現実の箱庭

現実の箱庭

 

 

秋山 明日香(あきやま あすか)16歳 身長:164cm 体重:48kg B:89 W:62 H:81
高校二年生。ある日アイドルにならないかとスカウトされて・・・

 

 

 

 

 

「そこのお嬢さん、ちょっといいですか?」
「はい?」

 

それは・・・学校の帰り、私は買い物がてら町をぶらぶらしていた時だった。
呼び止められた声に振り返った私は、目の前にいた変な格好の男と目があった。

 

「えっと・・・」
「ああ、ごめんなさい。私こういうものです」

 

すっと差し出された名刺には『プロダクションVRG・AME プロデュサー 島村 隆』と
書いてあった。

 

「プロダクション・・・?」
「ええ、実は我が社は今新しいアイドルを探しているのですよ!
 そこで貴方に是非とも我が社でアイドルとしてデビューしていただきたいんです!」
「アイドル・・・?って私がですか!?」

 

予想外の申し出に私は驚いた。
正直、私は自分の事をあまり可愛いとは思ってない。
周りの子はおしゃれでなんというか・・・キラキラしてるとでもいうか。
とにかく私がスカウトされるなんて思ってもみなかった。

 

「まぁ興味があったらそこに書いてある番号に連絡してください。
 それではまた」

 

それだけ言うと島村さんは立ち去っていった。
私は名刺を持ったままぽかんとその場で棒立ちするしかできなかった・・・

 



 

「ここに来たと言うことはアイドルとしてデビューすることを考えてくれた・・・で
 良いんだよね?」
「はっ・・・はい!」

 

数日後、私はVRG・AMEの事務所に居た。
あの後両親と相談した私は何とか二人を説得。
学業と両立する事を条件にアイドル活動を許可して貰った。
すぐさま島村さんに連絡したら後日社長が面接するので事務所まで来て欲しいと言われた。
そして、今日がその面接の日・・・

 

「じゃあこの書類に目を通してね」
「えっ?あの面接は・・・」
「ああ、ごめんごめん。僕はね、面接では目を見ることにしてるんだ」
「目・・・ですか?」
「そう、目。目力・・・その人の目がどうかで判断するんだ。
 君はいい目をしているよ。それなら"間違いない"」
「ほ、本当ですか!?」
「うん。じゃあその書類を読んで、大丈夫ならこっちの契約書にサインしてね」

 

自信たっぷりの社長の言葉に私は浮かれながら書類を読み始めた。

 

「・・・このヴァーチャルアイドルってなんです?」
「ああ、君のプロデュースの仕方・・・といえばいいかな?
 君はインターネットを主軸に売り出そうと思うんだ。
 今はどこでも手早く携帯端末で情報が入手出来るからね。
 ファンとの距離がとても近いんだ。
 それは逆に言えばファンの声を素早くフィードバック出来るとも言える。
 そう、より身近に感じられるアイドル。そういうコンセプトで行こうと思うんだ」
「はぁ・・・」

 

なんだか分かったような分からないような・・・

 

「えっと・・・他に気になる場所も無いですし、大丈夫です」
「それはよかった。じゃあここにサインをお願いね」
「はい!」

 

サラサラと名前を書いていく。
私の心はワクワクで満ちあふれていた。
私がアイドルになる。
そう思うとどうしても浮かれてしまう。

 

「書けました!」
「・・・うん。大丈夫だね。
 じゃあこれからの事を説明して貰うためにプロデューサーの島村君と替わるから、
 ちょっと待っててね」

 

そう言うと社長は部屋を出て行った。
少しした後に島村さんが替わりに入ってきて、私の向かいの席に座ると
手に持っていたポットから紅茶を煎れてくれた。

 

「はい、最近空気が乾燥しがちですから少し飲んだ方が良いいですよ」
「あ、ありがとうございます」

 

カップを受け取り、私は一口啜る。
リンゴの香りと一緒に紅茶の味が口いっぱいに広がる。
その途端・・・

 

「あ・・・れ・・・?」

 

急激に眠気が・・・

 

「眠そうですね。少し寝たらどうです?」
「え・・・でも・・・」
「大丈夫・・・後は説明だけですから・・・」

 

優しそうな島村さんの声。
・・・なんだか眠くて何も考えられない・・・

 

「じゃあ・・・少しだけ・・・」
「ええ。お休みなさい・・・」

 

そのまま私はソファに倒れ込むかのようにして眠ってしまった。

 



 

「ん・・・んぅ・・・うん・・・?な、なにこれ!?」

 

