大偉業からの地獄の日々、地獄の日々からの・・・

大偉業からの地獄の日々、地獄の日々からの・・・

 

 

その日、地球では流星群が観測された。
その流星群は日本の夜空でも観測され、とある相撲部屋の親方もそれを見ていた。
「流れ星か・・・あの娘も流れ星のようじゃったなぁ・・・」
圧倒的な巨体と、その体格を活かした見事な戦いを見せた彼女。
その身体を更に大きくして、そして帰って行った彼女―――

 

ーーー彼は知る由も無かった。この流星群はその流れ星のような娘、スーパーガールが破壊した地球に激突する軌道を取っていた彗星の欠片である事を。
そして、スーパーガール自身も力を使い果たし、流星の一つとしてとある星に落ちようとしていた。

 

 

幸運な事にスーパーガールは流星の様に燃え尽きる事無く、惑星に落ちた。
しかしその結果待っていたのは、地獄の日々であった。
スーパーガールは目覚めて、まず、自分を取り囲む、この星の原住民の顔を見た。
「助けてくれてありが、むぐっ!?」
スーパーガールは感謝の言葉を言おうと口を開いた矢先に、そこのパイプを入れられた。
そして、パイプから液体が流し込まれていき、
スーパーガールの体がどんどん膨れ上がっていった。

 

 

「うげ・・・」
パイプが抜かれた時、スーパーガールは再度の肥満化を果たしていた。
メロンの様な胸に、それよりかは凹んでいるものの、くびれが消え失せ、出っ張ったお腹。
メートル越しの大きなお尻とそこから伸びる丸太の様な太もも。
以前の肥満化では顔にもしっかりと肉が付いていたが、
今回は顔には殆ど肉が付いていなかった。
しかし、それは却って顔と胴体の違和感を出していた。

 

スーパーガール 87kg 108・82・102

 

地球で太らされた時よりかは、軽度の肥満化であったが、
今のスーパーガールが立派なデブである事には変わりない。
「また太って・・『バチッ!』・・ひっ!?」
原住民はスーパーガールの背中をムチで叩き、体に付いた脂肪が揺れ動く。
痛みとショックで訳が分からなくなってしまったスーパーガールに、原住民は一方的に言ってきた。
「寝ている間に調べさせてもらったが、お前は凄い身体能力を持っているようだな」
「命を助けてやった恩を返すために働いてもらうぞ」
「それから、さっき流し込んだ薬には、遅効性の毒物も入れてある。解毒剤はここにしかないから、逆らおうとするなよ」
「・・・・そんなぁぁ!!」

 

 

それから、スーパーガールの地獄の日々が始まった。
とてもきつく、辛い労働の後には、全く美味しくなく、ただ量だけはある食事を食べきらなければならない。
そんな日々を過ごしていく内に、スーパーガールの体はどんどん変わっていき、それ以上に心がすり減っていった。

 

そして、ようやく仲間たちが駆けつけたその時、スーパーガールの体はすっかり変わり果てていた。
とてもず太く、ある種の安定感を醸し出している手足。
足と共にその体を支えるのに相応しいと思える程に巨大なお尻。
顔よりも大きくなった爆乳に、そんな胸を乗せられる程に大きく突き出たお腹。
顔は今になっても、殆ど肉が付いておらず、以前の端正さを保っていたが、
その目に光は無かった。
筋肉に支えられ、垂れること無く張り詰めた脂肪が、球形というより、`球`、そのものと言えるラインを描いたその体型はある意味可愛いらしいものだったが、
端正ながらも、生気の感じられない顔が、言い様の無い違和感を醸し出していた。

 

→152kg 130・161・132

 

 

こうして、スーパーガールは地獄の日々から解放されたが、その心はまだ解放されていなかった。
何も言わず、周りの仕事をしようとして仲間がそれを止めると、何もしなくなる。
そして、食事もただ仲間達が出した物を残さず食べて、それ以外は何も食べない、例え大きなお腹が大きく鳴ってもだ。

 

そんな彼女を見た仲間達が下した判断はーーー

 

 

 

日本。流星群を見た夜から、しばらく経ったその日。
親方は、`流れ星の娘`と再会した。
彼女は、親方と別れた時と同じ位太っていたが、
その目に以前会った時にあった生気が無かった。

 

「久しぶりじゃな。その・・・何かあったのか?」
「・・・・・」
「・・・話の前に、ちゃんこでも食わんか?いくら太っても、食べていかなきゃ、人は生きていけんからな」
その言葉を聞いて、スーパーガールの目に僅かながら光が戻り、
彼女は何も言わず、頷いて、親方について行った。

 

 

 

スーパーガールは相撲部屋での日々を経て、ゆっくりと心を取り戻していくと同時に更なる肥満化を果たす事になるのだが、それはまた別の話である。

 

 

おわり


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