547氏その7 1話

1話:魑魅魍魎!?突風は出会いと肥満化の呼び水!

 

 

遙達5人が森の奥、木漏れ陽が差し込む道を歩いてる
クルミ「全く、こんな森の奥で暴れてるのは、ドコのどいつなのよ」
テスラ「本当、一体何が目的で籠もってるのかしら」
葵「それは分かりませんが、その立て籠もりさんが森を荒らしてるのは確かです」
ナイン「この森に来た人達が、帰ってこないのもその犯人に捕まったのかもしれない」
遙「私たちが捕まえないとね、私たちツインエンジェルが!」
遙達が今言った様に、この森で数日前から謎の人影が目撃されていて、
その調査に行った警察官や探検に行った子供達の内の一部が帰ってこなかった。
そのため、遙達ツインエンジェルが調べに来たのだ。
テスラとナイン、ツインファントムもそこに合流し協力することになった。

 

テスラ「それで、立て籠もり犯ってどんな格好してるの?」
遙「えとね、緑色のベストを羽織っていて、
ボサボサに伸びきった髪の毛に狂犬の様な目付きをしていて」
ナイン「!・・もしかしてあれが」
ナインの指した先に周りの木々についた葉の様に深い緑色のベストを羽織り、
顔が見えづらくなる程に髪をボサボサに伸ばし、その下から狂犬の様に
鋭い眼光を覗かしている男がいた。
遙「そうそう、こんな感じの クルミ「こいつが立て籠もり犯よ!」
立て籠もり犯が、遙達に飛びかかった。変身しながら散る五人。
立て籠もり犯が後を追ったのはクルミだった。
クルミ「この!これでも喰らってなさい!エンジェルボ・・・あっ」
そう、ここは木々が立ち並ぶ森の中。
爆弾など使えばどうなってしまうかは、言うまでもない。
動きを止めたクルミへ、立て籠もり犯が右の掌を突き出す。
そこから、突風が吹き出し、クルミを吹き飛ばした。
クルミ「きゃあーーー!!」 遙「クルミちゃん!!」 

遙がクルミを追ってその場を離れた。
残る3人は、クルミを遙に任せ逃げた立て籠もり犯を追う。

 

ドスン!!!
吹き飛び宙を舞っていたクルミの身体は、地面に叩き付けられる間際に遙に受け止められた。
クルミ「あ、ありがとう遙、でも油断してなければ、私で何とか出来たんだから!」
遙「うん、分かってるよ」 遙はクルミをゆっくりと地面に下ろした ドッズン!!
遙 クルミ「え・・・?」 ゆっくりと下ろされたにも関わらず、轟音が生じ驚く二人。
下ろされたクルミは、自分の体の変調に気付きだした。
手足が、何かにつかえてるのか、上手く動かせなくなってる。
首も、何かに固定されてるのか、全く動かなくなってる。
固定された視界の下方が、何かで遮られて、全く見えない
クルミ「も、もしかして、もしかして、私・・・・・!」

 

 

立て籠もり犯は、ナインの剣と葵のエンジェルアローを交わし続け、距離を取り、
戦うには都合の良い開けた場所まで逃げおおせた。
そう、身を隠すことが出来ず、木々に燃え移る恐れが少ない場所に。
ナイン「姉さん!」 葵「テスラさん!」 ステラ「二人とも下がって!」
テスラは、右手を振りかぶり電撃を放とうとしたが、
その手首に後ろの茂みから蛇ほどの太さの触手がかけられる。
そこから、右腕、胴、左手、腰、両足といった具合に、全身に絡まっていった。
テスラ「!?・・くっ、離れない・・・」 
首以外の体の動きを封じられたステラと、動揺するナインと葵を尻目に
立て籠もり犯は逃げだそうとするが、
クルミ「逃がさないんだから!!この立て籠もり犯!! 」
クルミの怒りに満ちた叫び声が聞こえた。
しかし、その声が響いた所から現れたのは、遙と彼女が乗っている凄い勢いで転がる
身長の6倍ほどの直径の白い大玉だった。

 

