1 もし`彼`の秘密を知ったのが`彼女`だったら

1 もし`彼`の秘密を知ったのが`彼女`だったら

 

 

IS学園の生徒会長室にて、本来ならここで会うはずの無かった二人が顔を見合わせていた。
「どうして君をここに呼んだか分かるかな、シャルル・デュノア君?」
「・・・すみません、分かりません」
生徒会長にして、学園最強。更識楯無。
フランスの代表候補生にして、第2の`男性`IS適合者、シャルル・デュノア。
「まー、お姉さんも忙しいから、単刀直入に言うけど・・・君にはスパイの容疑がかかってるの」
(!?)
楯無のこの一言で、シャルルは内心では激しく動揺したが、
表にはその動揺を出さずにいた。
「・・・何を根拠にそんな事を言うんですか?」
「流石にこれでボロは出さないか。でも、君が必死に隠しているつもりでも、私にはバレバレ、無茶苦茶バレバレ」
「だから、何で・・・」
「君に隠してた顔がある様に、私にも隠してる顔があるってワケ」
楯無はそう言った矢先に、机から飛び出し、シャルルとすれ違った。
「!?」
その瞬間だった。シャルルの両手、両足首に強靱な糸が結ばれ、その動きを封じてしまった。

「み・・見えなかった・・・」
「あら、すぐに気づけるだけ大した物よ。ま、相手が悪かったわね」
身動きが取れないシャルルの口へ、楯無がある丸薬を投げ込んだ。
「な・・・なにをし・・・!?」
その直後、シャルルの身体が膨れ上がった。
「更識家秘伝の特性兵糧、本当なら少しずつ削って非常時の食糧にする為の物なんだけど・・・こういう使い方もあるってワケ♪」
シャルルの華奢な身体は、2周りほど大きくなって、ある意味たくましさを醸し出す体型になった。手足は太くなり、お腹もぽっこりと出てきている。
後、胸部と下半身も窮屈そうである。
「スレチっぽいし、時間も押してるからどんどん行くね」
楯無が二個目の丸薬をシャルルの口に投げ込んだ。
「スレチ!?時間!?どういうい・・・」
疑問をぶつけようとしたシャルルだったが、それよりも先に二度目の膨張が来た。
更に横に大きくなった体は、ぽっちゃりを通り越し、デブそのものである。
特にお腹が大きく突き出ていて、完全に太鼓腹である。
しかし、顔はまだ余り変わっておらず、むしろ今の体型とはアンバランスである。
胸部と下半身の窮屈さもより増していた。

・・・男ならある筈の無い物に押されてる様に見えるのは気のせいだろうか?
「・・・まだ出ないの?さて、三個目を・・・」
「楯・・・無さん・・どうして、こんな・・・」
「ん?」
「楯無さんなら、もっと簡単なやり方で・・・ボクの正体を暴けたのに・・・どうして
こんな手の込んだやり方で・・・」
「んーーーー、面白そうだと想ったから!」
楯無は笑顔で答え、三個目の丸薬をシャルルの口に放り込んだ。
「あ・・・あぁ・・・」
シャルルの体が三度目の膨張を遂げていく。
はち切れそうになりながらも、これでまで耐えてきた制服も遂に耐えきれなくなり・・・
「うわぁぁぁ!!」 バチィィ!!
制服が弾け飛び、これまで納めていたシャルルの脂肪が飛び出していく。
その中には、本来ある筈の無い物があった。
そう、乳房。頭よりも大きく育ったその乳房は明らかに女性のそれであった。
また、下半身に目を向けると、後方では乳房に次ぐサイズの尻肉が飛び出できたが、

前方の股間にあるべき物—-男性器は見えなかった。

 

「はい、これで確認できた。シャルル・デュノア、男性IS適合者のデータを取るためにデュノア社から派遣されてきたスパイ。・・・彼を安心させる為にわざわざ性別まで偽るとはね・・・後、ここまで男装のカバーできる下着が用意できるなら、その分野に進出すれば良かったんじゃあ・・・」
更識の独り言を聞き、シャルル――いや、彼女は気づいた。
(あぁ、そうなのか・・・この人は、僕の罪を少しでも軽くする為にこういう形で罰を与えて・・・ふふ、体がこれだけ重くなったんだから、少しは軽くなるかな? ・・・出来れば、もう一度・・・`彼`と・・・)

 

 

 

「―――って感じの事態にならなくて良かったわね、シャルルちゃん。
いやー、一夏くんのラキスケも役立つ物ねぇ♪」
「どういう仮定ですか!楯無さん!」
IS学園の大浴場にて、2人の少女が湯船に浸かっていた。
生徒会長にして、学園最強。そして暗部の家の家長であるが、
その飄々とした態度からは肩書き程の強さは感じられない、更識楯無と、もう1人。
「太らせれば、スパイの罪が軽くなるって、話が無茶苦茶ですよ!まったく・・・」
もう1人の少女が湯船から上がった。
――同時に、湯船の水位が一気に下がった。
「・・・いやさ、シャルロットちゃん。確かに私の話は、まぁ、即興にしても無茶苦茶だったけど・・・あなたの今の体は、その話と同じくらいの体型なんだけど・・・」

 

もう1人の少女は、3桁の大台に迫る程の肥満体であった。
しかも、全身の脂肪が垂れ気味になっていて、より太って見えてしまう。
丸太の様な足は、太すぎて、足同士の隙間が無くなってしまってる。
お尻は、余りの質量に垂れ気味になりながら、後ろに突き出ている。
彼女はフランスの代表候補生であるが、今の大きく突き出した三段腹を見ては、
その肩書きが相応しいとは思えない。
また、男性適合者を偽ってIS学園に転入してきたが、
お腹に乗っかっている、頭よりも大きな胸を見ては、
そんな過去を信じる事は出来ない。
そして、元の可愛さを保ったままに、真ん丸く膨れた顔。
そんな彼女の本名はシャルロット・デュノア。
織斑一夏がその事情を知った後、IS学園で保護される事になったが、
そこから徐々に太り始めていき、今の体型になってしまった。

 

シャルロット・デュノア 
→82kg 104・87・97(IF)
→96kg 112・123・111(現実)

 

 

「全く・・・いい加減ダイエットしないと一夏君に嫌われちゃうかもしれないぞ〜?」
「・・・一夏は、お腹の段差でパイズリするのが一番好きなんですよ」
「え?」
「ふふふ、冗談ですよ。こんなお腹をした子と付き合う男の人なんていませんよ」
シャルロットは、はにかみながら自分の三段腹をポンポンと叩く。
それだけで、彼女のお腹は大きく揺れ動いた。
「・・・ISを動かせる男の人と同じでね」
「え?」

 

おわり


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