547氏その7 4話

4話:警察沙楕! 第三勢力と第三の肥満化要因

 

 

遙が引き留める間も、葵が地上に出る間も無かった。
天井を突き破り白い大玉が二人の眼前に降ってきた。
見た目通り相当の重量を持つはずのそれは、柔らかい音を立て地面に着地した。そう、
遙 葵「クルミちゃん!?
         さん    」
クルミ「遙、それに・・・葵お姉様!?」葵「・・・・」
遙「そ、そ、それよりどうしてこっちに来たの?」
クルミ「ここに警察が来るのよ!それを伝えるために・・・爆弾で、床を壊してこっちに来たの」 
遙は気付かず、葵も気付かぬフリをしているがこの言葉の後半は嘘だったりする。
正解を見せるために少し時間を巻き戻そう。

 

もしもの時に備えて地上で待っていたクルミとテスラ、そのもしもの時が来たのだ。
パトカーが数台近くに停まり、警官が辺りを捜査し始める。
クルミ「け、警察? 見つかっちゃうと、まずい・・・」
テスラ「マギアさんとクレナさんはともかく、私たちは見つかっても構わない・・」
視界に映るのは、少し震える度に脂肪が激しく震動しているクルミの体。
「という訳にはいかないですね、なっちゃんと遙さん達には私が教えに行くので、クルミさんは姿を隠して・・?」 
ここでテスラが前方に違和感を感じる。
地面が動いてる、それも数カ所。位置を微調整したそれから筒の様なものが伸びる。 
パトカーとその近くの警官の方に向かって、
テスラ「!」動く地面に向かって電撃を放つ、
電撃を受けたそれはひっくり返り、迷彩服を着た人間、この施設の職員という本性を現した。
しかし、今度はその近くの地面から新たに数人の職員が顔を見せ、
二人の方に筒、ロケットランチャーを向け、ためらい無く引き金を引く。
爆炎が二人を、いや二人がいた場所を覆い尽くす。
「なっ!」驚愕する職員。
大玉の様な身体の超肥満体の少女が一瞬にして数メートル上空に飛んだからだ。

もっともクルミ自身も今の体格でここまで飛べるとは思ってなかったりするが、
クルミ「エンジェルボム!」 クルミが投げた爆弾が、職員の前方に落ちその爆風で職員を
吹き飛ばす。
クルミ「どうよ!・・・こんな体でもやれるんだから」
ドヤ顔になったかと思えば、恥ずかしがるクルミ。
いかに300kg近い超肥満体であろうと落下の早さは変わらないので
このような事をする余裕もある。
そう、鋼鉄のヨロイを来ていても相手より早く着地できるわけではないのだ。
しかし、 ドッズン!!  ボロォ・・・ クルミ「へ、ひやぁぁぁぁ・・・」
着地時の衝撃には300kg近い重量が大きく関与してしまう。
そう、95kgの超人が80tの超人に勝てない様に、
職員のロケットランチャーとクルミのエンジェルボムが地面にひび割れをつけ、
クルミの着地による衝撃でそこから砕け散り大穴を開けたのだ。
そのまま地下に落ちクルミの姿は消えてしまう。
テスラ「クルミさん!?」 
警官「今の爆発音は何だ?」

「おい、地面に穴が開いてるぞ」
「こいつは踏み込んだ方がいいですね」 
ロケットランチャーを後ろに飛んで避けたテスラだが、
警官が近寄ってきたためクルミを追えずにいた。

 

遙「それじゃあ、誘拐された人達は助か ガン! いたっ!」 
葵 クルミ 「「!?」」
警察が来たというクルミの話に安堵を見せた遙の額に前方からの銃弾が当たる。
しかし、痛いですんでる辺り実弾ではなかった様だ。
遙「エンジェルトルネード(パワー1000分の1)!!」
レッドエンジェル必殺の回転キックが銃弾の飛んだ方へ放たれる。
グギャァ!という悲鳴が起こった後、静かになった。
しかし、すぐに数十発の銃声と遙の痛がる声が起こる。
それも激しい風の音にかき消され、また静かになった。
遙を抱え現れたのは、マギアだった。
マギア「どうしたんだ、三人とも、 って本当にとうしたんだ!!」
葵「・・・ほ、これは相手がしかけた罠のせいです」
マギア「・・・この子は、それにやられたようだな」
マギアは、抱えていた遙を前に出す。

 

その身体は、例によって、太っていた。
まあ、クルミ、葵、クレナらに比べれば本当に可愛いレベルの肥満化である。
全体的にぽっちゃりした程度だが、胸はそれに加え二回りは大きくなり、
身長と年齢から見れば立派な巨乳である。
しかしお腹も同じくらい大きくなり、ポコンと出っ張ってる。
露わになってる脚は丸太と言うにはまだ細いが、むっちむっちである。
顔は頬が結構丸くなってて、より幼く見える。