白い大玉は、そのまま立て籠もり犯に激突し、
勢い余った大玉は脇の大木にぶつかって、木を少し傾けて回転を止めた。
立て籠もり犯は後ろに吹き飛ばされつつも、バランスを保ち着地したが、
遙「エンジェル!ハリケーン(パワー500分の1!)!」 
そこにレッドエンジェルの必殺技が放たれる。
立て籠もり犯はさっきクルミを吹き飛ばした突風を放つが、
遙の超速回転キックは突風をかき消し、立て籠もり犯の額を撃つ。
威力が抑えられていたので、立て籠もり犯は吹っ飛んだりせず、その場に崩れ落ちる。
その体を、姉を葵に任せて来たナインが押さえ込む。
ナイン「遙・・クルミは大丈夫だった?」
遙「え・・・う、うんケガは無かったよ・・・でも、ここには来れないというか・・・
念のために帰ったというか・・・」 しどろもどろな遙、後ろの大玉が何故か震えている。
テスラ「遙さん、正直に言って」 葵「・・・大体、見当はついてますから・・」
ナイン「姉さん・・・!!」 追いついた二人を見るなり絶句するナイン。
先程触手に絡まれていたテスラだが、外傷は無かった。
キズの無い綺麗な姿のまま・・・横に大きなぽっちゃりとした体になっていた・・・

ナイン「・・! じゃぁ・・・」 白い大玉の方を向くナイン。
丁度、葵と遙が大玉を起こしてるところだった。
反転させた玉の頂点にあったのは、真っ赤に染まったクルミの頭だった・・・
遙達3人は何も言えないまま、変わってしまったテスラとクルミを見ていた。

 

クルミは遙に起こされて、何とか二本の足で立てていた。
その体は、前幅、つまりお腹の大きさが縦幅である身長を優に上回っている。
後幅である背中側も同じ位大きくなっていて、その下のお尻は、
それよりも一回り大きくてドンと張り出している。
さっきは「二本の足で」と書いたが、足と足の隙間など消えうせているので、
「一本の丸太」と評するのがふさわしいかもしれない、
いや合わせての太さはさっきぶつかった大木の幹にも匹敵する位なので、
それもふさわしくないだろう。
しかし、それでも脚で立っている様を見ると大玉などでは無く、
(とても太った)人間であることが分かる。
ここまで胴体が変貌したにも関わらず、何故かその顔は全く変わってなくて、
ガスタンクの様な大きな胴体の上に、小さな頭がちょこんと乗っかっている形になっている。

 

テスラの方は、バランスの取れた、ある種現実的な太り方
顔が全く変わってないのは同じだが、その分細身な体が、
脂肪を付けて太ましく変わったことを引き立てている。
むっちりと2周りは太くなった腕に、布地の上からでも柔らかさと大きさが分かる、
ポコンと出っ張っているお腹。
下半身も、太く、大きく、そして丸くなっていた。
特にお尻はもはやバレーボール並のサイズで、かつ綺麗で整った形をしている。
しかしある意味一番悲しいことは、前は「細身な体の中でも大きかった」胸には、何故か全く脂肪が付かなくて、今は逆に「でっぷりとした体の中では小さい」胸になってしまったことだろう。
(ここにいる4人とテスラ本人はそこは気にしてない様だが)

 

テスラ「どうも妙なの」 気まずい雰囲気を変えたのは、その遠因であるテスラだった。
遙「妙って、何が?」
葵「触手は、しっかりと絡まっていたのですが、テスラさんが太りだしたのを見ると
  すぐに解けたんです」 
ナイン「?」 遙「どうゆう事?」
テスラ「おそらく触手を出したのは、立て籠もり犯の仲間、彼を守るために触手を出したけど、私の動きを封じるだけで済ませたってことは、私たちを傷つけるつもりは無かった。けれど、何故か太らせてしまった」
クルミ「じゃあ、こいつもその仲間も一体何なのよ!突風出したり!触手伸ばしたり!私たち太らせたり!!」
ここで、丁度その立て籠もり犯が目を覚ました。 
しかし、あの鋭い眼光は消え失せていた。
キョロキョロと自由に動かせる首を左右させていたが、テスラとクルミを見るなり、頭を上げ下げしだした。
葵「土下座・・・のつもりでしょうか」 遙「もしかして、謝ってる?」
クルミ「謝るくらいなら、どうしてあんな事したのよ! 立て籠もったり!私たちに襲いかかったり!テスラ太らせたり!!私をこんな体にしたり!!!」 
まくし立てるクルミ、その勢いがクルミの体を前に少し傾けるが、その拍子に
出っ張った下っ腹が地面につかえる。そのまま、体全体がゴロンッと90度程回ってしまう。
クルミ「くっ!くっ!・・・お、起き上がれない・・・」
クルミはじたばたと、手足を動かしてるがそもそも地面に届いてないのが悲しい。

その姿は、さっき大玉として転がっていた様を連想させる。
立て籠もり犯「本当に、すまなかった・・・」 
立て籠もり犯が謝った。その声からは先程までの凶暴さは全く見られなかった。 
テスラ「立て籠もりさん、貴方は一体何者なのですか」 
立て籠もり犯「話すと長くなるし、全部はとても説明できないが、とりあえず説明させて欲しい・・まず俺の名はマギア、君達天の御使いとは対極にあたる存在だ」

