箱の詰め方

箱の詰め方

 

 

金山 利香子(かなやま りかこ)17歳 身長162cm 体重47kg
お金を稼ぐ為に賭として地下のゲームに参加する。

 

 

 

 

 

真っ暗な会場。
ざわざわと多くの人間の声が聞こえる。
ここは地下の賭ゲーム場。賭けるのは己の身体と金。
そんな中に、バッと一本のスポットライトが照らす。

 

「はいはーい!皆様お久しぶりです!
 今日は久しぶりの挑戦者です!!」

 

スポットライトに照らされたステージの上で、一人の男がマイクを掲げなら喋る。

 

「それでは登場して頂きますよ〜?
 ではどうぞ!!」

 

ドーンと音が鳴り、スモークと共に女性が出てくる。
すらりとした身体を持ち、どこか幼さを残した顔立ちは少女で有ることを示していた。

 

「こちら、金山利香子さん。高校生ながら家を支えるためにバイト三昧!
 少しでも家計を助けるために今回こちらに参加していただきました!!」

 

司会なのだろう。男は利香子の肩を軽く抱きながら紹介する。
利香子の表情は暗く、緊張しているのが分かる。

 

「さて・・・今回利香子さんに挑戦して頂くのはこちら!」

 

司会が宙にあるディスプレイを指さす。
その瞬間にディスプレイの電源が入り、スロットの画面が現れる。
ドラムロールが鳴り響き、画面のリールが回転し始める。
暫く回った後、動きが徐々にゆっくりとなっていき、ついに止まった。

 

「はーい、今回のゲームはこちら!
 『どこまで入れる?どきどきぎっしり箱』です!」

 

司会の男の声が響くと、一瞬の間があった後、盛大な歓声が会場に響く。

 

「はい!盛大な歓声ありがとうございます!
 では知らない方の為にルールをご説明しましょう!
 このゲームでは、彼女にこちら側が用意した様々な箱に入って頂きます。
 無事に身体全部が入ればチャレンジ成功!蓋が完全に閉じなければ失敗となります!
 成功する度に20万円、失敗すればその度にこちらが用意した罰を受けて頂きます!
 チャレンジは全部で5回!ではいよいよ挑戦スタートです!!」

 

会場のテンションはどんどんと上がり、すさまじい熱気になる。
利香子は額に汗を浮かべ、これからの事をただ心配するだけしか出来なかった。

 



 

「さて、最初はこちら。
 一般的な段ボール箱ですね〜」

 

利香子の前に置かれたのは、人一人がぎりぎり入れそうな大きさの段ボール箱だった。
利香子は暫く躊躇した後、ゆっくりと箱の中に入っていく。
だが・・・

 

「おやおや・・・残念なことにこの箱には入りきらないようですね〜」

 

利香子の頭がほんの少し箱から出ていた。
無慈悲にもディスプレイにはX印が付いている。
失敗という判定だ。

 

「これは非常に残念です。
 残念ですがこれもルール。罰ゲームを受けて頂きましょう!」

 

司会の男がパチンと指を鳴らすと、黒服を着た男達がステージに現れる。
その手には小さな錠剤が入った小瓶が握られている。
一人の男が利香子を羽交い締めにし、もう一人がその錠剤を利香子に無理矢理飲ませる。
途端、利香子の身体が徐々に膨らんでいく。
ミチミチと嫌な音を立てながら、ゆっくりと。
一回りほど利香子の身体が膨らんだ辺りで膨張は止まった。

 

「いやはや最初から躓いてしまいましたが、次から頑張って頂きたいと思います!」

 

司会の男は気にしてないのか、簡単に流して淡々と司会をしていく。
利香子はようやく、このゲームの本当の怖さを理解したのだった。

 



 

「はいはい、続いての箱が届きましたよ〜?
 こちらは・・・ロッカーですね。一般的なモデルです」

 

カラカラと、台車の上に乗ってロッカーが運ばれてくる。
黒服がロッカーを下ろすと、利香子が扉の前に立つ。
意を決して利香子が扉を開け、中に入る。

 

「おお、今度は入れましたね!
 太くなった体でよく頑張りました!」

 

ディスプレイにも○の表示が現れ、成功したことがわかる。
利香子はロッカーの中でほっとため息をつくのだった。

 



 

