播磨の国

播磨の国

 

 

「すごーい!大きな町!初めて見るものばっかり!」
初めて見る大きな町にはしゃいでいる少女、
彼女こそ桃から生まれた桃子だ。
三千桃(みちぎのもも)の欠片を狙う鬼を退治するために
確かな決意をもって仲間達と共に旅に出たのだ。

 

「ここが人間どもの世界か!」
「何ともにぎやかな所じゃな〜♪」
同じく、初めて見る人間の町にはしゃいでる少女がいた。
胸当てと下履きだけの露出の激しい格好だが、
何故かマントを羽織っている。

 

彼女は桃子達の敵、鬼一族の王邪鬼王が一子、鬼姫だ。
人間界に興味を持つ彼女は、
欠片のために出撃する部下に無理矢理ついてきたのだ。

 

人のために戦う桃子と鬼の王女の鬼姫、
2人の少女はこの町で対峙する・・・

 

・・・一つの団子を取り合って、

 

「私が先じゃな!」
「私が先だよ!」
「無礼者!私を誰だと思っておる!」
「誰だか知らないけど、注文したのは私が先!」
「私じゃ!」「私!」「「むむむむ!!」」
どちらも一歩も譲ろうとしない意地の張り合い、
その行き着く先は・・・・
「桃饅頭でよければございますが」
「ではお前、この桃まんをより多く食べた方が団子を食せるというのはどうじゃ?」
「大食い勝負ってわけね、分かった!」
真剣勝負であった。

 

「それでは、無制限一本勝負もとい桃まん対決、よーいはじめ!」
桃子に味方する天女隊の一人、林檎の宣言によって、勝負が始まった。

 

(負けんぞお!)
(わ、私だって!)
二人は凄まじい勢いで、一歩も引かぬ覚悟をもって
桃まんを平らげていく。

 

数分後には、二人の腹が出てきた。いや腹だけでない。
桃まんをつかむ手が大きくなり、腕や足も太くなってきている。
大きな胸も更に増量してるし、顔も丸くなってるように見える。

 

 

十数分後、
全く変わらぬペースで食べ続ける二人、
体は明らかに変わってきているが。
顔も更に膨れ二重あごができつつある。

 

鬼姫の大きなお腹は重く、それでいて柔らかそうで、
団子で膨れただけでなく、脂肪で太くなったのは明らかだ。
その腹はあぐらを組んでるので脚に乗っかっているが、
その脚も丸太のような太さである。

 

桃子の腹は帯で覆われているが、
その大きさで帯をパンパンに押し上げている。
腰から尻にかけても太ってきているのが、袴の変形具合で分かる。

 

 

その近くに、法衣を着て三度笠で頭を隠している青い肌の男がいた。
「鬼姫さま・・・一体どこに」
彼は鬼族の四天王の一人、幻鬼である。
邪鬼王の命で欠片を求めて出向こうとしたところを鬼姫に無理矢理付いて来られたのだ。
で、「探し物」の情報を手に入れたが、鬼姫に逃げられてしまい必死に探しているところだ。
狼狽える幻鬼の耳に観衆の盛り上がりが聞こえた。
そう彼の「探し人」が勝負をしているところだ。

 

勝負も大詰めを迎えていた。
桃子と鬼姫の膨れきった顔、
二人はその口に2つの桃まんを太い腕ごと食べる勢いで押し込む。
(そのさい、頬肉と顎肉が豪快に変形した)
この戦いの結果は・・・

 

「すいません、今ので桃まんも最後です」
「 そこまで!200対200で引き分け!」

 

引き分けだった。    ・・・2人の体型からみてもそうである。
まず腕から指にかけても、ムチムチとして太くなってる。
顔は、目はぱっちりしてるがその上で真ん丸く膨れたデブ顔だ。
溢れた顎肉が立派な二重あごを作っている。
元から大きかった胸は更に丸く大きくなってお腹に乗っかっている。
桃子のお尻はその分厚さで巨体を支えていて、まさに桃のような巨尻だ。
鬼姫の尻はマントと体勢のせいで見えないが、さぞ凄いのだろう。
その分、あぐらをかいた脚の肉々しい太さはハッキリしている。
そして一番の存在感を誇るお腹。
団子と脂肪で膨れ上がり、大きく突き出た太鼓腹だ。
鬼姫の生腹はその柔らかい姿を、
桃子の腹は帯を押し上げるその巨大さを、それぞれ主張している。

 

 

「げふっ・・・し、しかたがない、では次はお汁粉で勝負だ」
ここまで食べて(太って)も、まだ食べる気の鬼姫。
しかしここで救いの手(?)が来た。

 

「げ、幻鬼・・・」
「ひ、姫様・・・!見つけましたよ」
幻鬼が連れ戻しに来たのだ、
青すじ(元々青いので分かりづらいが)を立てているが、
一人で行ったことに怒っているのか、
それとも今の姿に怒っているのかは分からない。

 

「カケラの情報は掴めました、さっさと回収して帰りますよ!」
「ああっ、まだ勝負が・・・」
鬼姫は幻鬼にその重くなった体を引きずられていく形でこの場から消えた。
「勝負はお預けじゃ!分かったな!!」

 

「行っちゃった・・・」「ねえ・・・」
呆気に取らている桃子と林檎、しかし店員が現実(?)を突きつける。
「あのぉ、そろそろお勘定を」
「ああ!あの子、桃まん代払わなかった!」
「うぇえ!あ、あいつ・・・うぅぅ」
ここで限界が来たのか、口を押さえる桃子。

 

 

桃子と鬼姫、このときできた二人の因縁・・・
 そう、因縁はまた二人を勝負の場に誘うが
それはここで書くことでは無い、別の話である・・・
#モモキュンソード


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