ご利用ありがとうございます

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相川 はやて(あいかわ はやて) 21歳 身長171cm 体重50kg B:88 W:52 H:91
大学三年生。美人だが要領が悪く、どうにも単位を取れてない。

 

 

 

 

 

 

「あーもう・・・どうしよ・・・」

 

はやては非常に焦っていた。
大学三年生なのに単位がいくつか足りないのだ。
必要な単位はそう多くないのだが、やっかいな単位が多い。
というのもレポートの提出や出席でどうこうなる物では無く、試験の成績だけなのだ。
だがどうにも難解な内容で、毎回授業について行くのがやっとなのだ。
これが必修科目で無ければとうにあきらめがついたのに。
そうはやては愚痴るが、状況は余り変わっていない。
勉強しても何が何やらである。

 

「試験まで後あんまり無いのに・・・
 大体、教授ったら何よ・・・
 『君たちの勉強を必要以上に見るつもりは無い。授業をきちんと聞いていれば必ず解ける』
 じゃないわよ・・・」

 

大学からの帰り道でぶつぶつと愚痴を言いつつ、はやては肩を落としながら歩いていた。

 

「・・・偶には気分を変えて細道を行ってみましょうか」

 

そんな余計な時間使っている余裕は無いのだが、気分を買えるのも必要だと
はやてはふらりと路地へと入っていった。

 



 

「ふらりと歩いてみたけど、普段行かない道は良い気分転換になるわね」

 

ぶらぶらと見知らぬ道を歩く。
それは中々に面白かった。
良い雰囲気の喫茶店。
綺麗な花が彩る花屋。
昔から有るたばこ屋。
そんな道を歩いていると、はやての目に一軒の店がとまった。

 

「・・・『美貌換金屋』?」

 

なんともヘンテコな名前の店だ。
見たところとても小さく、古いノスタルジックな佇まいで、
自分でもよく見つけた物だとはやては思った。

 

「・・・どんなお店なのかしらね?」

 

興味を引かれたはやてはそのままその店に入っていった。

 



 

「いらっしゃいませー」

 

店に入ると、これまた変な格好の女性が居た。
黒いワンピースだろうか。その上に赤いジャケットを羽織っている。
その女性がニコニコと笑いながらカウンターの向こうで立っている。

 

「ご利用は初めてですね?」
「そ、そうですけど・・・そもそもこのお店ってどんなお店なんです?」
「はい、では説明させていただきます!
 当店はお客様のご希望をお客様の美貌と引き替えに変えさせていただきます」
「美貌・・・?」
「はい!例えるならば・・・お金が欲しいという方にはその代金に見合った分の
 お客様の美しさを頂くシステムです」
「・・・美貌って言うのはどういうのを指すのですか?」
「例えば美しい髪の毛をお持ちならそれを、綺麗な肌をお持ちでしたら
 その質感をといった感じですね」
「はぁ・・・」

 

胡散臭い。それもこれ以上無く。
そう感じながらもはやてはどこか引かれる物があった。

 

「例えば・・・大学の単位が欲しいとかは?」
「勿論可能です!お望みであればどんなことでも出来ますわ。
 正し、当店は美容をお預かりすることは出来ましても返すことは出来ません。
 例えば何かを美容と交換した場合、それをその商品とまた交換すると言ったことは出来ませんの。
 また、今よりも美しくと言ったご希望も不可能ですわ」
「まぁ・・・それはそうよね」

 

『お金払うから今の数倍のお金下さい』等という願いが叶えられないのと同じだろう。

 

「じゃあ・・・うちの大学の単位って一体幾らなんです?」
「そうですね・・・何か、そうその科目の教科書などあれば拝借しても?」
「ええ、これです」
「どれどれ・・・」

 

そう言って店員の女性はしげしげと教科書を眺め始めた。
数分ほどそうして居た後、パタンと本を閉じてはやての方に女性は向き直った。

 

「そうですわね、この科目ですと単位取得に髪60cm。バスト30cmと言ったところでしょうか?」
「ば、バストはちょっと・・・髪も長くないですし」
「他でしたら・・・体重なんていかがです?」
「体重?」

 

他と毛色が違う要求に、はやては疑問を感じた。

 

「はい、現代日本では痩せている女性の方が人気です。
 これも一種の美貌と呼べるでしょう。
 ならば体重増加を担保とするのもおかしな話ではありませんよ」
「・・・因みに体重だとどの位に?」
「そうですね・・・大体この位でしょうか?」

 

そう言って店員は指を一つ立てた。
10kgか。
それならそんなでも無いかと感じたはやてはそれで契約をすることにしたのである。
ついでに他の面倒な単位も一緒に契約することにした。

 

