やん→でぶ?
金朋 美由丁(かねとも びゅーてぃー)
18歳 身長169cm 体重43kg B:82 W:55 H:79
両親が美しくなるようにと考えて付けたが名前で、その通り美人に育ったが、その名前の所為で
美由丁はグレにグレ、結果地元の喧嘩チーム『最☆攻☆Death』の女番長として君臨する事に。
3つ下の弟である欽愚(キング)を溺愛しており、弟の為なら何でもする。
金朋 欽愚(かねとも きんぐ)
15歳 身長154cm 体重38kg
王様のようなでっかい男になれ!と思って付けられたが、彼自身は非常に気弱で心優しく育った。
反面教師である両親+溺愛の姉の所為である。
「ヒャッハハ!おいおい、『最☆攻☆Death』の女番長ともあろーお方が良い姿じゃねーかよぉ!」
「まったくだぜ!なぁおい!」
「くっそ・・・!テメーら!」
工場跡地・・・
そこで金朋美由丁は両手を鎖で縛られ、さらに足には鉄球の重しを付けられ
身動きが出来なくなっていた。
まるで一昔前のテレビアニメの囚われのヒロインのようだ。
なぜこんな事になっているかというと・・・
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「ね、ねねねね姐さん!ヤバイッス!ヤバイッスよぉ!」
「あん?どうしたってんだよ、ヤス」
「それがこんな手紙が!」
いつもの集会中。
大慌てで駆け込んできたヤス──安田典人(やすだのりひと)──が差し出した手紙を読む美由丁。
そこにはこうあった。
『本日午後10時、加持工場跡地に一人で来い。
来なかったらテメーの弟はどうなってもしらねーぜ?
『GARYO・TENSEI』』
『GARYO・TENSEI』とは先日『最☆攻☆Death』と抗争したヤンキーチームであり、
美由丁に大半の人間がぼこぼこにされたチームだ。
どうやら「お礼参り」と言うことのようだ。
「・・・ッ!」
「姐さんどうします!?」
「行くしかねぇだろ・・・!糞!」
「お供します!」
「馬鹿野郎!一人で来なかったらあいつがどうなるかわからねーって書いてあるじゃねーか!」
「で、でも!」
「あのなぁヤス・・・私があいつらに負けるように見えるか?」
「わ、わかりました!何か有ったらすぐ呼んでください!
お前らもそれで良いな!?」
周りに居た他のヤンキー達もおう!と心強い返事をする。
ただ、何人からかは全面抗争するべきだとの意見も上がる。
「すまねぇが・・・私だけでやりたいんだよ・・・
欽愚に手ぇ出したアイツらには目に物みせてやらねぇと・・・!」
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そんなこんなで一人で廃工場にやってきたのだが・・・
何人かしめた所で催涙ガスを浴びせられて怯んだところを気絶させられて今に至る。
「テメーら!こんな事して後でどうなるか判ってるんだろうな!?」
「おいおい・・・こっちには人質が居るんだぜ?なぁ?」
「ゲッヒャッヒャ!」
「ね、姉ちゃん・・・」
男が目配せをすると別の男が男の子を連れてくる。
ナイフを少年の頬に当ている。
「あんまり騒ぐと大事な大事な弟君がどうなるかなぁ?」
「くそ・・・!」
下品な笑い声が周りに響く。
「さぁってと・・・おい、アレもってこい」
「うっす」
リーダー格の男が配下の男に指示を出す。
少しするとなにやら液体の入った小瓶を男が持ってきた。
「こいつはウチの親父の会社で作ったもんなんだがな?
親父に無理言って拝借して貰ったんだよ。
加茂教授とか言ったかな?その人が作ったらしいぜ」
「で?毒かなんかか?」
「へへ・・・試せば判るさ」
「んぐ!?」
そういうと美由丁に無理矢理薬を飲ませる。
暫くすると・・・
「な、なんだこりゃ!」
徐々にだが美由丁の身体が太り始めていた。
着ていた制服が少しずつきつくなるのが判る。
「そいつはな、なんでも酸素と結合すると糖になるんだってよ。
詳しいことはわかんねぇけど、ようはその薬飲むと太るんだってさ!
てめーにはお似合いだな!」
ゲラゲラと周りから笑い声が聞こえる。
が、美由丁にはそれどころでは無かった。
『ビリッ・・・』
「ひっ・・・!」
横腹の辺りだろうか?
制服の悲鳴が聞こえた。
急激な体重増加に負け、裂けそうなのだ。
「おーおー効いてきた効いてきた!