次に私が目覚めた時、私の周りは激変していた。
まず両手が手錠で繋がれて、その手錠が鎖で天井から吊り下げられている。
足も後ろにあるポールに片方ずつ固定されてる・・・
部屋を見渡すと周りはコンクリートの壁で覆われて、窓も無い。
それになんだか分からない機械がそこら中に・・・

 

『お目覚めですか?』
「その声・・・島村さん!?これなんですか!?離してくださいよ!」

 

部屋に響く声は島村さんの物だった。
どうやらどこかでこの部屋を監視してるみたい・・・

 

『そうはいきませんよ。これはアイドルとしてのお仕事なんですから』
「仕事!?これがですか!?」

 

怒鳴る私にそうですよと返す島村さん。
その声色があまりにも平然としすぎて、私は思わず声を荒げた

 

「そうですよじゃないです!!
 これを外して家に帰してください!!」
『そうはいきませんよ。先程言った様にこれはお仕事ですから。
 それに契約書にも書いてありましたよ?』
「嘘よっ!!散々読んだけど書いてなかったわ!!」
『いえ、書いてありましたよ。まぁわかりにくい言葉だったかもしれませんが』

 

淡々とした声が頭に来る・・・!
私はカメラのあるだろう方向を睨んだ。

 

「・・・それで、私をどうするつもりなんです?」
『先程も言ったように、これはお仕事ですからね。
 貴方にはネットアイドルとして活動していただきます。
 まぁちょっと変わった活動ではあるんですけどね』
「変わった活動・・・?」
『まぁ実際に体験してもらえばわかりますよ』

 

島村さんがそういうと周りの機械が音を立てて動き出す。
低いモーター音のような音を出しながら私の目の前に何かが出てくる。
それは・・・

 

「クッキー・・・?」
『ええ、クッキーです』

 

どうみても普通のチョコチップクッキー。
チョコレートの甘い香りが漂ってくる。

 

『さぁ食べてください』
「これが仕事なの?」
『ええ、そうですよ』

 

これが仕事なの・・・?
確かによくアイドルが食べ物のCMをやってたりするけど・・・
ああいうのはもっとこうポップなイメージでやるものだし。
これじゃあ明らかにマイナスイメージの方が強いと思う・・・

 

「そもそもどうやって食べれば・・・」
『ああ、口を大きく開けて下されば機械が運びますよ』

 

どうしようもない私は仕方なく口を大きく開ける。
そうすると口の中にクッキーが運ばれてきた。
甘い味が広がる。
咀嚼してクッキーを飲み込む。

 

「・・・これでいいの?」
『ええ、その調子です』
「その調子・・・?これで終わりじゃないの!?」
『ええ、こちらがOKを出すまで食べ物を食べていただきます』
「どういうこと!?」
『そういうお仕事ですので。まぁ悪いようにはしませんから』

 

私は新しく出てきたクッキーを見ながら、これからどうなるかを考えていた・・・

 



 

あれから何時間経っただろうか。
私は立て続けに出される食べ物をただひたすら食べ続けていた。
クッキーのような軽いものからから揚げや菓子パン。
果てはステーキや牛丼なんかまで。
統一性もなにもない。

 

「むぐ・・・」

 

口の中に炒飯を突っ込まれながら、私は体に違和感を感じていた。
なんだか服がきついのだ。
それはまぁ当然だとは思う。
これだけ食べればお腹がぽっこりと膨れるはずだし。
でもそれならお腹だけがきつくなるはずだ。
でも・・・どっちかというと服全体がきつくなった感じ・・・

 

『どうですか?眠くなったら遠慮なく言ってくださいね』
「別に眠くはないけど。。。それよりもこれに何の意味があるのよ」
『ですからお仕事ですって。それ以上は別にないですよ』

 

答える気は無いようね・・・

 

「いったいいつまで食べればいいのよ・・・うっぷ・・・」

 

いい加減お腹がきつくなってきた・・・

 

『ふむ・・・少し休憩しますか』

 

その台詞の直後にさっきまで音を立てていた機械が停止する。
残っていた炒飯はどこかへ回収されていった。
まるで闇の中に吸い込まれるかのように・・・

 

「・・・」
『そう睨まないでくださいよ。
 ほら少し眠るといいですよ』
「こんな体勢で寝れる訳無いでしょう!!」

 

お腹がいっぱいな上に、殆ど立ったような状態。
お腹がきつくて気持ち悪くなってきた・・・

 

『仕方ないですね。今手錠を外しますから』

 

それが聞こえた後、私を固定していたものが全て外される。
勿論そんな体勢でバランスが取れるわけもなく私は床に転がった。

 

「うげ・・・」
『ああ、ごめんなさい。お怪我は?』
「無いけど・・・もっと女の子は大事に扱いなさいよ・・・」

 

