の御門は、下着姿に軟禁前に着ていた白衣を羽織り、
現在の肥満体をさらけ出していた。

 

「これはまた立派な姿になったもので・・・」幹部が御門を見て、嘲笑を浮かべる。
「ええ、もうこれ以上太るのは嫌なの。だから・・・」

 

(よし、そのままゾルゲムに忠誠を誓え。誓うんだ!)

 

「もう逃げ出させてもらうわ」 
「え?」完全に屈服したものと思い込んでいた幹部は、御門の言葉に呆気を取られた。
(今だ!) その隙を突くべく、御門が駆け出した。
119kgの肥満体であるが、この日のために脂肪を燃やさない程度に鍛えてきた足腰は、
不意を突くには十分なスピードを出した。
「ぐええっ!!」御門の体当たりを受けた幹部は、そのままその巨体の下敷きとなる。
「なっ!」 「こいつら、逆ら 「今だ、みんなかかるのじゃ!!」
「「「おーー!!」」」
バイノスの号令を受けて、残る軟禁者達補充部隊に奇襲をかける。
半分は、数で勝る男の軟禁者達に袋叩きにされ、
もう半分は、ミーティ達太った軟禁者達に押しつぶされた。

 

 

こうして、ゾルゲムの部隊は取り押さえられ、宇宙船の外から
幹部から奪った通信機を使って、銀河警察へ通報した。
軟禁者達は銀河警察に自分の星へ送ってもらい、御門も地球へ戻れた。

 

 

彩南高の保健室に、2か月ぶりに主が帰って来た。
御門が椅子に腰を下ろす――、椅子は嫌な音を立てる。
その音を聞いても、御門は動じなかった。
「あら、壊れないのね。倍以上の重さになったのに」

 

帰って来た保健室の主の姿は、変わり果てていた。
胸は、今や頭よりも大きくて、大振りのスイカの様なサイズだ。
お尻も胸に次ぐ巨大さで、今も尻肉が、盛大に椅子からはみ出している。
そこから伸びる2本の脚は、脚と脚の間に全く隙間が無く、
もも肉が密着しているその様は、一本の大木の様であった。
お腹は胸やお尻よりかは小さいとはいえ、それでも妊婦の様な巨大さを誇っていた。
そして、顎は二重あごにはなってないが、首との一体化を果たし、
顔は元の端正さを残したままに真ん丸くなっていた。

 

→109kg 128・101・121
→119kg 136・109・134

 

 

「ここまで増やすのに60日・・・さて、減らすには何十日かかるかしら・・・」

 

 

おわり


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