影も本心
「ペルソナ!」
八十稲羽を霧が包み込む怪異。
「マヨナカテレビ」と呼ばれたシステムによって引き起こされた数々の怪事件があった。
そして、それらを解決した少年達がいた。
そのリーダーであった少年は今・・・
「さっすが相棒!衰えてなさそうだな!」
「本当にすごいよね・・・」
「うん、さっすが先輩!」
再び八十稲羽に戻っていた・・・
・
・
・
「しっかし、また相棒と一緒にテレビん中入るとは思ってなかったけどな」
「だね、花村だけじゃ心許ないし」
「えー!それ本人の前で言っちゃいますー?
・・・ま、やっぱお前が居ないと締まらないよな」
「そっすね。先輩が居るとやっぱ違いますから」
「センセイが居なくてクマ寂しかったクマー!
ヨースケだけじゃつまらない日常だったクマよーヨヨヨ・・・」
「てっめ!散々人連れ回したくせに!」
「何はともあれ改めてお帰りなさい先輩」
>みんなでジュネス屋上・フードコートに集まった。
>小雨が降ってる所為かあまり屋上には人が居ない。
>テレビの中に潜った後、自称特別捜査隊のメンバー達と久々に食事をとりながら会話をする。
>まるであの時に戻ったようだ。
「しっかし、夏休みの間だけしかいられないなんて残念だね」
「だなー・・・ななこちゃんまた寂しがるかな?」
>今度一緒に遊園地に行くことを話した。
「お、いいじゃん。ななこちゃんきっと喜ぶよ!」
「堂島さんも一緒に行ければ良いのですが・・・難しいでしょうね」
「大丈夫だよ、親子だもん」
>りせの言葉にうなずく。
「ま、それもこれも全部お前のおかげなんだろうな。
やっぱお前はスゲーよ」
>花村から信頼されていると感じる。
>絆は強く結ばれたままのようだ。
「しかし・・・今更になって何故急に新しい場所が増えたのでしょうか・・・
それにシャドウの増加も気になります」
「問題はそこッスよね・・・先輩方、なにか心当たり有ります?」
「いやー俺は特に。里中は?」
「あたしも・・・雪子は?」
「ごめん・・・私も判らないかな」
「まぁそうですよね・・・俺らも判らないし」
>直斗に何か思い当たることは無いか聞いてみた。
「残念ながら・・・クマ君にも聞いたのですが・・・」
「シャドウが勝手に一杯一杯になるなんて事は聞いた事無いクマ。
かといって誰かがテレビの中に入った気配も無いクマよ」
>クマもどうやら心当たりが無いらしい。
「ま、なんにしてもテレビん中調べて見ようぜ」
>花村の言う事も一理ある。
>・・・みんなで昼食を食べた後もう一度テレビに入ることにした。
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・
・
「ペルソナ!」
『千枝先輩ナイス!』
「チャンスチャンス!行っくよー!」
【ドカバキドゴドカ】
「よっし!こっちは片付いたね!」
「みたいだな。よっし次──」
『・・・!待って!まだ何か居るよ!
何こいつ!見たこと無い!』
「えっ?」
>里中の後ろにシャドウが!
「うわわわ!」
「里中!」
『千枝先輩がピンチだよ!誰か手助けしてあげて!』
>急いで千枝を引き上げた!
「・・・ごめん、ありがと」
>シャドウは陽介達が倒したようだ。
>千枝に大丈夫か?と聞いた。
「うん、平気平気!」
>・・・?
>何か違和感を感じる・・・。
「ん?どうかした?」
>千枝に見惚れてたと答えた。
「ちょ!も、もう!びっくりするジャン。変な冗談やめてよ〜」
>まんざらでもないようだ。
「里中、大丈夫か?」
「うん、平気。
さ、続き探索しよ!」
・
・
・
「結構探索してるけどまだ続きそうだなぁここ」
「見たいだね。どうする?今日はこの辺でやめとく?」
「あたしとしてはもう少し行きたい気もするかな・・・」
「確かに、相棒はこの夏の間だけだしな・・・」
「でも無理して進んでばてちゃったらそれもまずくない?」
「それもそうだけどよ・・・
相棒、お前が決めてくれ」
>・・・。
>今日はこの辺で一度引き返そう。
「判った。じゃあ戻ろっか」
『了解。先輩達、待ってるよ!』
・
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・
「おかえりクマー」
「おう、ただいま。結構先長そうだぜ、あそこ」
「みたいッスね。
ま、夏休みなんで暇見てちょくちょく行きゃ大丈夫っしょ」
「だと良いのですが・・・僕たちは学生ですから本分は勉学ですし」
「お前嫌なこと思い出させるなよ・・・あー夏休みの宿題面倒だよなー・・・」
「見せないよ」
「いや、天城さんまだ何も言ってないんですけど?」
「・・・」
>・・・?
