脂を纏わせる敵!?ゾフィス対ハンク・クーリー

脂を纏わせる敵!?ゾフィス対ハンク・クーリー

 

 

「ラドム!」地味目な服装の少女がこの言葉を言うと手に持っていた濃い赤紫色の本が光り、
横にいた白い装飾の不気味な子がかざした手から赤く光る球体が放たれた。
「リノル!」精悍な顔つきの壮年男性がこの言葉を叫ぶと白がかかった黄色の本が光り、
前にいたパンツルックの少女の右人差し指の先から白く濁った液体の塊が放たれた。
放たれた2つの物体はぶつかりあい、大爆発を起こした。
「へえ、『爆発』を大きくしたってことは、貴方の術は『油』ってわけね」
赤紫色の本を持つ少女、ココが言う。
「よく分かったね、お姉さん」油の塊を放ったパッと見は中学生並の少女、ハンクが答える。
「ちょっと勉強してたからね」ココの言葉に、爆発する球体を放った子ゾフィスが少しムッと
したかの様な表情を浮かべたが、すぐに元の表情に戻す。
「だが、油だけじゃない」黄色い本を持つ男、蒼島が自分の本を輝かせる。
「ロンド・ガデュウ!!」この言葉と共にハンクの左の掌から炎のムチが伸びた。
「さらに、ロンド・リノル!!」今度は、右の掌から油のムチが伸びる。
二本のムチは絡まり、炎のムチはより大きくなり、油のムチも引火しもう一つの炎のムチとなり、
それぞれ全く異なる軌道を描きココの持つ本へ向かう。
「ギガラド・シルド!!」赤く輝く巨大な壁が宙に現れる。

炎のムチの先端がそれにつくなり、大爆発を起こし炎のムチは二本ともかき消された。

 

「すみませんが、私と貴方は相性が悪い、貴方の相手はもっと相性の良い・・
「すみませんが、私と貴方は相性が悪い、貴方の相手はもっと相性の良い手駒にしてもらいましょう」
そう言って、ココを連れて空へ浮かぶゾフィス。
「逃がさない・・・」「ああ、逃がしやしねえ・・出てくれよ」
二人の視線は本を持つココに注がれてた、蒼島の本が異様な輝きを放ちだす。
「イルリノル・バスガルク!!!」
「バスガルク!・・・ココ、やはり彼女らは倒しておきましょう。」
「分かったわ、リオル・ラドム!」爆発の渦がゾフィスの右の掌から放たれる。
「リオル・ガデュウガ!!」火炎の渦がハンクの左の掌から放たれ、中心でぶつかり合い
競り合ってる。
「通常の呪文を使ってきた、あの術の力は一体・・・!?」
ココを持つゾフィスの左手が下がる。「ゾフィス、一体どうしたっての?」
ココの視界も連動して下がる。目に入るのはワンピース状の衣服から自分の脚、
それが二回りほど太くなってる。「!!」

 

「そう、これがこの呪文の力」
「対象を肥え太らせる、そう相手を脂肪で包む術」
「そ、そんな術があるとは・・・」
「でも、そんな複雑な術、他の呪文と併用したらすぐに心の力が尽きるんじゃないの?」
「ふふふ・・・この術に使うのは、通常の心の力ではない、肥え太る君の姿に俺が興奮し、悶えるその感情が、この呪文を加熱し、更に君を肥え太らせる!」
「そう、こいつの、いや私とこいつの萌える心がこの呪文の力となる!」
「な、なにを言ってるの、この人達・・」蒼島の異様さに冷や汗をかくココ。
炎と爆発の渦のぶつかり合いの余波で普通の汗もかきだす。
汗で透けてうっすらと浮かび上がったお腹は、ぽっこりと出っ張っていて・・・
「見えたぁ!!」蒼島の本がひときわ輝く。
そしてハンクの放つ火炎の渦がゾフィスの放つ爆発の渦を押し切る。
よろけながらも、何とかかわすゾフィス。
「この二人は何かが危険すぎる、このまま退きますよ」
「でも、あの本を燃やさないと私の体にかかった術が・・・」
「あの二人の前から姿を隠してしまえば、あの男の心も萎えますよ」

 

数分後 「そろそろだな、行くぞハンク、リノル・ウルク!!」
ハンクが、すさましきスピードで突っ込み、ゾフィスが数分の間に取った距離をあっという間に
詰めて、ココの真下で止まる。ハンクが視線を上げるとそこにあるのは・・・
「パンツゥ!」 「「!!」」 
姿は見えずとも、妄想という燃料を注ぎ込み蒼島の心は萌え続け、術は燃え続けていた。
ココのワンピースは、続く肥大化によりパンパンに押し上げられていて、
特にお尻の辺りは既に限界を迎え、布地を裂き下着を前面に出してしまっていた。
気付かずにいた事実に頬を赤らめるココに自分の想定を遙かに超えた事態にたじろぐゾフィス
「見えたぁ!!」そんな二人にはお構いなしに強化された脚力と煩悩を持ってして真上に飛ぶ
ハンク。目指すのは、当然ココの・・・
「テ、テオラドム!」 「ギガノ・リノルガ」
無防備のハンクめがけて咄嗟に呪文を放つココだが、ハンクは自分の放った油の激流の反動で、
後退し回避した。 
「な、よけた!?」最も、ハンク自身も反動で地面に叩き付けられてたが。
「良人、あんた空中でギガノ使うなって言ってるでしょうが!」
「てめぇこそスピード強化の呪文使ったら、俺も連れてけって言ってるだろ!」

