勘違いからの災難、勘違いからの相撲

勘違いからの災難、勘違いからの相撲

 

 

日本のとある廃ビル、その一室で10数人ほどの黒ずくめの男達が倒れていた。
部屋の真ん中に立っているのは、赤いマントと青いスーツを着た金髪の美女。
彼女は米国、いや今は無きクリプトン星から来たヒーロー、スーパーガールだ。

 

 

スーパーガールは、部屋の片隅に仰向けになって気絶している老齢の男性、
黒ずくめの男達に誘拐された科学者に近寄る。
「さぁ、もう大丈夫で」 「隙ありぃ!」
科学者は目を見開き、隠し持っていた光線銃を抜き、
スーパーガールの腹に突き付け、引き金を引いた。

 

科学者は光線銃を踏み砕き、座り込んだ。
「さあ、これであんたはワシの発明の最初で最後の被害者じゃ!」
後は煮るなり焼くなり好きにするがいい!!
「わ、私はあなたを助けに来たんです・・・」
「なっ!? ・・・ま、マズイ!!」
科学者は慌てて、光線銃の残骸をかき集めるも、
自分で踏み壊したそれは今や、ただのゴミだった。

 

「どうし・・・!!?」
スーパーガールが科学者に尋ねようとした矢先、彼女の体に異変が生じた。
体が膨れ上がっていく。その様は、脂肪が急激に増殖しているかの様だった。
胸が、足が、腕が、尻が、
そして腹回りがどんどんと肉をつけ、膨れ上がっていった。

 

 

相撲取りに匹敵する程の肥満体になった所で、脂肪の増殖は終わり、
呆然としたスーパーガールは、ドスンと座り込み、
科学者は、土下座していた。

 

 

科学者が使った光線銃は、「脂肪増殖光線」を撃つものだった。
その名の通り、撃ったものの体脂肪を増殖し、肥満化させるその発明を狙い、
アメリカから来たマフィアが科学者を誘拐した。
そのマフィアを追って日本に駆け付けたスーパーガールのお蔭で、
科学者は助けられたのだが、
彼はスーパーガールを、マフィアから発明を奪おうとした別の悪人と誤解してしまい、
一矢報いようとして、気絶したふりをしての不意打ちで
脂肪増殖光線を撃った。
それがあの一件に至る経緯だった。

 

 

その翌朝。
スーパーガールは公園のベンチに力なく座り込んでいた。
今は、あの科学者からもらったジャージを着ている。

 

(これから、どうしよう・・・)
あの後、科学者は平謝りして、何とかして元に戻す方法を見つけると言ってくれたが、
あの時、光線銃を壊してしまったこともあり、それにはしばらくかかりそうだとも、
申し訳無さそうに言っていた。

 

(こんな体じゃ、アメリカに帰れないし・・・)
恥ずかしくて、帰れないという意味もあるが、
それ以上に今の体では重すぎて空を飛べないのだ。

 

 

飛べなくなる程の重量を持つだけあって、
その体型は、とても丸々としたものだ。

 

手足は長く、その上でず太くなって、
立つと、太ももと太ももが擦れてしまう。
尻は桃の実の様な巨大さで、
ジャージのズボンがずり落ちてしまいそうになる。
胸は大きく、それでいて張りのある立派な爆乳だが、
その下の腹の方が明らかに大きい。
大きな丸いラインを描いているそれは、立派な太鼓腹であった。
顔にも結構な量の脂肪がついており、
顎はくっきりとした2重あごとなり、
膨れた頬肉で目がやや細められてしまってる。

 

ただ、元が戦うヒーローであったためか、
脂肪は元あった筋肉に支えられ、垂れたりはしておらず、
だらしない印象は無かった。

 

 

それでも、その巨体は
公園にいる人たちからの視線を集めていた。

 

ある2人の男に至っては、スーパーガールを見るなり、
彼女に近づいてきた。
「あなた、相撲大会の参加者ですよね」
「へ・・・?」
「ですからこの後、近くの会場で行う相撲大会の女性部門の参加者ですよね?
そのデザインのジャージは、事前に参加申し込みをした方に贈られる参加賞なんです」

 

スーパーガールが今着ていたジャージは、実はあの科学者がこの相撲大会へ参加する
知り合いから借りたものだったのだ。

 

「いえ、私は・・・」
スーパーガールは日本語も理解できるが、
肥満化による精神的ショックもあって、何をどう説明すべきが、
それは日本語でどう言うのかが思い浮かばず、黙り込んでしまう。
「やっぱり参加者さんですね」
「場所が分からないなら、我々が案内します」

 

2人はスーパーガールの両手を引いて、
相撲大会の会場へと連れて行く。
スーパーガールは慌てるが、
慌てていては、まずます説明することが出来ず、
結局、相撲大会へ参加することになった。

 

 

(どうせ出るなら、やるだけやってやるわ!!)
ある意味ヤケを起こしながら、スーパーガールは相撲に挑んだ。
力は人間並みに抑えていたが、
これまでの戦いで磨かれた反射神経や、戦闘センスは
今の体格と合わさって、スーパーガールは楽々と勝ち進んでいった。
そして・・・

 

 

「優勝おめでとうございます!!」
「・・・あ、ありがとうございます」
スーパーガールはあっさりと優勝を果たした。
観客たちは大いに湧き上がる。
その中をかき分けて、立派な体格をした初老の男が出てきて、
スーパーガールに話しかける。
「わしは小さな相撲部屋の親方じゃが・・・
あんた、外国人なのに凄く強いじゃないか!
体格もさることながら、立ち回りのテクニックも凄かった!
もし良かったら、うちの力士どものコーチをしてくれないだろうか?
給料もそれなりにだが、出そう」
この勧誘に対するスーパーガールの返答は
「・・・給料の代わりに、毎日の食事をお願いしてもよろしいでしょうか・・・?」

 

 

こうして、スーパーガールは解除光線が完成するまでの間、
相撲部屋のコーチを努めることになった。
彼女のコーチは、そこの力士達の実力を格段に上昇させた。
最も、相撲部屋で寝泊まりしている内に、
スーパーガールは食事量まで力士並みになってしまい、
結果、さらに太ってしまった。

 

完成した解除光線を受けても、相撲部屋で太った分は戻らず、
スーパーガールはそれなりにぽっちゃりした体で、
アメリカに帰ることになったのだった。

 

 

スーパーガール
→132kg 121・143・132
→147kg 127・150・139
→66kg 92・68・91

 

おわり


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