>千枝の様子がおかしい。
「ん・・・ああ、ごめんごめん。
いやーなんかお腹減っちゃって・・・
ついボーッと・・・」
「お前昼間あんだけ食ってまだ食う訳?」
「うっさいなー!戦闘した分お腹減ったの!」
「はいはい。うんじゃ今日は疲れたし、フードコートで軽くなんか食いながら
作戦会議して解散すっか」
>自分は意義無い。
「良い案だと思います。
あまり根詰めても良い結果は出ませんから」
「じゃ、戻るクマー!」
・
・
・
「んー!やっぱお肉おいしー!」
「また肉かよ・・・なんつーか、やっぱ里中だわ」
「むっ!花村く〜ん?それってどういう意味かな?」
「いやいや、深い意味はねーって!
な!相棒!」
>陽介が視線でこちらに助けを求めている・・・
>・・・そっとしておこう。
「そう言わないでさぁ!」
>懇願している陽介が少し可哀想だ。
>千枝の食べっぷりは見ていて気持ちが良いと言った。
「そそ、それよ!」
「う。ま、まぁ君にそう言われると悪い気はしないけどさ・・・
・・・花村、ビフテキ」
「はいぃ!すぐに買って参ります!」
>ばたばたと陽介は駆けていった。
「ヨースケ・・・
君の犠牲は忘れないクマ」
「全く・・・なにやってんスか花村先輩・・・」
「花村先輩が戻ったら会議をしましょう。
先輩、潜ってみて何か気付いたことはありませんでしたか?」
>直斗からの質問に特にないと答えた。
「ふむ・・・久慈川さんのペルソナでもあそこ以外特に引っかからないと成ると・・・
やはり一番奥まで行ってみるしか無いようですね」
「なら話は簡単じゃねぇか。
奥まで行って敵をぶっ飛ばす!で、解決だろ?」
「完二ったら・・・本当に何にも考えないんだから・・・」
「あ”ぁ?!んだと!?」
>だが他に原因になりそうな物が無い以上、完二の案が一番のように思う。
「そうッスよね!ほれ見ろ!」
「むー・・・」
「ただいま。ほら、里中。
ビフテキ買ってきたぞ」
「おー!あんがと」
「んで?なに話してた訳?」
>直斗達との会話を陽介に伝えた。
「まぁ今はそれしか無いか。
シンプルイズベストってか」
「では明日からより奥に行けるように頑張りましょう」
・
・
・
【夜】
「おかえり、お兄ちゃん!」
>帰宅した。
>この夏も堂島さんの家にやっかいになる事になった。
>部屋はあの時と同じだ。
「みんな、お兄ちゃんが来てくれるって聞いたときは嬉しがってたよ!
菜々子も嬉しかったよ!」
>夕食の用意をしよう。
「あ、菜々子も手伝うね」
・・・菜々子と夕食を食べた。
・・・今日はもう寝よう。
・
・
・
>翌日。
>今日も朝からジュネスのフードコートに集合だ。
「うーっす、おはよう」
「おはよう。相変わらず時間ぴったりだね」
「さっすがセンセイクマー!ヨースケとは大違いクマねー」
「一々要らんこと言わんでいいわ!」
「あ、先輩!おはようございます!」
「お早うッス」
>・・・?
>直斗と千枝が居ない・・・?
「あ、直斗の奴はなんか調べ物があるとかで遅れるって言ってました」
「里中の方は特に聞いてねぇな・・・天城、なんか聞いてない?」
「ううん。でも千枝が遅れるなんて珍しいね」
「ごっめーん!遅くなった!」
「お、噂をすれば・・・って」
「・・・千枝・・・だよね?」
「え?本当に里中先輩・・・?」
>千枝に何か有ったのだろうか?
