鏡の世界
栗田 礼司(くりた れいじ) 19歳 身長156cm 体重43kg
大学1年生。小柄な体系がコンプレックスで、被害妄想の気がある。
ある日不思議な女性に特殊能力をもらって・・・
僕には不思議な力がある。
以前黒いワンピースの上に赤いジャケットを羽織ったメガネの女性にもらった物だ。
その能力は、鏡の中の僕と現実の僕がばらばらに動けることだ。
僕の目の前に鏡があればそれだけでその能力は発動できる。
しかも、鏡の中の僕は自由にいろんなものを出せる。
食べ物でも、鈍器でも、車だって出せる。
でもそれらはこっちの世界じゃ見えない。
僕はこの力で僕を笑った連中に仕返ししてきた。
あるやつはハンマーで小突いてやったし、あるやつは足を引っ掛けてやった事もある。
確かに僕は背が小さい。だけどそれが何だというんだ。
それを笑うやつらが悪いんだ。
だから仕返ししてやるのさ。
・
・
・
「・・・ネーアレ」
「ナイヨネー・・・ダッテホラ・・・」
「・・・」
ある日、僕は昼食をとっていた。
後ろで女二人組みにくすくすと笑われながら。
くそ・・・大学の学食で一人飯をして何が悪いんだよ。
さっきからちらちらこっち見ながら笑いやがって・・・
決めた。お前ら二人ともひどい目にあわせてやる。
まずは向かって右のお前だよ。
僕は手鏡を取り出し、髪の毛をいじるような素振りをしながら鏡の中の僕を動かす。
まずはその下品な茶髪を・・・何本か引っこ抜いてやる。
「イタ・・・」
「ドウカシタ?」
ふふ・・・きょろきょろして・・・
だけどこれで終わりじゃないぞ・・・
僕は鏡の中で道具を取り出す。
ジョウゴにタンクを取り付けたような形の道具だ。
これを女の口につける。
当然女はこっちの世界だとぽかんと間抜けに口を開けてる。
そのままタンクの中に液体を入れる。
なんでもありの世界だからこんなこともできる。
液体の中身は高カロリーのゼリーだ。
1L飲めば16万Kcal。しかも即吸収のおまけつきだ。
つまり1Lで大体三か月分ぐらいのカロリーになる。
それをそのまま流し込む。
見る見るうちにぶくぶくと醜く超え太っていく女。
横の女はそれを見ながらただおろおろとするだけだ。
たっぷり3Lは飲ませてやったら、見るも無残な女がそこに居た。
当然服なんか合うわけ無いからびりびりに破けてぎりぎりで大事な部分が見えない状態だ。
でも周りの野次馬が次々に写真を撮ってるからどっちにしろ恥ずかしいだろうね。
さて・・・次はお前だ。
黒髪なのはいいけどなんだそのメッシュ。
そうだな・・・こいつはこうしてやろう。
僕は鏡の中でメッシュ女の背中にポンプをくっつけてやった。
これも魔法の産物だ。
空気を入れると女がまるで風船のように膨らんでいく。
まぁ、これも脂肪なんだけどね。
シュコシュコとポンプを押すたびに現実でも女が太っていく。
茶髪女がだらしない太り方なら、メッシュ女はパンパンと張り詰めた太り方だ。
【ブチブチブチィ!】
耳に女の服が破けた音が聞こえる。
それでも僕はやめない。
イヤー!とか悲鳴が聞こえるけどやめてやらない。
その内茶髪女と同じぐらいに太ったところでやめてやった。
そこには醜くぶよぶよに太った女が二人。
無残な格好で泣き崩れていた。
僕はそれを見届けると野次馬にまぎれて学食を出て行った。
せいぜい二人ともダイエットに励むといいよ。
まぁ僕をまた馬鹿にしたらわからないけどね。
茶髪女
身長159cm
体重43kg → 160kg
B:82cm → 136cm
W:56cm → 148cm
H:79cm → 129cm
メッシュ女
身長162cm
体重45kg → 180kg
B:86cm → 139cm
W:54cm → 156cm
H:82cm → 141cm