私はぼやきながら床の上でごろごろとする。
ようやく息苦しさから開放された私は急激な眠気に襲われてそのまま眠ってしまった・・・

 



 

それ以降、私は起きては食事を食べて寝る、起きては食事を食べて寝るの繰り返しだった。
最初は運動しようとも思ったけど、お腹がぱんぱんでそれどころでは無かったし・・・
ご飯を食べないと何されるか分からないって言うのもあったから全部食べるしかなかった。
今だって・・・

 

「けっぷ・・・」

 

思わずげっぷをしてしまう。
気づけば私の体は結構太っていた。
お腹はブヨブヨとした脂肪で覆われているし、くびれなんか消えてしまった。
胸は大きくなったけど全然うれしくない。
太ももは内側が擦れるようになっちゃったし。
っていうか・・・

 

「太るのが早い?」

 

何時間経ったか分からないけど、それでもこんな早さでは太らないはず・・・

 

「もしかして何か盛られてる・・・?」

 

例えば薬とか。
食べ物に何か盛られてる可能性はすごい有るし・・・

 

『残念。薬は使ってませんよ』
「・・・っ!聞いてたの?」

 

突然話しかけられてびくっとなる。
どうやら下手に考え事をする事も出来ないようね。

 

「丁度いいわ・・・なんでこんなにも太りやすいわけ!?」
『カロリーの消費がないですから、それだけ太りやすいんですよ。
 それにこちらもカロリーの高い物を選んでますし・・・』
「私を太らせるのが目的なの!?」
『ええ、そうですよ』

 

呆れた・・・
そんなことをしてどうするつもりなのよ・・・

 

『まぁ今は食事をお楽しみ下さい』
「楽しめるわけ無いでしょ・・・」

 

私はいつの間にか目の前に突き出されている鰻丼を見てため息をついた。

 



 

「うぐ・・・」

 

あれから何日経ったろう・・・
目の前には何時ものように大量のお菓子が並んでいる。
最近さらに食べ物の量が増えた気がする。
なんというか目眩がする・・・

 

『さぁ早く食べて下さいよ?』
「・・・分かってるわよ」

 

どうせこの部屋から自力で出る方法は無い。
壁は調べたけど壊せそうにも無いし、扉なんかもなかった。
一体どうやって私を入れたんだか・・・

 

「むぐ・・・んぐ・・・むぐむぐ」

 

手近にあったケーキを手づかみで食べる。
指先がべたべたするが指を拭く物すらない・・・
仕方なしに指をなめとる。
そうやって食べ続けていた時だった・・・

 

【ビリッ!】

 

「えっ・・・?」

 

嫌な音が聞こえた。
慌ててあたりを見渡すと、スカートに深々とした亀裂が入っていた。
そのせいで完全に下着が見えている。

 

「い、いやぁぁあああああ!!!」

 

思わず悲鳴を上げる。
手が汚れているのも忘れてスカートを引き上げる。
もしも最初の時と同じで立ったままだったら・・・
想像するだけでぞっとする。

 

『おや大変ですね』
「そう思うなら何か服を渡しなさいよ!」

 

そう怒鳴ると別の機械が音を立てる。
少しした後に服が天井から降ってきた。
悪趣味なふりふりのフリルがついたいかにもな少女趣味のドレス・・・

 

「もう少しまともなのはないの!?」
『アイドルですからね。そういった服を身に着けていただかないと』

 

もう最悪・・・
私は仕方なくにその服を身に着けた。

 

「うぅ・・・」

 

最初はその服の大きさにビックリしたが、そのサイズがぴったりな事にさらに驚いた。
つまりそれだけ私は太ったということになる。
鏡がないからわからないけど、多分よくニュースとかに出てくる
アメリカのデブみたいになってるんだろうな・・・
そう考えるとすごく落ち込む。

 

『よくお似合いですよ』
「うるさい!」

 

近くにあった空き皿を壁に向かって投げる。
だがそんな抵抗もむなしくただ皿が砕け散っただけだった。

 



 

ここに閉じ込められてからどれだけ経ったかわからない・・・
私は・・・

 

「んぐんぐ・・・げぇっぷ・・・次・・・」

 

与えられる食事をひたすらに食べていた。
なんというか、疲れたのだ。
私ができることは出口のない部屋でただ物を食べるだけ。
抵抗しても何も起きない。
それならいっそ連中の言う通りにした方がいい。
そう思った私はただ食べては寝て食べては寝た。

 

「むぐむぐ・・・早く次ぎ持って来なさいよ・・・」

 