どうだ?気分は?」
「・・・絶対殺す!」
「おーおー怖い怖い。
まぁゆっくりと楽しんでくれや・・・」
そういうと仲間を連れてどこかへと出かけていく。
もちろん弟の欽愚は一緒につれて行かれた。
「チクショウ・・・!」
それをただ見つめるしかない美由丁は悔しさでギリッと歯ぎしりした。
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「おっす。
大分太ったな・・・」
「くっ・・・!」
男の言う通り、美由丁は劇的と行っても良いほど太っていた。
ほっそりとしていた体つきはデブと言って良いほど・・・いや、デブとしか言えないほど太った。
元々身体に対して大きめだった胸にはかなりのサイズになっている。
お腹は臨月の妊婦の様なサイズである。これが贅肉で無ければどれほどよかったことやら。
勿論その身体を隠す服などとうに吹き飛んでいた。
といっても胸の部分は隠れているし、股間は飛び出た腹が隠している。
着ていたスカートは太ももと巨大な尻が弾け飛ばしている。
二の腕はぶるぶると揺れ、太くなったことを如実に表している。
頬は目を細めるほどたっぷりと肉が付き、顎へと緩やかな円形を描いている。
その顎自体も大分首との一体化を果たしており、二重顎が形成されている。
「いやーいいねぇその表情!
俺たちを散々いたぶった奴がこんな顔するなんてな!」
「テメーら・・・!」
「もうこの鎖もいいな、こんなデブじゃまともに動けないだろ。
おい、外してやれ。」
そうリーダー格の男が声を駆けると近くに居た男が美由丁の手首に巻かれていた鎖を外す。
と、次の瞬間。
「──せいっ!」
美由丁が思いっきり足を動かす。
足に付いた鉄球がゴウっと空を切って『GARYO・TENSEI』のメンバーを何人かなぎ倒す。
「なぁ─」
驚いたリーダーがしばしの間だ思考停止している間に次々と『GARYO・TENSEI』のメンバーが
倒れていく。
「て、てめぇ!弟がどうなってもいいってのか!?」
ようやく行動を再開したリーダーだが・・・
「よく見てみな?」
「あ?・・・あ!」
いつの間に逃げ出したのか、欽愚の姿はどこにも無かった。
「あの子だってバカじゃ無い。
私に頼ってばかりじゃ無いんだよ」
「く・・・!だからってテメーその身体じゃどうしようもねーだろ!」
「試してみるか・・・?」
くいくいっと指を動かし挑発する美由丁。
「良い度胸だ・・・!テメーら袋にすんぞ!」
「「「おう!」」」
「テメーらこそ後悔するんだな・・・私の弟に手ぇ出したことを!」
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「姉ちゃん、ご飯できたよ」
「ん、ありがとう」
結局あの後欽愚が呼んだ『最☆攻☆Death』のメンバーが駆けつけたときには
『GARYO・TENSEI』はほぼ壊滅。
美由丁は敵の服を奪ってとりあえず全裸は回避していた。
が・・・
「結局やめたんだね」
「ん・・・?ああ、不良か?
元々あんまり乗り気でも無かったしな。良い機会だったんだよ」
美由丁は結局不良をやめた。
体型の所為で単車に乗れないというのもあるが、やはり格好付かないというのが一番の理由である。
元々喧嘩早い性格でいざこざ起こしているウチにといった感じだったので番長の名前も返上。
今は後輩が『最☆攻☆Death』を仕切っている。
「それにな」
「それに?」
「こうやって欽愚とふれあえるしな!」
「わっ!」
がばっと腕を開き、思いっきり欽愚を抱き寄せる美由丁。
むにゅっと肉に包まれる欽愚はふと違和感を感じた。
「ね、ねぇ姉ちゃん?」
「なんだ?」
「・・・さらに太った?」
「・・・」
薬がまだ残っていたのか。
はたまた不良をやめて家に居ることが多くなった所為か。
美由丁はあの時よりもさらに太っていた。
この前3桁の壁を突破したのは美由丁の記憶に新しい。
「・・・生意気な口を言うのはこの口か〜!」
「わわっ!姉ちゃんやめて!」
ぐりぐりとげんこつで欽愚のほっぺたを弄る美由丁。
傍目には仲むつまじい──欽愚にとっては口は災いの元を再確認した──光景だった。
金朋 美由丁成長記録
身長:169cm
体重:43kg → 93kg → 104kg
B:82cm → 103cm → 109cm
W:55cm → 114cm → 121cm
H:79cm → 98cm → 104cm
「博士・・・いいんですか?あれ?」
「ん・・・ああ、いいんじゃない?」
「じゃないって・・・」
「大丈夫大丈夫、ちゃんと部下に言って記録取って貰ってるから」
「それはそうですけど・・・」
「外部にもれたところで私が傷つくわけじゃないし」
「もう・・・そういえばアレどうなりました?」
「アレ・・・?ああ、アレね。順調だよ。
向こうさんも気に入ってくれたらしいし」
「地下遊技場ですか・・・まったく金持ちの考えは判りません・・・」
「ま、こっちとしてはデータ取れるからいいんだけどね・・・
ただ・・・あの男は信用しちゃダメだね。あのナラートとか言う男はね」