真珠色の真実
オクト・ルーシェ 15歳 身長150cm 体重42kg
駆け出しの冒険者な少女。一山当てようとして・・・
「だぁー!!やってられっか!!」
港町ルポタの酒場。
ジョッキをカウンターにドンっ!と叩き付けるように置きながら、オクト・ルーシェはそう叫んだ。
小柄な体つきに安価な皮の鎧。
袖口から見える腕はまだまだ引き締まったとは言いがたい細腕だ。
「おーおーお客さん荒れてるねぇ」
この店の店主らしき女性がそんなオクトに声をかける。
「荒れもするわよ!でかい仕事があるっていうから行ったら船の荷下ろしの手伝いよ!?
何が『お前さんぐらいの子供にはでかい仕事だろ?』よ!!
私はそんな事するために冒険者になったんじゃないっての!!」
ジョッキの中身を煽りつつ、オクトは更に叫ぶ。
因みに中身は酒ではなくフルーツジュースである。
「あはははは!そりゃ軽く見られたね?」
「うっさい!!」
店主は細目──所謂糸目──を更に細め、て笑う。
そんな態度が気に入らないのかオクトはムッとした顔でジョッキを突き出しておかわりを要求した。
「まぁまぁ・・・最初はそんなもんだって。焦る気持ちは分かるけどね」
「うー・・・」
ジョッキを渡しながらなだめる店主に、オクトは低く唸るだけだ。
と、そんなオクトに店主が顔を近づけてヒソヒソと話しかける。
「・・・そんなに大きい事やりたいなら一個だけあるよ」
「・・・なによ」
どうせろくでもないのだろうという顔をするオクトに、店主はこう話した。
「ここの入り江には小さな洞窟があってね。その奥に“お宝”があるんだよ」
・
・
・
「・・・ここね」
翌日の早朝。
オクトは店主から聞いた入り江の洞窟へと訪れていた。
店主が言うには、ここの奥には巨大な真珠貝が居るのだが
入り口が狭いために大人では入れないという。
もしその真珠を手に入れられたらしばらくは遊んで暮らせるだけの大金が手に入るだろうと。
嘘か誠か、確かめるためにオクトは洞窟の中を進んでいく。
ドンドン狭くなる洞窟を、なんとか進んでいくオクト。
やがて彼女の目の前に小さな穴と、その奥に巨大な貝が見えた。
小柄な彼女で無ければ通れない程の小さな穴で、確かにこれは大人じゃ無理だろう。
「・・・ホントにあった」
オクトはそう呟くと、穴をなんとかくぐり抜けて貝の前に立った。
足下は浅瀬の様になっており、時折洞窟の奥から小さな波が向かってくる。
どうやら奥が海と繋がっているらしく、海水が流れ込んできているのだろう。
「なるほどね・・・この貝も何かの拍子にここに流れ着いて、
そのままこの波で運ばれてくる餌を食べてたわけか・・・」
辺りの状況を確認し、貝の状況を確認したオクトは手にした松明を壁の隙間に挟み込むと
貝の口に両手を入れた。
「せぇ・・・の!!」
両手に力を込め、持ち上げるオクト。
重い殻だが、徐々にその口が開いていく。
やがて彼女の両手が伸びきった頃、オクトの目の前には光り輝く物が見えた。
「・・・でか!!」
彼女の目の前に現れたのは、貝の体に覆われてもなお光り輝く赤ん坊サイズの真珠であった。
綺麗な球体のそれは松明の明かりを受けて光り輝く。
このサイズなら確かにしばらくは遊んで暮らせそうである。
「ふ、ふふ・・・!これよ!!こういうのがやりたかったのよ!!」
嬉しそうにはしゃぐオクト。
彼女はそっと手を離して殻が降りてこないことを確認すると、貝の中へと侵入して真珠を手にした。
「おもっ・・・でもこれは幸せの重さね!」
嬉しそうに真珠を抱えるオクト。
だが、次の瞬間貝の殻が閉じて彼女は貝の中に閉じ込められた。
「ちょっと!?」
慌てて殻をこじ開けようとするオクト。
だが今度はぴくりともしなかった。
「な、なによこんなの!!」
もう一度トライしようとするオクト。
だがそんな彼女の右腕を何かが掴んだ。
「えっ・・・」
呆然とした一瞬。
その一瞬の隙に彼女は四肢を何かに絡め取られ、仰向けにされて身動きできなくなった。
「な、なんなのよ!!」
叫ぶオクト。
そんな彼女の口に、何かがニュルリと入り込んでくる。
「むー!!」
暴れ、噛み付くオクト。