>・・・!?
「あ、あはははは・・・一晩経ったらこうなってました」
>激太りした千枝が居る・・・
「いやいや!おかしいから!なんでそんな太っちゃった訳!?」
「あ、あたしに聞かないでよ!朝起きて起き上がろうとしたら全然身体動かないし、
鏡見て悲鳴あげちゃったもん!」
「千枝・・・お相撲さんみたい・・・千枝の富士・・・プフゥ!」
「いや雪子・・・こっちは笑えないんだけど・・・」
>それにしても凄い太り様だ。
>明らかに20kgは太った様に見える。
「あんまり見られると恥ずかしいんだけど・・・」
>昨日何か変わったことをしたかどうか聞いた。
「昨日は・・・確かにいつもより多めにご飯食べたけどさ・・・」
「多め・・・ってどのくらいだよ?」
「えっと・・・愛屋でスペシャル肉丼を3つと、
総菜大学でコロッケとビフテキ串を10本ずつと・・・えっとそれから」
「もういい・・・聞いてるだけで胃がむかむかしてきた・・・」
「というか千枝先輩・・・それ流石に食べ過ぎだよ・・・」
「やっぱり?あたしもちょっと食べ過ぎたかなぁーとは思ってたけど」
「それがちょっとってお前・・・」
「ところでさ、千枝?」
「ん?どうしたの雪子?」
「お腹・・・触っても良い?」
「・・・」
「天城・・・お前、やっぱすげーわ」
「だってすっごくやわらかそうなんだよ!」
「うぅ・・・いいけどさ・・・
恥ずかしいから男子はあっち向いてて」
「はいはい・・・というかここ他にも人居るんですけど?」
「あ、そっか。じゃあテレビの中入ってからだね」
「触ることは諦めないのね・・・」
「しかし・・・里中先輩がこうなった原因を調べないと行けませんね」
「あ?食い過ぎじゃねーの?」
「ただの食べ過ぎでこんなに急には太りませんよ。
恐らく別の要因があるはずです」
「別のヨーイン?」
「例えば外部から何か薬を使用されたとか」
「げ!そんなのヤダよ!」
「例えばですから。
・・・可能性は0では無いですけど」
「うぅ・・・でもさ、流石に昨日殆どみんなと居たのに薬を使われるようなことは
無いと思うんだけど」
「そうでしょうね。
僕たちと別れてから・・・と言うのも考えられますが、その可能性は低いと思います。
ですから、他に要因があるとすれば・・・」
>テレビの中か?
「その通りです。
あそこは元々何があっても不思議では無い場所ですから」
>そういえば・・・昨日千枝が攻撃されたときに違和感を感じた。
>アレが原因だろうか?
「先輩?何か心当たりあるの?」
>千枝を攻撃したシャドウが怪しい。
「昨日のっつーと・・・ああ、急に襲ってきた奴か」
「でもアレあの時倒したよ?」
>倒しただけでは解除されないのかもしれない。
「なるほど・・・一理ありますね。
とにかく、里中先輩の件も含めて今日も調べましょう」
「だな・・・じゃあそろそろ行くか?」
「あ、その前にビフテキ食べても良い?」
「・・・天城も天城だけど、おめーもすげーわ・・・」
・
・
・
>あれから数日がたった。
「よっと!ふぅ・・大分奥まで来た感じか?」
「見たいッスね。結構時間かかっちゃいましたけど」
「もう相棒来てから一週間過ぎちまったしな・・・早いとこ決めてやらねーとな」
「そッスね・・・これ以上時間かかったら里中先輩が・・・」
「ん?どうかした?」
「いや、なんでもねーよ。ほら飯食ってろって」
「なーんか引っかかるけど・・・まぁいいか」
>千枝はあらかじめ買ってきてあるビフテキ串を食べ始めた。
>・・・あれから千枝の体重は未だに増え続けている。
>・・・今何kgなんだろうか?
