エルフェルト・死後の世界で婚活成功?の巻

エルフェルト・死後の世界で婚活成功?の巻

 

 

とある施設の最深部。
無数の機械がひしめくそこで、最後の戦いは行われていた
「―――」
人類の殲滅を宣言した少女、ラムレザル=ヴァレンタインは、敗れ、倒れた。
それと同時に後方に置かれていた謎の装置から閃光が溢れ出し、
ラムレザルを飲み込まんとする。
戦っていた『彼女』は咄嗟にラムレザルの前に出て、「妹」を庇った。
閃光は彼女を飲み込み、彼女の姿ともに消えた。

 

 

 

 

閃光に飲まれた『彼女』、エルフェルト=ヴァレンタインが目覚めたそこは、
一見、もとの世界の野原と変わらない様に見えて、
色とりどりのお菓子とケーキがさも自然の一部であるかの様に、
大量に置かれていて、
その側に流れている7色の川は
コーラ・オレンジシューズ・ジンジャーエール・
グレープジュース・レモンスカッシュ・トマトジュース
そして、普通の水の川である。
そんな明らかに異質な空間だった。
「ここは一体・・・?」

 

それなりに広いこの空間には、10数人の男達が生活していた。
彼らは、エルフェルトの顔を見ると、複雑そうな表情を浮かべた。

 

「!?」エルフェルトは、彼らの内の何人かに見覚えがあった。
―――戦いの中で姿を消した仲間たちだった。
死んだものとみなされていた彼らがこの空間で見つかった。
それが意味するものは彼らの生存、ではなく
「私、死んだの・・・?」
自分の死、そう考える方が自然だった。

 

しかし、体の感覚はちゃんとある。
そう空腹も感じていた。自分が生きてることを確認するためにも、
エルフェルトは目の前にあるケーキを手に取り、口にした。
「・・・!」
そのケーキはとても美味しかった。
「・・・お代わり頂きます!!」誰に聞かせた訳でもない宣言の後、
エルフェルトはもの凄い勢いで、目の前のお菓子を片っ端から食べていく。
食欲に支配された行動ながらも、その動作はどこか愛らしいものがあって、
見る人がいれば、「いっぱい食べる君が好き」とも、評されたかもしれない。
  食べっぷりと比例している様な体の肥満化が無ければ。

 

 

数時間後、眼前のお菓子を食べつくしたエルフェルトは、横になっていたが、
その体は、とても太っていた。
ただ、着ているドレスはパツパツながらも、破れそうではない。

 

顔の肉付きは大人しく、まだ丸くなった程度だが、
その真下では首が顎肉と一体化しつつある。
元から大きかった胸もより大きくなり、頭よりも大きな爆乳となった。
婚姻届を挟んでいた谷間はより深くなって、
今では子供一人を丸ごと挟めそうだ。
投げ出された脚は丸太の様に太く、立つと脚どうしで擦れてしまいそうだ。
そして、一番の巨大化を遂げたお腹。
脂肪とお菓子をはち切れんばかりに詰め込んだその巨大さは、
(結婚もまだなのに)臨月の妊婦の様である。

 

エルフェルトも、自分が激太りしたことは理解していた。
でも、今はお菓子を味わうことが、
そして、それ以上に太っていく快感を味わうことが彼女にとって大切なことだった。

 

 

そんな中、男達もエルフェルトの方を向いた。
彼らは太りゆくエルフェルトを見て驚愕する。
そして、そこから――

 

 

――別世界?
――ああ、そういう世界に飛ばすギアが研究されていたらしい。
何でも、その世界はお菓子の類が自然の一部の様になっているんだとよ。
――それで、こっちに帰ることは出来るの?
――それは分からないが・・・本人達が納得して生きていけるなら、それでいいんじゃないかな。

 

 

そして、『別世界』では。

 

 

「えへへ・・・、もう食べられないよ、あなた・・・♡」
幸せそのものといった表情で寝言を言っているエルフェルト。
その体は、あの時から更に太っていて、
今や身長以上に巨大な胸とお腹を抱える、人間離れした肥満体だ。

 

 

尚、元々着ていたドレスは、破れる前に脱いで、一応保管しており、
今彼女が着ているのは、自分がデザインし、男達に縫ってもらった、
同じデザインでより巨大なサイズのドレスである。

 

例えようの無い程に大きなお腹。
そのラインは丸々と張り詰めながらも、とても柔らかくもある。
そんなお腹に乗っかっているのは、同等の巨大さを誇る2つの果実。
今の谷間なら成人男性も挟み込めるだろう。
ソファーのように巨大なお尻は、座り込んだ彼女の重量を支えている。
顎肉は首と一体化しているが、二重あごではない。
こんな体型でありながら、顔は未だに原型を保っていて、「真ん丸顔」で済んでいる。

 

 

人間ならば、自重でとっくに動けなくなっただろうが、
彼女は『ヴァレンタイン』。この体でも立って歩くことは出来る。
最も、このまま太れば、脚が腹につかえるなどして物理的に動けなくなるだろうが。

 

エルフェルト=ヴァレンタイン 
168cm 夢kg
→92kg 121・111・118
→204kg 172・180・171

 

 

 

男達は周りで、農作業をしたり、(この世界でも出来た)
家を作ったりと忙しく働いているが、
その途中で、エルフェルトをちらちらと見ていた。
その眼差しには欲情と崇拝と愛情の念がこもっていた。

 

目覚めたエルフェルトは、そんな彼らを見て笑みを浮かべる。

 

先に飛ばされた男達もこの世界で生きていくことは難しくなかった。
だが、その生活には何の希望も無かった。
今、自分達が生きていることへの確信さえ持てなかった。
そんな中、エルフェルトがやって来た。
美しい彼女がお菓子で太ってゆく。
その姿に彼らは、これまで欠いていた希望を見出し、
エルフェルトを愛する様になり、彼女と話し合い、
ある「約束」をした。

 

身の周りのことを全て男たちに任せ、食っちゃ寝を繰り返し、もっと太っていく。
それが今の彼女の仕事だ。

 

 

「・・・なぁ、もういいんじゃないかな?」
周りの男の一人がエルフェルトに話しかけてきた。
「ダメです、もっともっと太ってからじゃないと・・・貴方達を満足させられないから・・・」
エルフェルトは寝ぼけ眼で返事をする。
「あぁ・・・それもそうだな」
男も納得し、自分の仕事に戻っていった。

 

 

エルフェルトと男達の「約束」。それは
彼女が動けなくなるまで太ったら
全員と結婚する。出来る様なら子供も作ろうと。

 

 

エルフェルト達は、ここがどこなのか、どうすれば元の場所に戻れるのか、
そして自分達は本当に生きているのか、何一つ分からなかった。
だが、これだけは確信を持って言うことが出来た。

 

(今、私達は幸せです・・・)

 

 

おしまい


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