三回目の箱は奇妙な形の箱だった。
人の背の高さ程あるS字型の曲がりくねったものであった。
利香子は頑張って入るが、残念なことに太くなった腰が邪魔して無理であった。
こうしてまたもや罰ゲームを食らった利香子はさらに増量する。
ぜぇぜぇと肩で息をする様はこの肥大化がどれだけ辛い物かわかる。
だが、観客はその様子に歓喜する。
これ以上ない程に。
呼吸が落ち着いた利香子は自分の体を確かめる。
片方が自分の頭よりも大きくなった胸。
丸々とした太鼓腹。
掴んでも掴み切れない尻。
細身だった彼女の体は完全なデブへと変貌していた。
四回目は樽だった。
良くテレビなんかで見かける、大きなワイン樽が無造作に置かれる。
利香子はこれに入ろうとする物の、膝が上手く曲がらず、また腹の脂肪が邪魔して入れない。
暫く格闘したが、結局入れなかった。

そして・・・

 

「さぁさぁいよいよ最後の勝負となります!
 ここまで利香子ちゃんは一勝三敗!ここは押さえておきたいですねぇ〜」

 

司会の男がおちゃらけた様子で続ける。
司会の視線の先には巨大になった利香子の身体が有る。
最初の三倍程の大きさとなった利香子は、最早小さな肉の山にも見える。
荒い息をする度に、体中の肉という肉が揺れる。
急な肥大化に筋力が追いつかないのだろう、立っていられないのか座ったままだ。

 

「では最後の箱に登場して頂きましょう!!どうぞ!!」

 

ダラダラダラダラとドラムロールが鳴り響き、ライトが消える。
数分の演奏の後、ジャンという音共にスポットライトが舞台を照らす。
そこには棺桶が置いてあった。
ドラキュラ映画に出てくるアレと言えば分かるだろう。
サイズ的には人一人十二分に入る大きさだが、今の彼女では入るかどうか怪しいところで有る。

 

「さぁ!これで泣いても笑っても最後です!
 果たして入れるのか!?運命の瞬間まで後少しです!!」

 

重くなった身体を必死に奮い立たせ、利香子は立ち上がった。

 



 

ミシミシと嫌な音が棺桶から聞こえる。
利香子が必死に身体を身体を棺桶に収めているからだ。
黒服の男達が棺桶の蓋を持ち、かぶせる。
蓋は盛り上がった腹肉に邪魔され上手くはまらない。
男達が少し力を入れて押し込むと、ギチギチと嫌な音を出して閉まって行く。
が・・・

 

【バキ・・・バキバキバキバキバキ!!】

 

なんと棺桶の脇が先に割れてしまったのだ。
これは当然。

 

「これは・・・チャレンジ失敗となります!!
 残念ですがここで最後の罰ゲェェエエエム!」

 

利香子が絶望の表情を浮かべ、逃げだそうとする。
だが、重い身体は上手く動かなく、さらに棺桶が食い込み身動きがとれない。
その間に黒服の男が荷物を持って利香子の元へ駆け寄る。
手には先ほどまでと同じ錠剤と、もう一つ別の瓶が握られている。
チャポチャポと言う音から中身が液体なのが利香子にも把握できた。
そして、それがただの水では無い事も。

 

「最後ですので盛大に太って頂きましょう!!
 こちらの液体はとある泉の水で、さらに様々な加工を施した物です!
 なんとこの小瓶一つで100kg近い肥満化が出来るという優れもの!
 では飲んで頂きましょう!!」

 

黒服が利香子の口を無理矢理こじ開け、薬を流し込む。
途端、まるで爆発するかのように利香子の身体が膨らんでいく。
服をはじき飛ばし、棺桶を破壊してもまだ止まらない。
体中からあふれ出る肉。肉。肉。肉。
そんな様子を見ながら、観客は狂ったように歓喜の雄叫びを上げるのだった。

 



 

「さて・・・最終結果は一勝四敗。残念ですが利香子さんは20万円だけゲットとなりました。
 これに懲りずまたチャレンジして頂きたい物です。
 では今宵の宴はこれにて終了。皆様くれぐれもお気を付けてお帰り下さいませ」

 

司会の男が恭しくお辞儀をする。
その横では300kgに達した利香子が壊れた人形の様にただ佇んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金山利香子
身長162cm
体重47kg  →  94kg  → 158kg → 312kg
 B:88cm → 103cm → 124cm → 174cm
 W:52cm → 110cm → 143cm → 201cm
 H:83cm → 104cm → 139cm → 195cm


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