格付けの方向性

格付けの方向性

 

 

鎌田 菜々(かまた なな)17歳 身長146cm 体重40kg B:84 W:57 H:84
高校生アイドルとして活躍する少女。
小柄な体格の割にメリハリのついた体型はなかなかの人気だ。
ただ、実家が貧乏でかなりの借金持ちだとの噂がある。

 

 

 

 

「さぁさぁお立ち会い!今回は特別な会でございます!」

 

ステージに立った男がマイクを掲げ、声高々に宣言する。
ここは地下遊技場・・・
定期的に開催されるこの催しは、趣味の悪い上流階級の連中が有る者は遊びに、有る者は実験に。
薬を使い少女を太らせる為の催しだ。
それは狂気か、あるいは正気故か。
男達は皆笑みを浮かべ今か今かと宴の開始を待っている。

 

「皆様の期待が高まっているようでこちらも嬉しい限りでございます!
 では本日のルールはこちらでございます!」

 

そう言うと、司会の男は宙に吊された巨大なディスプレイを指さす。
そこには『貴方の芸を評価します。素晴らしき人探し!』表示されていた。

 

「初めての方もいらっしゃるでしょうから、ここでルール説明とさせて頂きます。
 先ほど皆様にお配りしたスイッチですが、こちらを押して頂きますと
 ディスプレイに表示してあるゲージが上がります。
 これが20まで行けば評価されたとして、賞金として1千万を挑戦者の方に差し上げます。
 ですが、このスイッチは本物と偽物と混ざっております。
 本物のスイッチの数は20個。つまりその全てのスイッチが押されない限り失敗となります。
 そして失敗の場合ですが・・・」

 

少し"タメ"を作り、一呼吸置いてから司会は話し始めた。

 

「押された本物のスイッチの数×10kg、太って頂きます!
 太る方法はいつもの流動食。毎回おなじみですね〜?
 つまり最大で190kg太って頂くこととなります。まさに伸るか反るか!
 では本日の挑戦者をご紹介いたしましょう!」

 

ステージの端からスモークが立ちこめ、セリが上がり、一人の少女が登ってくる。
小柄な体格にしては随分とメリハリを持っている。

 

「はい!こちらが本日の挑戦者!可愛らしい体に凶暴な胸!
 鎌田菜々ちゃんです!現役のアイドルである彼女が挑戦してくれるぞー!」

 

『ウォォォォオオオオオオオオオオオ!!!』

 

熱狂的な、叫びにも似た歓声が上がり、会場が震える。
鎌田がゆっくりと足を進め、ステージの中央に立つ。

 

「さて菜々ちゃん?本日我々に見せてくれる芸はなんですかね?」
「は、はい!菜々は今日アイドルらしく踊りと歌を見せたいと思います!」
「ほっほー?しかしここに居る皆さんを認めさせる自信はお有りですか?」
「勿論です!菜々は皆さんを虜にしてみせます!」
「なる程、素晴らしい自信ですね!
 では早速披露して頂きましょう、それでは・・・どうぞ!」

 

司会の男が下がると、音楽が鳴り始め、スポットライトが爛々と鎌田を照らす。
マイクを握りしめ、鎌田は踊り始めた。

 



 

音楽が止み、踊り終えた鎌田が肩で息をする。
本来、アイドルである彼女の踊りはテレビで良く映っている。だがそれとは全く違う物だった。
いつものゆったりとした、いかにもな『アイドルらしい動き』ではなく、
激しいリズムに合わせ体を動かすその姿は、まさにダンスと歌の融合としか言えない物だった。

 

「いやー素晴らしかったですね。
 ですがいつもの動きとは全く違いますね?」
「はぁ・・・はぁ・・・はい!
 事務所の方向性で・・・はぁ・・・普段はこんなに動かないんですよ・・・
 菜々は実はこう言った方が好きなんです・・・」
「おやおや、これは驚きの事実ですね。
 では皆様、この感動を忘れないうちにスイッチを押して頂きます!」

 

司会の台詞の後、どこかで聞いた事のある──思わずサイコロを投げたくなる──BGMが流れ、
会場にスイッチを押す音が響き渡る。
ディスプレイに映っているゲージがピピピピと音を立て増えていく。
鎌田は祈るように手を組む。
だが・・・BGMが鳴り止んでもゲージは19で止まったままだった。

 

「おおっと!?惜しくも時間切れです!どうやらこれは失敗だぁ!?」

 

鎌田の顔が絶望に彩られる。

 

「さてと・・・残念ながら失敗してしまった鎌田菜々ちゃんはぁ〜・・・
 はい!こちらを飲んで頂きます!」

 

カラカラと、黒服の男が押す台車に乗せられ、タンクが何個も運ばれてくる。
それぞれにチューブのような物がついており、どうやら強制的に人に流し込める様に
なっているようだ。

 

「や、やだ・・・やだやだやだ!」

 

後ずさりながら、怯えた表情をする鎌田。
だが、その体を黒服の男が後ろから羽交い締めにする。
そのまま暴れる鎌田を椅子に縛り付け、装置をセットする。
ゴウンゴウンとくみ上げる様な音がし、鎌田へ流動食を流し込んでいく。

 

「んぐぅ・・・うぐぅ・・・んぐんぐ・・・!」

 

窒息する訳にもいかない鎌田はそれを飲み込んでいく。
その度に鎌田の体はボコンボコンと太っていく。
まるでポンプで空気を入れる風船のようだ。

 

「カメラさんきちんと撮ってますか?あ、撮ってる。結構結構!
 この映像は後ほど販売いたしますので欲しい方は是非ご購入下さいね!
 ではでは・・・もう暫くお楽しみ下さい」

 

司会の声を聴きながら、鎌田は苦痛にも似た時間を過ごした。

 



 

「さてさて・・・どうやら飲み終わったようですね。拘束を離して下さって結構です」

 

暫く経ち、司会が指示を出すと黒服達は鎌田の拘束を解く。
自由になったはずの鎌田だが、動かない。
いや、動けないのだろう。
急な体の肥満化の性で力が入らないのだ。
元々小柄な割には大きかった胸はまるで大きなスイカが2個付いているかのようだ。
括れていた筈の腰はでっぷりと飛び出し、服を無惨に引き裂いている。
その下に生える足はまさしく丸太のようであり、膝の辺りに段ができている。
どうやら膝に脂肪がつかなかった分、そこにある種括れのような物ができたのだろう。
尻はきっちりと椅子にはまり込み、脇の空いた部分から肉がはみ出ている。
二の腕には破け残った服の残骸がまるでボンレスハムのように食い込んでいる。
手の指はまるでフランクフルトのようにぶっくりとしているのがカメラによって映し出される。
頬に押し上げられた目は細まり、首にはたっぷりと肉がついていて顎まで一体化している。

 

「う・・・うぅ・・・」

 

うつむき、涙ぐむ鎌田。

 

「おやおや、少々きつかったですかね?ですがこれはそう言うゲームです。
 まぁ今回は残念でしたが、またの参加をお待ちしております。
 では次の挑戦者の方の準備の為に少々お時間を頂きますのでここで休憩とさせて頂きます!
 それでは皆様、また後ほど!」

 

司会がそう言うと観客達はステージから視線を外したり、周りの連中と会話したりしている。
ステージの上の鎌田は黒服達につれられ、泣きながらステージの外へと連れて行かれた・・・

 

 

 

 

 

 

 

鎌田菜々
身長146cm
体重40kg  →  230kg
 B:84cm → 152cm
 W:57cm → 173cm
 H:84cm → 167cm


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