291プロ 2.5
お題:
四条貴音は 好きな相手に食物を口に詰め込まれて体重が15倍になってしまいます。
その後、太ったことを気にしつつ日常に戻りますが太り続けます。
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P「貴音・・・」
貴音「貴方様・・・」
見つめ合うPと貴音。
二人とも目をそらさない。
そこに小鳥が来る。
小鳥「現実逃避してないで、これの対処考えて下さいよ!」
怒る小鳥。なぜなら。
貴音のホワイトデープレゼントとして届いたあまりにも多くのラーメンの山が所狭しと
事務所を占領しているからだ。
P「まさかこんなに届くとは思わなかったな・・・」
貴音「嬉しいやら悲しいやらですね・・・」
小鳥「しかしそろいもそろって全部ラーメンですか・・・」
P「この前のテレビのインタビューで好きな食べ物でラーメンって言ってたからなぁ・・・」
小鳥「にしたって・・・プレゼントの8割位ですよ?あとは全部アクセサリとかですし・・・」
P「よりにもよって生麺タイプばかりだしな・・・
みんなで分けて食べて、残りはお裾分けでもするか・・・」
貴音「お待ち下さい貴方様」
P「貴音?」
貴音「折角のファンの方からのプレゼント。
ならば全て頂くのがアイドルとしてのつとめだと思います」
P「そうはいうけどな・・・これどう考えても軽い雑貨商店クラスであるぞ・・・」
貴音「ですがこれには私への思いが込められております。これを無下にするわけには行きません」
P「でもなぁ・・・」
社長「まぁまぁ、いいじゃないか」
P「社長!?」
社長「貴音君の言うことも一理あるよ。ただ無理だけはしないようにね。
貴音君、プロデューサである彼と協力しながらやりなさい」
貴音「社長・・・ありがとうございます!」
決意する貴音。あきれ顔のP。
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P「計算の結果、この量を賞味期限ぎりぎりの二ヶ月で食べきるとしたら、
一日三食食べるとして、一食につき34杯・・・」
小鳥「つまり一日102杯食べないといけないんです・・・」
貴音「予想していたのよりも・・・」
P「貴音、何度も言うが無理する必要は無いぞ?」
貴音「いえ・・・!これは食べきります!」
P「・・・判った、だが辛くなったらすぐにやめるんだぞ!」
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P「これで29杯目・・・」
貴音「ふぅ・・・ふぅ・・・ふぅ・・・」
妊娠したかのように膨らんだ腹を抱えつつ、苦しそうに息を吐く貴音。
小鳥「貴音さん、ファイト!」
貴音「あ、貴方様・・・ふぅ・・・お願いが・・・!」
辛そうな表情をしながらPの方を向く。
P「な、なんだ!?」
貴音「お願いです・・・はぁ・・・口に・・・はぁ・・・はこんでいただけますか・・・?」
P「わ、わかった!」
息の荒くしながらPに頼む貴音。
貴音の口に麺を運ぶP。
貴音「うっ・・・!」
P「貴音!?」
口いっぱいに頬張るが、身体が拒否反応を起こす。
それをこらえる貴音。
貴音「大丈夫ですわ・・・さぁ次を・・・!」
P「あ、ああ!」
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小鳥「これでラストですよ!」
P「貴音・・・!口を・・・!」
貴音「はい・・・!」
なんとか咀嚼し、食べきる貴音。
P「大丈夫か・・・?」
貴音「・・・大丈夫ですわ・・・はぁはぁ・・・ですが少々休ませて頂きます・・・」
小鳥「でも全部感想をちゃんと考えて、しかもそれを一通一通返信するだなんて・・・」
貴音「それが・・・アイドルです・・・!」
にこりと笑いながら話す貴音。
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数時間経って、二度目の食事。
P「どうだ貴音?落ちついたか?」
貴音「ええ、ですがまだ食べれるかと聞かれると・・・」
うつむく貴音。
そこに小鳥登場。
小鳥「そんなこともあろうかと!こちらを入手してきましたピヨ!」
これ見よがしに薬品を差し出す小鳥。
P「これは?」
小鳥「消化器官の働きを強くして、なおかつ満腹中枢の働きを弱めるためのお薬です!