 

水無月遙 153cm 39kg→55kg
78・55・76→87・65・81

 

 

マギア「この銃のせいだろうが、どれ」
右手に持っていた黄色いラベルが付いた銃に左拳を叩き付けバラバラに砕く。
部品と銃弾に、本来銃には使われないはずの透明の液体がポツポツと混ざっていた。
マギア「汗、かな、恐らくクレナのだろうな。例しにゴム弾に仕込んでみたって訳か」
「これの試し撃ちにもあの人達を使うつもりだったんだろうな」
「この黄色いラベルが目印の様だな、この銃には気をつけてくれ」
クルミ「今更そんなこと言われてもどうしろってのよ!」
そんなことよりここに警察が来るのよ!クレナってのは私たちに、拉致された人達は警察に任せて、
あんたはここを離れなさいよ」
マギア「そうなのか!クレナに教えないと・・通じるといいが・・・」
マギアは懐から携帯電話を取り出す。

 

ナイン「姉さん、今どこに?」
テスラ「・・地上に・・」
クレナ「ナインちゃん、代わって。私が貴方に触手を巻き付けた魔の者、クレナよ」 
「拉致された人達と私は妹ちゃんとマギアのおかげで助け出せたから、あなたはそのまま施設から離れて、それから黄色いラベルがクリップに付いた銃は、私の触手と同じ様にあなたを太らせるから、その、気を付けてね」
テスラ「・・黄色いラベルですね、分かりました」
携帯を切った後、その場に数十発の銃声が響いた。

 

 

医者「とりあえず重体ではない。少し休めばよくなるはずだ」
テスラ「よかった・・・」数分後、テスラは何故か町の病院にいた。
医者の言葉を聞き、安堵しロビーのソファーに腰を下ろす。いや下ろさざるを得なかった。
今のテスラの体重、というより体格では立っていることも辛かったりする。
クレナとナインから電話をかけられる直前、テスラは単独になっていた警官が、
待ち伏せしていた複数の職員に攻撃され川に突き落とされる場面を見ていたのだった。
職員を気絶させすぐに警官を助け出したが、かなり体温が下がっていて危険そうだった。
ここまで救急車を来るのを待っていては時間がかかりすぎる。
電撃で無理矢理体温を上げるのは危険すぎる。
そう悩んでいた矢先にクレナに教えてもらった「黄色いラベルの銃はあなたを太らせる」。
その言葉がテスラはある賭けをさせた。
銃で自分の身体を撃ち肥満化させ、脂肪で体温を上げこの人を暖めながら病院に向かう。
変身している以上速度に大ききな影響が出ないし、やってみるべきではないか。
結果として賭けは成功し、あの警官の命は助けられた。

 

その代償としてテスラの身体は・・・
テスラ(さすがにこれは・・・)
窓ガラスに映る自分は、三桁の大台を上下する程の肥満体である。
しかも、今回増えた分は全て胴体に集中している。
警官を抱える腕を撃つ訳には行かないし、走りながら脚を撃つにはクレナの触手による肥満化で
出っ張ったお腹と肥満化の影響は受けなかったが元々大きかった胸が邪魔だった。
そのため胴体、胸周りとお腹周りを撃った結果がこれである。
肌の張りは保ちながらも、余りの重さに形が崩れつつあるお腹。
サイズは身長を上回るほどで、へその前で手を結ぶことも、下っ腹の辺りまで手を伸ばすことも、
しゃがむことも出来なくなってる。
今は変身前の服である制服なので隠れているが、三段腹になってしまってる。
同じ三段腹でもクレナのに比べて一段の大きさも段差の深さが段違いで、
クレナのそれをハンバーガーとしたらテスラのは特大の鏡餅である。
胸も今回はしっかりと大きくなって、お腹と同等の大きさである。
しかしそのせいで、お腹との境目があいまいになってしまい、お腹の四段目と化している。

 

 

テスラ・ヴァイオレット 69kg→98kg
86・83・120→166・169・120

 

医者(この患者連れてきたあの女の子、言っちゃなんだけど彼女がここか別の施設にお世話になるべきなんじゃないかなぁ・・・)
看護士(先生、それは言い過ぎです、確かにあの子は重肥満に分類されるでしょうけど)
医師(でもあの体型はなぁ、顔はすっきりしてるのにお腹周りなんてもう本場アメリカ並みじゃん・・・)
このような会話がされていたことはテスラには、予測はできど知るよしはなかった。
テスラ(なっちゃん、遙さん、葵さん、クルミさん、クレナさん。)
(無事に帰ってきてくださいね・・・体型もそのままでいてくださいね・・・)

 

#快盗天使ツインエンジェル


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