「はい、かしこまりました。
 ではお支払いはいつになさいます?」
「選べるんですか?」
「はい。今この場でも構いませんし、結果が出た後でも構いません」
「それじゃあ・・・折角ですし結果が出た後で」
「はい。ご利用ありがとうございます」

 

体重10kgで困難な単位が貰えるなら楽な物だ。
勿論ただのでたらめの可能性もある。
だが、それであればこちらの体重も増える訳では無い。
ならば分の悪い賭では無いだろう。
はやては多少心安らいだのか、店に入る前よりも大分気持ちが高揚していた。

 



 

「ほ、ほんとに単位が取れてる・・・」

 

あの後、自分なりに勉強した物の、全く手応えが無かった試験を終え、
はやては自室で届いた通知書にげんなりしつつも目を通していた。
だが、実際見てみると予想外に単位が出ており、契約を交わした単位は全てAで出ていた。

 

「もしかして・・・本当にあのお店がやってくれたの?」
「はい、その通りです!」
「きゃっ!?」

 

突然後ろから声をかけられ、はやては思わず飛び上がった。
慌てて振り返ると、そこにはあの店の店員の女性があの時と同じ笑みを浮かべて立っていたのだ。

 

「て、店員さん?」
「はい。美貌換金屋の店員でございます」
「ど、どうやってここに!?そもそもなんで家の住所を!?」
「まぁまぁ良いじゃ無いですか。それよりも・・・」

 

ニコニコと笑いながら店員はズイッと顔をはやてに近づけなが言った。

 

「お支払いの方、お願いしますね」
「あ、アレね。
 分かったわ、どうすれば良いの?」
「ああ、お客様はそのままで結構です。
 あ、でも服は脱いでおいた方が賢明かと」
「あ、そうね・・・」

 

体重が50kgほど増えるのだ。
今着ている服など入るはずも無い訳だ。
いそいそとはやては服を脱いでいく。

 

「いやーお客様は素直で助かります。
 いつもだともっと駄々をこねるお客様が多くて・・・」
「え、いや・・・あはは」

 

はやて自身、なぜ店員の言う事を素直に聞くのか良く判っていなかった。
だが、なぜか悪い気はしなかった。
寧ろこれが自然な流れであるかのように感じていた。
自分はそう言う人間なんだと適当に納得をして、はやては最後に下着類を外した。

 

「はい、ではいきますよー?」

 

店員がゴニョゴニョと聞き取れない何か呪文のような物を唱える。
するとはやての体がムクムクと大きくなっていく。

 

「うわ・・・すご・・・」

 

思わず関心するはやて。
そして、有る違和感に気付く。

 

「あれ?まだ終わらないの・・・?」

 

はやての体重が大体50kg。
50kg増えるのだから体重は100kg。
となればもうそろそろ終わっても良い頃では無いか?
そんなはやての疑問をよそに、どんどんはやての体は大きくなっていく。

 

「ちょっと・・・なんで止まらないの?」
「え?だってまだまだこんな物では終わりませんよ?」
「何を言って・・・きゃぁ!」

 

膨らむ体のせいでバランスを崩し、はやてはその場に尻餅をついた。
それでも肥満化は止まらない。

 

「ほーらどんどん行きますよー!」
「ちょっと・・・やめて・・・!」

 

はやての願いも虚しく、どんどんとはやての体は膨らんでいった。

 



 

「はい、これで完了でございます」
「ふぅ・・・ふぅ・・・なんでぇ・・・」
「おや?どうかしましたか?」
「ふぅ・・・だって太りすぎじゃ無い・・・ふぅ・・・」

 

はやての視界から見える範囲の下半分は肌色の何かで埋まっている。
それが自身の贅肉である事が嫌でも分かる。
どんなに手を伸ばしても届かない胸。
それを支える巨大な腹。
指は一本一本がフランクフルトのような太さで、手を握ることさえ難儀する。
それが、今のはやてだった。

 

「おや?契約の通りですわ」
「だって・・・契約じゃ50kgのはず・・・」
「何か勘違いなさってるようですが、契約は一単位に付き100kgですよ?」

 

ほら、こうやって指を上げたでしょう?と店員はにこやかに言う。

 

「そんな・・・大体髪は60cmとかなのになんで・・・」
「体重というのは中々扱いが難しい物でして。
 分かりやすいステータスでは無いのですよ。
 勿論、世界的に見た話ですがね」
「そんなぁ・・・」
「まぁまぁ、良いじゃ無いですか。
 貴方の願いは叶ったのですから。
 では私はこれで。ご利用ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております」

 

そういって店員はどこかに消えた。
はやては部屋の中で一人で動くことさえ出来ない。
彼女が両親に発見されるのはもう暫く後のことだ。

 

 

 

 

 

相川 はやて
身長:171cm 
体重:50kg→550kg
B:82→256
W:55→268
H:76→251


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