延長勝負! 桃子・林檎VS鬼姫・艶鬼タッグ!

延長勝負! 桃子・林檎VS鬼姫・艶鬼タッグ!

 

 

播磨の国。ここの都の片隅の甘味屋で、
二人の少女の真剣勝負が繰り広げられていた。

 

鬼姫と桃子。
数奇な運命の下、巡り会い、戦うことになるこの二人が
その初戦として、勝負を繰り広げていた。
大食い勝負を。

 

その腹を、胸を、手足を、
そして二重あごが出来るほどに顔を肥やしながらも、
桃まんじゅうを食べ続けていく。

 

「すみません、今ので桃まんも最後です」
「そこまで!200対200で引き分け!」
甘味屋の店員が品切れを告げ、
もう一人の少女、いや天女の林檎が終了を宣言した。

 

勝負の結果は引き分け。―――二人の体型からして、そうだった。
まず腕から指にかけても、ムチムチとして太くなってる。
顔は、目はぱっちりしてるがその上で真ん丸く膨れたデブ顔だ。
溢れた顎肉が立派な二重あごを作っている。
元から大きかった胸は更に丸く大きくなってお腹に乗っかっている。
桃子のお尻はその分厚さで巨体を支えていて、まさに桃のような巨尻だ。
鬼姫の尻はマントと体勢のせいで見えないが、さぞ凄いのだろう。
その分、あぐらをかいた脚の肉々しい太さはハッキリしている。
そして一番の存在感を誇るお腹。
団子と脂肪で膨れ上がり、大きく突き出た太鼓腹だ。
鬼姫の生腹はその柔らかい姿を、
桃子の腹は帯を押し上げるその巨大さを、それぞれ主張している。

 

「げふっ・・・し、しかたがない、では次はお汁粉で勝負だ」
ここまで食べて(太って)も、まだ食べる気の鬼姫。
本来なら、ここで幻鬼が来て、止めてくれるのだが、
その代わりに来たのが・・・

 

「え、エンキ!?」
「部屋に居なかったから、幻鬼が向かった方に行ってみたけど・・・やっぱりこっちに出てきたのね」
鬼族の女、艶鬼だった。

 

艶鬼は、すっかり変わってしまった鬼姫をじっと見る。
太い手足、突き出た腹、
腹に乗っかりながらより大きくなった胸、
真ん丸くなった顔、その中で困った様に自分を見ている青い瞳・・・
(・・・可愛いじゃない)

 

「ねえ、姫様。まだ、食べれますよね?」
「うむ!勿論じゃぞ」
「わ、私だってまだまだ食べれるよ!」
「では、お汁粉用意しますね」
「あ、お代は先に払っとくわね」
艶鬼が出した大量の貴金属を受け取った店員は、さっさと準備を始めた。

 

艶鬼は林檎に近づき、耳元で囁いた。
「あんた、天女でしょ」
「え、そう言うあなたは・・・?」
艶鬼は、フードを少し上げて、林檎にだけ額の角を見せた。
「あんたは鬼だったの!?」
「折角だから勝負に条件を付けない?負けた方がこの里の欠片を諦める。この勝負を受けるなら、私達が勝っても里は、(なるべく)荒らさないって約束してあげるわ」
「鬼との約束なんて・・・さっきのお金だってどうせ奪ったものでしょ・・・」

 

「お汁粉お持ちしました―」
林檎が勝負を断ろうとした矢先に、店員がお汁粉を持ってきた。
出来立ての、とても美味しそうなお汁粉が林檎の目に飛び込み、
餡子の甘い香りが鼻をくすぐる。
林檎は出てきた唾を飲み込み――
「受けてたつわ!」
大食い勝負を承諾した。

 

 

「まず、私と彼女でお汁粉を食べる」
「そっちの子と姫様はひとまず休憩って訳ね」
「お汁粉を食べきったら、後の二人も加えて、決戦開始!」
艶鬼が勝負のルールを説明する。
それによると、自分達がお汁粉を食べ尽くす事は決定済みの様だ。
もっと言うと、決戦の前の前座にしか過ぎない様だ。
「最後の一人が限界となった時、勝負は付くんじゃな!」
「分かった!」
『最後の一人になった時』ではなく、『最後の一人が限界となった時』である。
この4人、勝負にかこつけて、食えるだけ食う気満々であった。

 

「それでは、無制限一本勝負、第二回戦・・・・はじめ!!」
林檎が号令をかける。その言葉を言い切ったのと同時に、お汁粉を一気に飲み干し
次のお汁粉を手に取る。

 

「負けないで林檎!」
「艶鬼〜、どうせ楽勝だろうけど、私の分も残して欲しいぞ〜」
桃子と鬼姫の応援を受け、林檎と艶鬼は一歩も退かない覚悟を持って、お汁粉を飲み続けていく。

 

すぐに先の2人の様に、腹が出て来た。
そこから、体全体が太り出したが、前の2人と同じように太っていく艶鬼と違い、林檎はお腹が重点的に太ってきている。

 

「お汁粉もこれで最後です」
店員が、品切れを伝えてきた。

 

「ひ、120対120で引き分け・・・うぷ」
「ふふん、引き分けと言ってもあなたはもう限界近そうじゃない」
「ようし!ここからは私と一緒にフルボッコじゃ!」
「・・・私も頑張るから、絶対に勝とうね!林檎!」

 

お汁粉勝負を経て、林檎と艶鬼も、桃子と鬼姫と同等の肥満体に成り果てた。

 

