花よ花よ
藤田 貴子(ふじた たかこ)18歳 身長160cm 体重45kg B:89 W:53 H:82
狭い部屋の中。藤田貴子は隅でがたがたと震えていた。
彼女の目の前にある、甘い香りを漂わせながら中央で震えている『花』のせいだ。
花と言っても、全長2mを越すその巨体は、植物の塊といった方が正しいかもしれない。
大きく育ったその体には無数の触手が蠢き、歪なシルエットを貴子に見せている。
「やだ・・・やだ・・・!!」
彼女は自分のこれまでを思い出す。
借金まみれになった両親にその身を売られ、この研究所に来たまでは良い。
いや貴子からすれば良くも無いだろうが。
それがどうしてこんな植物と部屋に閉じ込められているのだろうか。
研究所に付いた途端、変な薬を打たれてそのままこの部屋に閉じ込められた。
訳の分からない現状。恐怖に怯え、貴子はただ頭を抱えるだけだった。
『シュルシュル!』
そんな貴子の腕に一本の触手が絡まる。
いや、一本だけではない。次々と触手が腕に足にと絡みついていく。
「な、何!?」
そのまま貴子を中につり上げた花は、その花の中央から何かをズルリと出した。
まるでホースの様な形状のそれは、貴子の口にスルスルと這い寄っていく。
そしてそのまま貴子の口に入り込んでいく。
「むぐっ!?」
慌てて吐き出そうとする貴子だが、それに反するようにどんどんと体の奥へ奥へと入っていく。
こみ上げる吐き気を無理矢理押さえ込まれる貴子は声にならない悲鳴を上げつつ、頭を振る。
だが、貴子はこの花に対して無力であった。
そんな状況が少し続いた後、貴子は自分の胃に何かが溜まるのを感じ取った。
喉の奥、胃の少し上辺りまで進んだ触手は、貴子の体に向かって体液を出し始めたのだ。
「うぐ・・・!」
貴子は余りの気持ち悪さに思わず涙がこぼれる。
そして徐々に液体が貴子に溜まっていく。
ごぽりごぽりと。
どんどんと。
どんどんどんどんどんどんどんどん。
どんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどん。
腹を、まるで風船に空気を入れるかのように膨らませる貴子。
ついには服もはじけ飛び、真っ白い肌は張り詰めてパンパンになっている。
「ひぎ!!い”・・・い”や”ぁ”・・・!」
そんな声を無視して・・・いや植物だから聞こえないのか、花は無視して液体を入れ続ける。
そして、貴子の体も変化し始めた。
あれほど張り詰めていた腹は柔らかそうに変化し、
余裕が有ったはずの無事な部分の服が徐々にきつくなっていく。
貴子自身は分からないかもしれないが、貴子は急速に太りはじめていたのだ。
液体の中身は花の血とも言うべきだろうか、花の中を流れる水はこの巨体を動かす為なのか
酷く糖分が多い。
つまりは高濃度の砂糖水に近い物だ。
それを胃の中にパンパンに詰め込まれればどうなるか。
さらに貴子が最初打たれた薬。
あれは胃での消化量を増やす薬である。
本来人間は腸で大部分の栄養を吸収するのだが、この薬では胃で吸収出来る養分を増やす物なのだ。
これで胃での吸収量が非常に多くなるというのである。
それを知らない貴子はあたふたと慌てふためくだけである。
急激に変化していく体。
訳の分からない植物。
理解どころか状況把握すら出来ない現状。
頭の処理能力を超えた現実に、貴子はただただ翻弄されるだけなのだった。
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貴子が花に捕まってから数時間が経過した。
唐突に花は貴子の口から触手を抜くと、手足を掴んでいた触手もほどいた。
ドスンと、地面に落ちる貴子。
その場で立ち上がろうとして体が動かない事に、貴子は気付いた。
いや、動かないのでは無い。動けないのだ。
体を確認しようと、俯いた貴子の視界に映るのは自分の胸だけ。
余りにも大きくなりすぎた胸は服をはじき飛ばし、乳首もなにも隠していない。
腹は太ももを覆い被すように広がり、股を完全に隠している。
尻は貴子の座高をせり上げ、深々とした渓谷を作っている。
何とか動かした腕は以前の貴子の腰よりも二回り程は太く、動かす度に揺れる。
「ふひぃ・・・ひぃふ・・・ど、どうじで・・・」
どうしてこんな事をしたのか?
それは研究所への疑問なのか、それとも花への疑問だったのか。
貴子への興味を無くしたのか、花は部屋の真ん中で動かなくなっていた。
藤田貴子
身長:160cm
体重:45kg → 262kg
B:89cm → 148cm
W:53cm → 194cm
H:82cm → 173cm