>少なくとも90kgは超えてそうだ。
『この先に強そうな反応あり。
ボスかも!』
「まじか・・・どうする相棒?」
>今日はみんな疲れてるだろうし一旦日を改めよう。
「だな・・・じゃ戻るぜ」
・
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・
「千枝おかえりー!」
「ただいま・・・はいいけどさ、いきなりお腹揉むのやめてくれない?」
「だって気持ちいいし・・・なんかこのタプタプ感がいいのー」
「うー・・・あ、ホラ男子は向こう向く!」
「はいはい・・・相棒、向こうで作戦会議でもするか?」
「なら僕たちも行きましょう」
「むー・・・クマも千枝ちゃん揉み揉みしたいクマー!」
「おめーはこっちに決まってるだろ!」
「しどい!」
>雪子と千枝を置いて作戦会議をする事にした。
「結局謎は全然解決されなかったな」
「街の方の聞き込みも特段これと言って参考になりそうな物はありませんでしたし」
「まぁもう一番奥っぽいんでチャッチャと決めちまいましょう」
「それで謎がとけりゃーいいけどな・・・」
「でも私のペルソナもクマ君の鼻もこれと言って怪しい物は無いって言うし」
「僕たち以外に誰かが出入りした形跡も無し」
「そりゃそうだけどよ・・・相棒、お前はどう思う?」
>奥に行くのが一番早いと思う。
「あいよ。じゃあいつ突入するかだけどよ・・・」
「お待たせ。何の話?」
「お、天城か。里中は?」
「向こうで少し休憩してくるって」
「お前どんだけ揉んだんだよ・・・」
「むぅ!クマも揉みに言ってくるクマー!」
「やめとけ、ペルソナで吹っ飛ばされるぞ」
「ユキチンとの扱いの差に全クマが泣いたクマ・・・」
「あ、そうそう。君に話があるって千枝が言ってたよ」
>話?
「うん、あとで聞いて欲しいことがあるって」
>判った。
「よろしくね」
「お待たせ・・・」
「お、おかえり・・・って随分とお疲れのようで」
「雪子がずっと離してくれないんだもん」
「ごめんねって。あとで何か奢ってあげるから」
「その辺の話は後で二人で決めてくれ。
でだ、いつにするかなんだけどよ、俺はやっぱり早いほうが良いと思う」
「そッスね。もう後ボスだけなんだし問題ないんじゃねえッスか?」
「僕としてはやはりもう少し街の方も調査したいと思います。
せめて明日ぐらいは一日調査したいかと」
「あ、私もそう思う。なんか今回の事件変と言えば変じゃない?」
「どの辺が?」
「なんて言うか・・・上手く言えないんだけど去年のとはどこか違うと思うの」
「クマはチャッチャとボス倒した方が良いと思うクマ!
このままじゃクマの平和が脅かされたままになっちゃうクマ!」
「その前に俺の平和を返せよ・・・
どうするよ相棒?」
>・・・どうするべきだろうか?
>ここは・・・
>暫く考えてから明日突入しようと決めた。
「判りました。一応僕の方で街の人に調査しておきます」
「ああ、頼むわ。じゃあ今日はここで解散でいいな?」
「うっす、お疲れっした」
>今日の捜査はこれで終わりだ。
>・・・そういえば千枝に呼ばれていた。
>帰る前に千枝と話しておこう。
・
・
・
「ごめんね、急に呼び出して」
>別に気にしてない。
「あはは、ありがと。
・・・話って言うのはさ、明日の調査の話なんだけどね。
・・・あたしをメンバーから外してくれないかなって」
>何故だ?
「だってさ、あたし今こんな身体じゃん?
食欲も衰えるどころかますます増えてきてさ・・・
最近常に何か食べてないと落ち着かなくて・・・
今の私じゃ足引っ張るだけだもん」
>そんなことは無い、千枝は千枝のままだ。
「そういってくれるのは嬉しいんだけどね。
自分の事は自分が一番良く判るから」
>・・・
>そっと千枝を抱きしめた。
「ちょ、ちょっと・・・!」
>落ちついたか?