さらに食欲を増加させるのもありますよ!」
P「どう考えても危ないじゃないですか!」
小鳥「いえ!これはちゃんと市販されている物ですよ?軽い拒食症の方の為のお薬です!」
安全だと宣言する小鳥。
貴音「・・・その薬、いただけますか?」
P「貴音!?」
貴音「少々面妖ではありますが、ファンの方のためにこの身捧げる覚悟は出来ております」
P「なんかそれは違うと思うぞ・・・」
貴音「・・・私は前に進みたいのです。そのためには如何なる手段をも取りましょう」
強い決意を見せる貴音。
Pはしばらく悩む。
P「本当に安全なんですよね?」
小鳥「勿論です!」
P「なら・・・貴音、どうしてもと言うのなら使っても良い」
貴音「貴方様!」
P「正し、俺がこれ以上はまずいと思ったら即この企画は終了だ。いいな?」
貴音「・・・はい!」
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貴音「これで・・・最後ですね」
P「すごいな・・・」
小鳥「まさかさっきアレほど苦戦した量が少し余裕があるぐらいに楽になるなんて」
貴音「それでも苦しいですけれど・・・感謝します。この薬のおかげで非常に楽になりました」
小鳥「いえいえ〜それほどでも」
にこやかに微笑み合う二人。
P「副作用とかなきゃいいけど・・・」
小鳥「もう、プロデューサーさんは心配しすぎです!」
貴音「それにもう匙は投げられたのです。何か有っても、もう後戻りは出来ません」
P「そりゃそうだが・・・」
心配そうなPを横目に横になり休む貴音。
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食べ始めてから一週間後。
順調にラーメンを消費して来た貴音。
だが問題が発生する。
P「貴音・・・その仕方の無いことなんだが・・・」
貴音「言わなくても判ってます、アイドルとしてこの体型はまずいでしょう・・・」
大量のラーメンを食する貴音の体型が大幅に崩れる。
完全にデブと形容される体型。
元々大きな胸と尻。
両方ともどんっと自己主張をしているが、腹の方が大きく目立っている。
それらに隠れて目立ちにくいが、太ももも二の腕も非常に太い。
なによりも困ったことは、食事をすると数時間は動けないため、
食べる→寝る→起きたらまた食べるの繰り返しになる事だ。
結果として体重は増えるのに運動をする暇が無い。
P「でもやめる気は無いんだろ?」
貴音「勿論です、先に返事をした方は良いでしょうが、
まだ食べてない分を送ってくれた方達の気持ちを考えるとやめるわけには行きません」
Pははぁとため息をつく。
P「判った、とりあえず終わった後はダイエット地獄だからな?」
貴音「判っています、貴方様」
Pはにこりと笑う貴音の笑顔に妙な気持ちを抱いた。
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食べ始めてから一ヶ月後。
日を重ねるごとに消費速度が早くなってゆき、半分よりも多く食べきっている。
だがその分・・・
P「・・・」
小鳥「・・・」
貴音「・・・」
太るのも早くなる。
事務所の出入りがギリギリ出来たのも少し前の話。
今では出ることも出来なくなっている。
出入りできなくなってからは事務所で生活しているが、
ラーメンの保存を事務所でしているため、仕方の無い話である。
体重は370kg近く有り、最早面影は微かしかない。
突き出た、というよりはそちらが本体ではないかと思える胸や腹。
そこに太い手足と顎が首と一体化した頭がついている様にすら感じる。
アイドルである為に、アイドルではない体型になってゆく。
P「・・・」
小鳥「・・・」
貴音「・・・」
誰も何もしゃべらない。
ただ貴音がラーメンをすする音だけが聞こえる。
ここ最近は寝ている以外は常にラーメンを食べている。
それが今の貴音なのだ。
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貴音「・・・これで最後ですね」
P「ああ・・・」
食べ始めてから大体二ヶ月が経過した。
今、ようやく最後のラーメンを食べ終える。
貴音「・・・ごちそうさまでした」
食べ終えた。
彼女はやり遂げたのだ。
その結果がこの身体だとしても。
巨大な胸は片方で彼女の頭を優に超える大きさで。
3m越えの腹はまるで餅のように柔らかいままで。
尻は綺麗なクッションのように大きすぎる身体を支える。
実に元の体重の15倍。
こんな身体になっても、彼女はこのことを誇りに思う。
P「おめでとう・・・貴音」
貴音「有難うございます、貴方様。ですがこれは私だけの力ではありません。
薬をくれたり、身の回りの世話をしてくれた小鳥。
話し相手になってくれた響達、そして・・・」
じっとPを見つめ、手を握る貴音。
貴音「何より、貴方様です。知ってるんですよ?
私が太り、いんたーねっとで非難を受けていたことを。
そしてそれを解決して下さったのが貴方様であることを」
アイドルの激太り。
それはゴシップ記事を書く記者にとっては非常に飛びつきやすいネタだ。
勿論この件もすっぱ抜かれた。
といっても写真を撮られただけで、記事の内容は憶測に憶測で物事を語る三流記事だったが。
だがそれでも太ったことは事実で有り、ネット掲示板にある彼女専用のスレッドは大変大荒れだった。
だが、Pが社長に許可を取り、色々と誤魔化しながらだが、正式に今回の件を発表。
責任はプロデューサーである彼が全て取るとまで発言した。
さらにそのスレッドに「彼女の真のファン」を名乗る人物の書き込みが有り、
『彼女は我々が無責任に送ったプレゼントのためにその身をかけて対処してくれた。
これに対し感謝こそすれど、非難する権利を我々の一体誰が持っているというのか?』
と発言。
これに同調する書き込みが多くなり、次第に騒ぎは沈下していった。
P「別にあれは俺だけの力じゃなく・・・」
貴音「ですが貴方様はこう仰って下さいました。『全ての責任は俺が取る』と。
それは普通の方では決して言えない事です。
ですから貴方様、ご自分の活躍を誇って下さいませ」
P「貴音・・・」
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P「・・・なんですかこれ?」
小鳥「ああ、この前取った千早ちゃんの映画の没になった貴音さん用のシナリオですよ」
俺はちょっとした暇つぶしに、近くにあった本を取って読んでみた。
読んでみたのだが・・・
P「なんというかこれは・・・没になったのも判る気がする・・・」
どうやらそれはこの前の映画の没シナリオだったらしい。
貴音よ・・・お前これを本当にやりたかったのか・・・?
というか何であの監督はこうアイドルを太らせたがるのか。
小鳥「貴音さん楽しみにしていたようなんですがねぇ、千早ちゃんに取られちゃいましたから」
P「あれも・・・その言っては何ですが結構アレな内容ですが、こっちはもっと・・・」
小鳥「でもあの映画興行収益結構売り上げてるんですよね」
P「みんな怖い物見たさじゃ・・・」
何故アレが売れるのか理解に苦しむ。
社長「ああ、音無君!丁度良かった!
プロデューサー君と一緒に少し用事を頼まれてくれないかね?」
小鳥・P「「はい」」
さぁ、今日も仕事だ。
貴音「・・・なぜ没になったのでしょうか・・・?
是非ともこの体型を体験してみたかったですね・・・」