2・もし`妹`の変化に`姉`が気付いていたら

2・もし`妹`の変化に`姉`が気付いていたら

 

 

IS学園。その生徒会長室で、ここで顔を会わす事は無かった2人がいた。
「何で貴方が呼ばれたと思います?更識簪さん?」
「・・・分かりません」
生徒会長にして、学園最強にして姉。更識楯無。
専用機無き代表候補生にして妹。更識簪。
「それは・・・貴方が太ったからよ」
そう言うなり、楯無は簪の眼前に迫り、その腹へ手を伸ばした。
出された手は、柔らかいものをしっかりと掴めていた。
「くっ・・・太ってません・・・そんなには」
「いいや、太った。それもメチャクチャ太った」
楯無が簪の制服を一気にまくり上げた。
胸も意外に大きかったが、それ以上にたっぷりと脂肪が付いた下っ腹が目立っていた。
「姉さん・・・・!」
「太ったままでいなさい。ここまでされて悔しくないのだったら」

 

 

「・・・なんて事が無いようにしないとね、簪ちゃん?」
「姉さん、意味が分からないわ・・・・」

 

楯無は`更識`としての仕事の為、数週間程、IS学園を離れていた。
その仕事を終えて、学園に戻る目処が付いた為、妹にスカイプで連絡を取り、
その際に先の話を語ったのだった。

 

「何でこんな話を?」
「いや、だってね・・・気付いてないの?」
「・・・・?」
「・・・なら、いいわ。また、学園で会いましょうね、簪ちゃん」
楯無はスカイプを切った。

 

 

(本当・・・気付いてないのかしら?)
スカイプの画面に映る簪の顔は、最後に会った時よりも確かに丸くなっていた。
(一夏君はそういう事にホント、無頓着だろうけど限度はあるだろうし・・・まっ、会ってから直接釘を刺しましょうか、流石にあの話の様なマネはしないけどね)

 

 

数日後、楯無はIS学園に帰った。
「ん〜〜、IS学園よ!私は帰ってきた!・・・ってね」
楯無が帰って、最初にやった事は留守の間に溜まった生徒会長としての仕事、では無く妹の丸くなった顔を見に行く事だった。

 

楯無はすぐに簪を見つけて、そして凍り付いた。
「え・・・・・・」
スカイプで見た通り、簪の顔は丸くなっていたが、
それ以上に体が丸く、横に大きくなっていた。
今は授業中なので、教室の椅子に座っているが、巨大な尻は今にも椅子を壊しかねない程の質量感を醸し出していた。
そんな尻から伸びる脚は以前よりかなり太くなった`大根足`だが、巨大な胴体と見比べると、か細く見えてしまう。
以前は制服で隠れていた胸は、今では制服をはち切れんばかりに押し上げ、メロンの様なサイズをはっきりと主張していた。
お腹はそんな胸と同等の巨大さを誇る立派な太鼓腹である。
そんな胴体と見比べると、丸い顔もまだすっきりして見えてしまう。

 

更識簪
→57kg 88・71・87(IF)
→85kg 114・110・105

 

IS学園。その生徒会長室で、楯無と簪が顔を見合わせていた。
「その・・更識簪さん、呼ばれた理由は・・・分かるわね?」
「この体型になった理由を知りたい?」
「うん、そう・・・」
「姉さんが仕事に行った後、専用機の作成と勉強(後、アニメの一気見・・・)で、全然体動かさなかったのと、学食の新メニューの試食に付き合ったから・・・要するにただの運動不足と食べ過ぎ」
「それで、スカイプの時のあの反応は?」
「姉さんなら、私が太った事とっくに知ってると思ったから・・・」
「あ、あぁ、そうだったの・・・もう帰って良いわ」
簪は生徒会室から出ようとしたが、
楯無はその大きな背中に一言投げかけた。
「最後に一応、いやはっきりと言っておくわね。太ったままじゃダメよ、彼を振り向かせたいならね」
簪はその言葉にはっきりとした返答をする事無く、ただ一言を呟いて部屋から出た。
「―ー振り向いて、そうして欲しいって言われたから・・・」
「え?」
妹の言葉の意味を理解できず、再び凍り付く楯無であった。

 

おわり


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