「いや!逆に落ち着かないっての!」
>千枝にやや強引に剥がされた。
「・・・あたしね。君の事を守りたいって思ってたの。
最初は雪子を守ろうって思っててさ。
でもどこかで間違えたんだろうね。あたしからあんなシャドウ出てきちゃって・・・
自分の価値をちゃんと探そうって思ったの。
この辺は前にも話したよね。
あたしが間違ってたこと、君が気付かせてくれたもんね。
だからかな・・・君のことを守りたいって。
君からしたらあたしなんか頼りにならないかもしれないけどさ。
でも、守りたい。
・・・そう思ってたんだ。
でも、こんなんじゃ駄目駄目だよね・・・
ぶよぶよの身体で、みんなについて行くのもやっとになっちゃった。
だから、外して欲しいの。本当にごめん。」
>・・・
>千枝を再び抱きしめた。
「ちょ、また!?」
>千枝は千枝だ。
>大事な仲間だし、頼りにしてる。
「で、でも!あたし・・・!」
>気にしなくて良い。
>千枝が自分を守ってくれるなら、自分が千枝を守る。
「う・・・うん・・・」
・
・
・
「ごめんね・・・変なこと言っちゃって・・・
その・・・ありがとう。」
>・・・なんだか良い雰囲気だ。
>どうしようか・・・。
>付き合ってくれ。
「えっ・・・!?
えっと・・・。
・・・・・・・。
その・・・あたしでいいの?」
>もちろんだ。
「うん・・・」
>千枝は顔を赤らめている。
>千枝と特別な関係になった。
・
・
・
「うんじゃ、行くか相棒!」
「よっし!やったろうじゃん!」
「頑張ろうね、千枝!」
「うん!」
>・・・行くぞ!
「おりゃー!」
>陽介が扉を開けた。
>・・・奥に誰か居るようだ。
「・・・え?」
「なんで街の人達が?」
「あれって愛屋の親父さん?」
「こっちには・・・一条と海老原?」
「他にも見たことのあるような人達が・・・」
>・・・よく見るとみんな自分とコミュニティを築いた人達だ!
「みんな君の知り合い?
でもあの人達街に普通に居たよね?」
「どーなってるんだこりゃ・・・」
『・・・たい』
「あん?」
『・・・いたい』
『会いたい・・・』
『彼に会いたい』
「彼ってやっぱり・・・」
>恐らく自分の事だろう。
「じゃあなんだ?こいつらはお前に会いたいっていう意識から生まれたのか?」
「そうみたいだけど・・・でもなんで?」
『先輩達!なんか変だよ!』
「え?」
『会いたい・・・会いたい・・・会いたい・・・会いたい!』
>・・・!!
>街の人達の影が合体してゆく・・・!
『我は影・・・内なる影・・・』
「結局そうなるのかよ・・・」
「千枝、準備良い?」
「おっけー!・・・行くよ!」
「「「「ペルソナッ!!」」」」
・
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「結局あれは街の人達の願いだった訳か」
「どうやらそのようですね。
先輩に『会いたい』という気持ちがマヨナカテレビのシステムによって歪められ、
シャドウと混ざることによってああいった形になったようです」
「なんつーか人騒がせな話だよな・・・
で?アイツは?」
「確か里中先輩の所へ行くとか」
「まぁもう少ししたらアイツも帰るしな、好きにさせてやるか・・・」
「そうですね」
「・・・ところでなんだが。
お前さっきからなにやってんの?」
「食事ですが?」
「それは判るけどさ、なんでそんな量食べてる訳!?」
「・・・いえ、最近夏ばて気味でしたので栄養を無理にでもとらないとと思いまして」
「最初の間はなんだよ!」
「気のせいです」
「あ〜もう!里中はさらに太るし、天城は貫禄出すため〜とか言って太ろうとするし、
りせちー以外みんな太ってるじゃねーか!」
「気のせいです」
「嘘つけ!」
・
・
・
「んー!おいしい!
やっぱお肉は美味しいわ」
>それは良かった。
「でもさ・・・本当に良いの?あたし・・・可愛くないしさ・・・
あれからさらに太ったし・・・今体重・・・その・・・
ひゃ・・・ひゃっきろ超えちゃったし・・・」
>千枝だからいいんだ。
「・・・ん。ありがと!
それじゃ、コンゴトモヨロシク!」
里中千枝 最終スリーサイズと体重
身長;158cm
体重112kg
B:117cm
W:109cm
H:121cm