先も言った様に、艶鬼の肥満体は鬼姫、桃子と同様の体型だった。
ただ違うのは、胸や尻の方が大きくて、ある意味元のバランスのままに太っていた。
スイカ並みの巨大さを誇る胸に、その体重を支えるのに相応しい程に巨大な尻と丸太の様な脚。
お腹も突き出ているが、胸と尻と見比べればまだ小さく見えてしまう。
ただ、顔の肉付きも激しくて、頬はパンパンになり、二重顎も形成されていた。

 

艶鬼 → 92kg 123・101・118

 

一方、林檎の方は、元のバランスはほぼ崩れていた。
大き目だった胸は余り大きくならず、
一番の巨大化を遂げたお腹に追い上げられ、ほぼ並んでいた。
顔の肉付きは大人しく、少し丸くなった程度だった。
その分、胴体の「デブ」っぽさが増してるとも言えるが。

 

林檎 →88kg 98・92・88

 

 

4人のデブが互いににらみ合う中、
ドラ焼き、寒天、饅頭・・・ありったけの菓子が彼女達の前に広げられていった。

 

「それでは、無制限タッグマッチ・・・はじ」
ガブッ。
林檎が号令を言い切る前に、残る3人は同時にドラ焼きにかぶり付いた。

 

 

4人は言葉を交わすことも無く、目の前の菓子を食らい、飲み込んでいく。
先程まではヤジやら何やらを飛ばしていた周囲の観衆達も固唾を飲んで、勝負の行方を見守っていた。

 

ただ四人の食らう音だけが響く時間が過ぎていく。
そして、その音が止まった。

 

 

「・・・・ウエップ・・・もう食べれな・・・ゲプ・・」
「・・私達の・・・グエップ・・・勝ち・・・と言いた・・ゲプ・・・」
「・・・引き・・ゲフッ・・・分けって所ね・・・」
「・・・・・・」

 

桃子達四人は、この決戦を経て、その体を更に倍近く太らせていた。

 

鬼姫は露出が多い分、見た目での増加具合がより分かりやすかった。
元より大きめだったが、この4人の中では一番小さかった胸も、頭よりも大きな爆乳となっていた。
そんな胸以上に巨大になった腹は、背丈を超える程突き出ていて
もはや、脚を組む事も出来なかった。
投げ出された脚は、巨木の幹の様な太さである。
顔周りはあまり変わってなかったが、二重顎はより深くなって、首を飲み込んでしまってた。

 

鬼姫
→88kg 109・118・102
→172kg 150・178・164

 

桃子の方は、肥大化に耐えきれずに着物が破れ出し、
露出度を上げつつ、その肉量を主張していた。
帯はとうに引き裂かれ、鬼姫と同等の巨大さを誇る腹が突き出ている。
胸もより大きくなったが、鬼姫とは逆に、他が大きいせいであまり目立たない。
そして、まさに桃の様に巨大な尻。
赤子どころか、元の体型の桃子自身すら入りかねない程の巨大さだった。
顔も、鬼姫と同じように顔立ちはそのままに、深い二重顎が首を飲み込んでいる。

 

並べて見ると肌や髪の色を除けば、その肥満体は鬼姫とそっくりだった。
――まるで、双子の姉妹の様に。

 

桃子 →94kg 116・121・112
→178kg 155・182・171

 

やはりと言うか、艶鬼の体はバランス自体は保ったままに肥大化していた。
お腹も十二分(?)に大きく突き出ていて、これだけで元の体重と並ぶ重さがありそうだった。
そんなお腹を大きく突き放す胸。
余りの重さにやや垂れ気味になりながらも、お腹に支えられてその形を保っていた。
しかし顔の肉付きも激しくて、膨れすぎた頬で目はすっかり細くなってしまい、
首も消え失せていた。

 

艶鬼 →190kg 193・141・182

 

 

林檎は、その名の通りの「リンゴ体型」の様に太っていた。
・・・いや、そんな生易しいものではなかった。
増えた重量の大半が詰め込まれたお腹は、
この四人の中で最大の、いや都の中でも最も巨大なお腹であり、
それは(肥満)体の一部と言うより、手足や頭という付属物を付けた一つの果実、
それこそ「リンゴ」の様に見えた。
そんなお腹の真上の胸、大きさで言えばスイカ程に巨大なのだが、
真下の「リンゴ」には全く敵わなかった。
それでも、お腹の付属物としては一応の存在感を保っていた。
手足やお尻も十分太くなってる筈なのだが、それこそ、「普通のデブ」程度(?)だった。
そして、これほどのお腹でありながら、いや逆にお腹がここまでなる程に集中したお陰か、
顔は丸く膨れながらも元の可愛さを残しており、二重あごにもなってなかった。
ほんのりと赤く染まった、ふっくらとしたその頬は、それこそリンゴの様だった。

 

林檎 →186kg 128・201・119

 

 

「取りあえず、どっちも負けた訳じゃないし、欠片探しで第二回戦と行こうかしら
・・・そっちから、先に行っていいわよ」
「・・・そっちこそ、行きなさいよ・・・行けるのならね」
「腹が、いや体が重くて・・・」
「動けないよ〜〜〜」

 

 

その夜、甘味屋のサービスなのか、
その軒下で桃子達四人が転がされて、もとい眠っていた。
その寝顔は揃って安らかで、先程まで熾烈な大食い勝負を繰り広げ、
そして今度は、力と力を尽くした戦いを繰り広げる事になる間柄とは思えなかった。
・・・本当に繰り広げられるのだろうか?この肥えきった体で・・・

 

おわり
#モモキュンソード


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