だがそれは更に彼女の身体の奥へと入り込んでいく。
やがてその何かからオクトの身体の中に液体が注入されていく。
「あ・・・ぐっ・・・!!」
無理矢理何かを入れられる状態に吐き気を覚えるオクト。
だがそんなオクトの事などお構いなしにドンドンと液体が彼女の身体に入れられていく。
徐々に膨れあがっていくオクトの腹。
だが、異変はそれだけでは無かった。
「・・・?」
オクトは自分の二の腕辺りに違和感を覚えた。
やや大きめだったはずの袖口がなんだか窮屈に思えたのだ。
それだけではなく、胸当てもきつくなってきている。
いや、服全体がきつくなっているのだ。
(まさか・・・)
オクトの頭に一つの可能性が浮かぶ。
つまり・・・自分は太っているのでは無いか?という可能性。
よくよく感じてみればあれだけ張り詰めていたはずの腹も先ほどよりも楽になっているではないか。
つまり、彼女の身体は今ドンドンと太っているのだ。
「むぐー!!」
これ以上太りたくない。
そう思ったオクトは更に暴れ回る。
だが、彼女の身体を押さえる力はオクトよりも遙かに強い。
全く身動きが取れず、さらに太る身体の御陰でドンドン重く鈍くなる身体。
やがて、彼女の脇腹から嫌な音が響いた。
【ビリッ!!】
「ヒッ・・・」
まだまだ余裕が有ったはずの服が裂ける音。
それは身体のあちこちで鳴り、徐々に彼女の身体を隠せなくなっていく。
(やだ・・・やだやだやだやだやだやだやだやだ!!)
頭の中でだだっ子のように叫ぶオクト。
だがそんな思いもむなしく、彼女の身体はむくりむくりと膨れあがっていくのだった。
・
・
・
どれくらい経っただろうか。
オクトは貝の中で疲れ果てていた。
身体を掴んでいた何かは既に外れている。
だが彼女は身体を動かすことが出来なかった。
それもそうだろう。
彼女の身体は全身のあちこちに贅肉がついているのだから。
薄く小さかったはずの胸はまるで先ほどの真珠を二つ並べたかのような大きさになり、
横へと垂れ下がっている。
小山の様に盛り上がった腹は殻の天井に今にも触れそうなほどである。
尻は横につぶれて広がり、腰部分を少し浮かび上がらせている。
足は以前のオクトの数倍はあり、申し訳程度に残った布が悲壮感を高める。
腕は関節部まで肉で覆われ、顎は首を飲み込み頬肉と一体化している。
駆け出しとは言え冒険者だったオクトにはあまりにも辛い姿となったと言える。
実際に・・・
「あは・・・あははは・・・ははははは・・・」
彼女は自分の姿こそ見えない物のどうなったかは見えてない物の、
自分がどうなったかは分かっているのだろう・・・
その目は虚空を見つめてただ笑うだけだ。
そんな彼女の股間に、何かが侵入した。
「ひぎっ!!」
あまりの痛みに声を上げるオクト。
その何かはずんずんと奥へ奥へと入り込むと、彼女の子宮内に到達した後何かを吐き出した。
直後・・・
「ギッ・・・!!」
その何かを通って、大きな物が彼女の体内へと侵入していく。
下腹部を大きな何かが通る痛みに悲鳴を上げるオクト。
だがやがてそれは喘ぎ声に変わり、彼女の股間からヌルリとした体液が流れ落ちる。
彼女の身体の中に何かが通り抜けると、まるで何事も無かったかのように辺りは静まりかえる。
だが、恍惚とした彼女の腹の中には脂肪で隠れた巨大な真珠・・・
いや、この貝の“卵”が眠っている。
この貝はこうやって光り物を使って“苗床”をおびき寄せ、
卵が“安全に孵化する場所”に植え付け生殖行動を行うのだ。
しかし・・・普通ならこんな場所に苗床が来るはずが無い。
だが・・・
「・・・ふふっ。今回のも活きがが良さそうで良かったわ」
手引きする物が居れば話は別である──
・
・
・
「あーあ・・・良い仕事ないかなぁ・・・」
数ヶ月後。
港町ルポタの酒場で愚痴る少女が一人。
店主の女性は彼女ににこやかな笑顔で近づくとこうささやいた。
「近くの入り江にある洞窟に巨大な真珠があるんだけど・・・」
オクト・ルーシェ
身長:150cm
体重:42kg → 237kg
B:81cm → 147cm
W:57cm → 181cm
H:79cm → 166cm