547氏その7 2話

2話:機転脱出!!救出対象は新たな協力者

 

 

薄っすらと月明かりが差し込むだけのはずの夜の森、
そこに人工の明かりを付けた施設があった。
ここから見える大きさはプレハブ小屋ほどだが、
その真下には、とても広い空間が研究施設として使われていたりする。
その脇に少し丸いシルエットの人影と、丸そのもののシルエットの人影。
クルミ「遙達大丈夫かしら・・・」
テスラ「こんな施設を用意している辺り、中々の規模の組織でしょうし、
罠や武器も豊富にあるかもしれませんね」
クルミ「それよりも心配なのは・・・」テスラ「みんなの体型のことですね・・・」
テスラは、ぽっこりと出っ張ったお腹をさすりながら、施設の方を見ていた。
クルミは・・・脇肉に遮られて手がそこまで動かせないし、
首が無くなってるので視線を変えるには体ごと動かなければならなかったりする・・・

 

あの後、テスラとクルミを拾って、バイクの跡から探してみた結果、
遙達六人は隠されていたこの施設を見つけたのだった。
しかも、その近くに行方不明者の持ち物として知らされていたのと同じ物がいくつも見つかり、
彼らもこの施設に連れ込まれた可能性がかなり高いことが判明、
太ってしまった2人はに外に残し、二手に分かれ施設を探索することにしたが・・・

 

ナイン・マギア組 
こちらのチームは相手に気付かれないように、
クレナと拉致された一般人を探しだし救出することを目的としていた。
マギア「ここまで大規模な施設に連れ込まれたとは・・俺達はそこまで嫌われていたのか・・」
ナイン「でも、私は貴方たちが危険だとは思えないし、関係の無い人を巻き込んでるこの施設が正しいとも思えない ん?」
ここでナインが視界の隅を横切るものに気付く。

 

ナイン「あの触手・・!」マギア「クレナのか!」
触手が伸びてきた方へ走る二人、その先にあったのは牢屋だった。
触手は通るが、鉄格子の隙間は狭く、中も薄暗いので詳しくは分からないが、
中に女性の人影が見えた。
ナイン「この人が、」マギア「クレナ!待ってろ、この牢をぶち破って・・・」
拳を構えるマギアだが、遮るかの様にその前に触手が出る。
その先端は、壁に埋め込まれたスピーカーを指している。
ナイン「?」 マギア「壊すと警報が鳴ってしまう、そんな所か」
触手は、○を形どった。ナイン「正解、ってことですか」
マギア「仕様が無い、他に連れ込まれた人の場所や警報を解除する方法を先に探すとするか、待っててくれクレナ」
そう言って牢の前から立ち去るマギア、後に続くナイン、
その腰に下げた剣の先端に触手が小さな傷を付けながら絡まる・・・

 

数十分後、二人は牢からそれほど離れてない部屋に施設についての情報が記された端末を見つけた。
ナイン「あっさり見つかりましたね」
マギア「施設はともかく、計画はかなり急ごしらえだった様だな」
ナイン「!分かった!この下に送電用のケーブルが通ってる。
これを斬れば、このエリアの電気は落ちるから、警報は鳴らなくなるはず」
ナインは剣を構えたが、その先に触手が絡まってたことに気付き驚く。
その触手が急に解け吸い寄せられたかの様に戻っていったことに更に驚く。
更に部屋を照らしていた照明が消える。
マギア「こいつは、一体・・・」 
ナイン「絡まる・・離れる・・落ちていった?・・・」
マギア「! 天ノ遣に魔の者の力をぶつけることと、魔の者が天ノ遣の力に触れることが同じ意味を持つとしたら・・ナイン、戻るぞ!」 ナイン「はい」
照明が消え、薄暗い廊下から牢に戻ると、あの人影は消えていた。
鉄格子を切り飛ばし殴り砕いた先にあったのは、床に開いた大穴。
そこに飛び込み、千切れた送電ケーブルを見かけながら着地した二人が見たのは・・

 

クレナ「マギアに、天ノ遣の娘ちゃん、二人のお陰で抜け出せたよ、ありがとう」

 

まず、ブラウスだったはずの上着は、ボタンを全て弾き飛ばされ、キツキツながらも、
丸太の様な二の腕を通すジャケットと化している。
サッカーボール並みの大きさと重さを有する胸は、ドンと張り出しながらも、
その下のお腹に甘えるように乗っかっている。
乗っかっているのだ。お腹はこれ以上の大きさである。
サイズは、数ヶ月を経た妊婦のそれだが、丸見えの三段腹とムニュウといった類の
擬音が似合うその柔らかさが紛れもなく脂肪が詰まった腹だと示している。
太ももは、二の腕を更に三割り増しした程の大きさで、
パンパンに押し上げたGパンの生地の下からその太さを主張している
お尻は一番大きく育っていて、大振りの桃と同等以上の大きさになって、
Gパンとパンツを引き裂き、その深い谷間が露わになっている。
そして、切り揃えた黄緑色の髪を後ろに流し、パッチリとした亜麻色の瞳を細め、
まん丸い顔に満面の笑みを浮かべた肥満体の女性がいた。
無言で一枚の写真を取り出すマギア。それに写っているのは、ブラウスとGパンを余裕を持ちながら着ている、鋭利な顔立ちとバランスの取れた体つきをした女性。
体型は全く違う両者だが、着ている服と髪の色、
そして表情と丸さは違うが、その顔立ちは同じだった。

 

マギア「クレナよ」クレナ「なに?」
マギア「なぜにこの様な真似を!こんな結果を知っていたのだろ!何故に!」
ナイン「お、落ち着いてください」クレナ「そっちの娘ちゃんの言うとおりだよ」
「まぁ気持ちは分かるよ、でも私はこの娘ちゃんの、お姉さんだったけ、を同じ様な目に遭わせちゃったからね、けじめとして、同じ目に遭いたかったんだよ」
ナイン「クレナさん・・・」
マギア「・・・まぁ気持ちは理解できる、とにかく残るは、一般人の皆さんだが、『こんな体になっちまった以上、お前はここで大人しくしていろ』と言いたいが、聞いちゃくれないだろうな」
クレナ「当然、あの人達が捕まったのにも、私にも責任があるからね、出来る限りの事はするさ」
ナイン「お願いします」

 

 

クレナ 167cm 56kg→92kg
83・53・85→101・109・120

 

#快盗天使ツインエンジェル


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