 

・ツインエンジェルは、聖杯という秘宝に共鳴し力を得た少女が変身する「天ノ遣」で、
 それに対し、マギアらは人の姿と心を持ちながらも、人が持ち得ない力を持つ存在、
 いわば「魔の者」。ある者は人間社会にとけ込み、またある者は人が居ない場所で
 ひっそりと暮らしている。
・しかし、ある程度の周期で、力が理性を覆ってしまい軽い暴走状態になってしまう時がある。
 その際には暴走が終わるまでなるべく他者に危険が及ばないような場所に行く様にしている。
・この森で暴走していたマギアが、たまたま通りかかった人にその風貌から、
 「逃走した凶悪犯」と勘違いされたのが、今回の騒動の発端だったのだ。
マギアの言ったことを要約するとこの様な内容だった。

 

遙達は、初めは魔の者という存在を知り驚いたが、
終始低姿勢だったマギアの態度から言われたことには大体納得した。
二つの、かなり大きな点を除いて。
クルミ「それで、アンタと仲間はどーしてこんな事を出来るの!」
クルミはまだ起き上がれてなかった。
起き上がろうと、身動きする度に、吊り下がった胸がブルブルと、重々しく揺れている。
テスラは、ハンカチで汗を拭いている。
身動きには支障の無いレベルとは言え、それでも20kg優も太ってしまうと、
この季節は暑くてたまらない様である。
マギア「天の御使いに魔の者の力をぶつけると、何らかの異変を生じさせる」
「10日も経てば元に戻る・・・そう聞かされていたが、まさかこうなるとは・・・」

 

クルミ「それで、この森で行方不明になった人たちが居るんだけど・・・」
「アンタ、襲ったり・・・してないよね」 
マギア「いや、俺を見かけて慌てて逃げ出した人達は何回か見たが、襲ったりは絶対にしてない」
「クレナなら何か知ってるかもしれない」 
そうマギアが言った矢先、後ろから女の叫び声が聞こえ、すぐに消えた。
その直後、バイクのエンジン音が響き、その場から遠ざかっていった。
マギア「!!」遙「いまのは!?」
ステラ「もしかして、クレナさんって、私に触手を絡ませた貴方の仲間で、」
葵「今の声の人なんですか?」
マギア「ああ、その通りだ・・すまないが、俺を行かせて欲しいんだ」
ナインは、すぐにマギアの上からどいた。
マギア「あっさりと行かせてくれるのか、有りがたい」
「話の続きと償いは後回しにさせてもらう!」
マギアはそう言うなり、バイクの音が消えていった方へ走り出していった。
遙達4人もその後を追う。
マギア「な、何故ついてくる!?」すぐ後ろについてくる3人を問いただすマギア

葵「事情はよく分かりませんが、目の前で起こった誘拐を見過ごすわけには行きません」
マギア「危険だぞ!もしかしたら、あの白い子と緑の子と同じ様な目にあいかねないぞ!」
ナイン「だとしたら、尚更行きたい。遙と葵を、クルミと姉さんと同じ目に遭わせる訳にはいかない」
マギア「・・・俺もクレナも人間じゃないんだぞ・・・」
遙「それでも助ける!それ天ノ遣の使命で、私たちのやりたいことだからね!」
「そうでしょ、葵ちゃん!クルミちゃん!テスラちゃん!ナインちゃん!」
その言葉にうなずく後ろの2人、そう葵とナインの2人が・・・

 

ステラは、遙達の後方から追い上げていた。
全力疾走の時には、20kg以上の重りはかなり問題となった様だ、
今も一歩歩く度にお腹とお尻が大きく揺れていてかなり動きづらそうである。  
ステラ「わ、私もこの体で出来る限りのことををします・・」
「ですから、す、少し待ってくれませんか・・・」

 

クルミはあの場から動いてない、というか動けてなかった。
まさに大玉の様になってしまった体では、起き上がることも自力で出来なかった。
クルミ「私をこんな体にした償いはたっぷりとしてもらうからね!その為にもあんたを放っておく訳にはいかないのよ!・・・」
葵と遙の間に言おうとしていたセリフも、ここでは誰にも聞こえない
クルミ「・・・放っておかないから・・放っておかないから・・・」
「わたしを放っておかないでよぉーーーーーーー・・・・・・・」

 

 

 

葉月クルミ/ホワイトエンジェル
 142cm 33kg→297kg(3(横)×3(前後)×1(縦)=9)
 69・52・73→168・163・167

 

テスラ・ヴァイオレット
 158cm 44kg→69kg
 86・58・86→86・83・102

 

#快盗天使ツインエンジェル


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