山のように盛られたオムライスを食べながら私は次を催促する。
腕を動かすたびに肉がブルブルと揺れるのがわかる。
自分の体がどうなってるかはよくわからない。
ただ、座っている今だと、視界の3割程を胸で覆われる。
多分片方だけで私の頭よりおっきいだろう。
それが持ち上がっているということはそれだけお腹も出ているだろう・・・・
立って下っ腹を触ると股よりも下に来る。
太ももは最近閉じられなくなってきた。
お尻はわからないけどこの前しりもちをついたとき全然怪我をしなかったとこを見ると
かなり大きいんだろうなぁ。
最近は肉がつきすぎて動くのもメンドクサイ・・・

 

『秋山さん』

 

急に島村さんの声が届く。

 

「何よ・・・」
『おめでとうございます。もう少しで貴方のお食事も終わりですよ』

 

それを聞いて私の手が止まる。
もうすぐこの地獄から開放される・・・?

 

「ほ、本当!?」
『ええ、最後にあるものを食べていただければそれで』

 

ようやく出れる・・・この変な場所から・・・

 

「その食べ物を早く持ってきなさいよ!」
『まぁお待ちを・・・先に今出ている食べ物を食べ終わったらです』

 

私は必死に食べ物を食べる。
食べる。
これが終われば出られる!
食べる。
外に出たら何をしよう・・・まずはベッドでゆっくり寝ようかな。
食べる。
それともお母さんの料理を食べようかな。
食べる。
ああ、おいしい・・・

 



 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ウップ・・・ちゃんと食べきったわよ・・・」

 

私の目の前にあった食べ物は全て消えていた。
いや、私が食べたんだけど・・・
いつの間にか自分の食欲が化け物染みていた事に今更気づいてショックを受ける。

 

『ええ、素晴らしいです。・・・では最後の食事です』

 

その声に合わせるかのように部屋が揺れ始めた。
壁の一枚が徐々にせり上がっていってその奥に・・・

 

「なにあれ・・・」

 

部屋一面に敷き詰められたショートケーキがあった。

 



 

のそのそと体を揺らしながら何とか隣の部屋まで移動する。
距離としては30mも無いと思う。
なのに・・・

 

「ぜひ・・・ふひぃ・・・ぶふう・・・」

 

ただそれだけの距離でまるで死にそうな程の疲労感を感じる。
体中から汗が噴き出て、ポタポタと垂れるのが分かる。
やっとの思いで隣の部屋についた私は、思わずその場で立ち尽くしてしまった。
部屋は私が居た部屋よりも二倍ぐらいの広さで、膝下まで完全にケーキで埋もれていた。

 

「これを・・・食べるの・・・?」
『ええ、それが食べ終われば解放しますよ』

 

無理・・・無理よ・・・こんな量食べれるわけが・・・

 

【ぐぅぅぅううううう〜〜〜〜・・・】

 

無理なのに・・・無理なのに・・・

 

「なんでこんなにお腹が減るの・・・?」

 

私はそのまま倒れ込むかのように部屋に入ると手当たり次第食べ始めた。

 



 

おいしい。
ケーキがおいしい。
イチゴの酸味がおいしい。
クリームの甘さがおいしい。
スポンジケーキの食感がおいしい。
全てがおいしい。
ああ、食べなきゃ。
もっと食べなきゃ。
食べなきゃいけないわ。
でも・・・
なんで食べなきゃ行けないんだっけ?
・・・別に良いか。
さぁ続きを食べよう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋山明日香
身長:164cm
体重:48kg → 52kg  → 98kg  →  130kg →  173kg → 248kg
B:89cm → 92cm → 119cm → 126cm → 138cm → 158cm
W:62cm → 67cm → 107cm → 131cm → 154cm → 182cm
H:81cm → 84cm → 104cm → 118cm → 137cm → 169cm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ・・・今回の実験は成功・・・ですかね?」
「そうだろうね。
 ・・・【次世代のオンラインゲームDiveOn】ねぇ・・・
 人間の意識・・・いや魂そのものをゲームの世界に落とす・・・
 痛みも感じるし食べ物の味や食感も匂いも感じる・・・か。
 ・・・これで魂の証明とやらがされたわけだけど、色々とうるさい場所が多そうだね」
「まぁ私達には関係有りませんよ」
「そうだね。所詮僕らは雇われだし。
 ・・・ところで秋山君の映像どうしようか?」
「編集して特殊性癖向けに売り出すつもりですが・・・」
「あ、本当にネットアイドルにするんだ。
 まぁ約束だから丁度良いか。でも映像出して大丈夫かな?」
「その辺は向こうの規制も入るでしょうけど分からないように編集すれば構わないとのことですよ」
「手回しが良いね〜じゃあその方向でよろしく!」
「はい、局長・・・」


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