WONEDRS OF――

WONEDRS OF――

 

 

それは、機動六課が設立してからしばらく経ったある日のことだった。
食堂でスバルとティアナが話していた。
「ティア、どうして八神部隊長って私達の前に姿を見せないのかな?」
「そりゃ、隊長としての業務が忙しいからでしょ」
「でも、姿を全く見ないってのもおかしいと思うんだ」
「それはそうだけどね・・・」
「なら、見てみる?」
2人にそう言ってきたのはフェイトだった。

 

 

「はやて、入っていいかな」
「ああ、ええで、フェイトちゃん」
隊長室にフェイトが入った。
その後ろには魔法で姿を隠したティアナとスバルが付いていた。
(・・・何で隠れなきゃいけないですか?)
(まあ、一応ね)
(やっぱり、見てはいけないんじゃあ・・・今でも隠してますし・・・)
背中を向けたはやての姿は、巨大な椅子に隠れていた。
(でも、ティア。ここまで隠すならむしろ見てみたくなってきたよ)
「うん、特別に見せてあげるの」
二人の後ろから、声がした。
((え?))
なのはがスバルとティアナの背後に立っていた。

 

「あれ、リィン?」
またはやての椅子の上には、リィンフォースⅡが座っていた。

 

「はやてちゃん・・・もう隠すのはお終いにするです」
リィンが椅子の背もたれを掴んだ。
「え、リィン・・・」
リィンが全力を込めて、椅子を回そうとした―――
だが、回らなかった。

 

「う〜〜ん!回るです!回ってくださいです!」
「・・・・・」
「リィンは、はやてちゃんの体重に負けないのです!」
「もうええって・・・観念して自分で見せるわ・・・」

 

はやてが自分で椅子を回した。
それと同時に、なのはが魔法を解除し、ティアナとスバルの姿が見える様にした。

 

スバルとティアナが見たのは、横に大きな体をしていて、
胸と腹が前に大きく突き出ている巨体の女・・・
八神はやてだった。
制服ははち切れんばかりに押し上げられ、
真ん丸とした体のラインをくっきりと浮かび上がらせ、
ある意味、裸でいるよりもやらしく見えた。
二の腕は、ティアナの脚と同じ位の太さだが、
その柔らかさは遥かに勝っているだろう。
二本の脚は胴体との比較で細く見えるが、実際には丸太の様な太さである。
そんな太い脚を持ってしても支えきれない程の重量感を胴体が醸し出しているのだ。
不意にスバルが後ろに回る。
そこから見えるお尻は、圧倒的なボリュームと存在感を誇っていた。
それでいて、柔らかそうだった。
他人の胸を散々揉んできた彼女だが、今や彼女自身の胸が一番大きかった。
そんな爆乳を乗っけている一番大きなお腹は、
彼女の低めの背丈に並びかねない程のサイズを持つ太鼓腹であった。

それ程の大きさでありながら、真ん丸とした綺麗なラインを描いている。
これ程の肥満体でありながら、顔の肉付きはぽっちゃりレベルであり、
丸い顎と膨れた頬はある種の可愛らしさを醸し出していた。

 

八神はやて 体重106kg B120cm W141cm H112cm

 

 

「まあ、あなた達に姿を見せんかったは、単にこの体型を見られるのが恥ずかしかっただけや」
「そ、そうですか・・・その体型を見られたくないって気持ちは分かります・・・」
(あ、これ、フォローのつもりで追い打ちかけてるんじゃあ・・・)と、ティアナ。
スバルは視線をはやての胸に固定していた。
「ん、触りたいんやったら、触っていいで」
「え・・・いいんですか?」
「うん、許す。その代わり、スバルのを揉ませて欲しいな」
「はい、いいです!」

 

ティアナはそんな2人の様に少し引きながら、ある疑問を抱えていた。
(・・・八神部隊長はどうしてここまで太ってしまったんろう?)
(何か事情が・・・あ・・る・・・)
ティアナは気づいた。
なのはが、自分の考えを見通しているかの様な深く、そして冷たい目で自分を見ている事に。
「ティアナ・・・これからもはやてちゃんの元で戦ってくれるかな?」
「は、ハイ、ソノツモリデス・・・ヤガミブタイチョウハ、フトトッテモ、オウツクシイデス・・・」
「ありがとう。でも、「太ってても美しい」ってのはちょっと違うかな」

 

「はやてちゃんは、太ってるからとっても可愛いの!」

 

なのはの言葉にティアナは凍りついた笑みを返しながら、確信した。
(あ、この人が黒幕なんだな)

 

 

 

スバルとティアナがはやての体型を知ったその日の夜、
はやてとシャマルは一緒に夕食を食べていた。
「いや―とうとう私の体型の事、バレてしもうたわ」
「その割には落ち込んでは無い様ね、はやてちゃん」
「二人ともそれ程態度変えんかったし・・・スバルの乳も揉めたしな
・・・そういや、シャマル達と会ってもう10年になるんやね」
「確かにそうだけど、
「いやな、久しぶりにシャマルの料理食べたらな、時間の流れをしみじみと感じてな。
ようここまで上達したわ・・・」
「・・・うぅ、褒められてるのに複雑な気分・・・」

 

 

10年の歳月は2人を大きく変えた。
独りぼっちだったはやては、今では機動六課を率いる部隊長で、
使命と契約に縛られていたシャマル達ウォルケンリッターも、自分の意思で戦う騎士に戻った。
――2人の体も成長していた。主に横に。

 

小さく、華奢だったはやて。成長した今でも同年代の皆と比べると、背は低く見える。
その一方、横幅は並ぶ者が無い程に成長した。
とりわけ成長したお腹は、その背丈に並びかねない程の大きさである。
それでいて、顔はぽっちゃりレベルの丸顔であった。

 

八神はやて 体重106kg B120cm W141cm H112cm

 

 

ウォルケンリッターとして、変わらぬ姿で長い年月を過ごしてきたシャマル。
そんな彼女の姿も、この10年で大きく変わっていた。
お腹周りは柔らかい脂肪に覆われ、ぽっこりと突き出ている。
しかし、その上下と見比べると括れている様にも見えてしまう。
元より大きめだった胸は、西瓜並みの爆乳となり、
次いで成長したお尻は、桃の様な巨大さを誇っていた。
サイズ自体は、はやてと同等なのだが、お腹との対比でより大きく見えていた。
そして、顔もはやてと同程度の肉付きで、
ふっくらとしてある意味可愛らしい、ぽっちゃり顔である。

 

シャマル 体重111kg B121cm W82cm H117cm

 

ちなみに言うと、ド下手だったシャマルの料理の腕前も、
10年に渡るはやての指導によって、彼女と並ぶほどに上達した。
しかし、その過程での大量の試食により、シャマルは体の方も横に大きく成長、
つまり激太りしてしまったのだ。

 

 

(明日になったら、スバルとティアナに私の姿を見せようか。
・・・それから、流石にダイエットを始めないと・・・うん、明日になったら・・・)

 

おわり


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