蒼島も全力疾走でこの場に合流してきた。
「けっ、あの瞬間はあんたにも渡したかねえんだよ!」
「まあいい、瞬間こそ見逃したが、ついた脂肪は落ちやしねえ!!」
二人は、欲望にまみれた視線でココを見つめる。本の輝きも、増し続ける。
「ひぃ・・・」ココの方は、その視線に怯み脂肪でたわんだ体を震わせていて、
本の輝きも弱くなってきてる。
(これは・・まずい・・・)ゾフィスも内心狼狽えている。
詳しくは書かないが、ココはゾフィスによる精神操作を受けていて、強い悪意に支配された心を
持ち、優しさや情けから心の力を弱まったりはしない。
しかし、羞恥心云々はいじってなかったので、こういった事態には心の力が弱まってしまう。
(まずい・・本当にまずい・・待てよ・・・こいつらが狙ってるのは、ココの持つ本ではなくココの体、ということは・・・)

 

ゾフィスはココを掴んでいた左腕を放す。
重力に従い、ココの体は落下する。すぐさま真下に滑り込む二人。
あの高度から落とされた今のココの落下時の衝撃は、下級術に匹敵するものだが、
知ってか、知らずかお構いなしだ。
その煩悩が通じたのか、 バリッ 時同じくして、ココのワンピースの胸まわりが裂け、
メロン大の胸がポロリとこぼれ落ちる。
「「・・・・・」」一瞬の刹那、そして
「「チッチッチ!オッパイ!!ボインボイーン!!!」」二人が壊れた。
「「チッチッチ!オッパイ!!ボインボイーン!!!」」
いやこれが二人の本性なのだろう。本は放り投げられ輝きは消えたが、
持っていたらさぞ大きくまぶしく、そして濁りきった光を放っていたであろう。 
「・・テオラドム」 そんな無防備だった二人を爆発が吹き飛ばした。

 

 

「まったく、とんだ強敵でしたね、ココ」
「・・・ええ、そうだったね、ゾフィス」
数時間後、どこかの遺跡の奥に二人はいた。
(内心はどうか知らないが)いつもの落ち着きを取り戻したゾフィス。
しかし、ココの方は明らかに違う。うろたえてると言うか、恥ずかしがってると言うか、
それもそのはず、あの術の影響は消えなかったのだ。
さっき着ていたワンピースはもう使い物にならないので、
新たな服をどこからか調達してきたのだが、
「ゾフィス、この服はちょっと・・・」
「いや、それはあなたが選んだものじゃないですか、『次はこんな服が着たい』と言って」
(でも、こんなことになるなんて、思わなかったし・・・)
本と同じ色のニーズソックスに薄目のショーツといった色情的な服装だが、
ココには今の自分の体型でこれを着るのは結構恥ずかしい様だ。
デザインはともかく、サイズは体型に合わせた物なので服としての問題は無いのだが。
ニーズソックスを圧迫する丸太のような二本の脚、ショーツの下からは、
密着してる内股がちらちらと見えている。

お尻はどんな様なのか、どんな下着を着けているのかはショーツに遮られて分からないが、
サッカーボール大のその大きさはショーツの上からでも分かる。
元の細身の体の時から大きめだった胸は、太ってしまった今でも全体から二回り以上大きく、
先述の様にまさにメロン並みである。
お腹も、胸とお尻には及ばないがしっかりと大きくなっていて、
ショーツを押し上げポッコリと出っ張ってる。
この服は首周りから鎖骨のあたりまでを見せるデザインだが、
特大の胸に引っ張られて、その胸の付け根まで開いてしまってる。
後、鎖骨は脂肪で覆われて見えなくなってる。
顔も丸くなったが、元の可愛らしさは変わらず、
むしろふっくらした頬が鈍色の大きな瞳を引き立ててる。
「私は千年前の戦士達を復活させるための最終準備に入ります、貴方はここに隠れていてください」そう言って闇の中に消えたゾフィス。
奴はこの後、千年前の魔物を率いるロードとして戦いの表舞台に姿を現すことになる。
その時、本の持ち主としてココはどんな姿で現れるのだろうか。
元の素質であるがんばる心を持って元の体型に戻るのか、
それとも戻りきれず、ゾフィスが更なる怒りの元に重力の猛攻にさらされることになるのか、

今は誰にも分からない。

 

ココ(18〜19) 87kg 104・88・96 

 

 

 

そして、彼らの行く末も。

 

土を盛った簡易な墓に、木で作った簡単な造りの十字架が刺さっていた。
「ハンク・・・お前が魔界に帰っても、命を落としても、あの術の効果は消えないんだったよな・・・」
「俺がお前の分もあの娘を愛でてやるから、安らかに眠れ」
十字架の根本にハンクの本を結びつけ墓に背を向ける蒼島。
白い手が墓を突き破り、その本を取った・・・・


トップページ 肥満化SS Gallery(個別なし) Gallery(個別あり) Database