檻の影 シナリオ

檻の影 シナリオ

「檻の影」

 

1・あらすじ
ここ最近急激に伸びている企業、「ホットタラップヤレン」。
探索者達はこの企業の施設に捕らえられて冒涜的な目に遭うのである。

 

2・シナリオの導入
探索者達はホットタラップヤレン(以下HTY)の実験施設に閉じ込められる。
ただ単純に攫われてもよいし、HTYの科学者だったが実験材料として使われたとしても良い。
この施設からの脱出を探索者達は目指すこととなるだろう。

 

3・ホットタラップヤレン
アメリカのウィスコンシン州に本拠地を構える企業で、最近日本に支部を作った企業。
実は社名をもじるとニャルラトホテプとなり、邪神が気まぐれのお遊びで作った会社である。
企業としては医療品・化学薬品等を主に制作している。
そして最近外道の知識たる魔道書に描かれた薬を実用化する為や、単なる知的好奇心から様々な人体実験をしている。

 

4・最初の部屋
探索者達は最初に小さな部屋で目を覚ます。
簡易なベッドだけが有る部屋で、窓もない。外に通じているのは扉だけだが鍵が掛かっている。
この建物は神話生物の実験をしているため扉や壁は非常に頑丈に作ってある。
この部屋を探索しても何も見つからないだろう。
少し探索者達が部屋の中をうろうろとしていると部屋の中に声が響く。
「申し訳ないが、君たちは実験台として選ばれた。
 こちらの言うとおりにすればそう悪い思いはさせないはずだ。謝礼も出そう」
と、一方的に言ってくる。
これに対して批難する声を上げても一切悪びれる様子は無い。
ある程度会話すると、「まぁどっちみち協力して貰うがな」という台詞の後に部屋の天井が開く。
そこからボトリとスライム状の何かが落ちてくる。
蠢きながらその形を常に変形させる真っ黒い物体を見た探索者はSANチェック。1/1D3の現象
このスライムはHTYの実験生物で有り、人と同化するために近くに居る人間の体内に侵入しようとする。
この時複数人数が居る場合はKPが適当に決めて良い。
またこのスライムが体内に侵入すると他人よりも肥満値の上昇が増える。

このスライムに侵入された人間は1D4の肥満値が下がる。
スライムが誰かの体に侵入した後扉の鍵がはずれ開くようになる。

 

5・研究所
探索者達が捕らえられていたのは研究所の地下一階にある南端にある部屋で、そこから真っ直ぐ道が延びている。
だが目の前には鉄の扉が備え付けてあり、ロックがかかっている為開かない。
このロックは三つあり、探索者側からはロックがかかっていることは確認出来るが解除は出来ない。
これは神話生物が脱走しないためにこうなっている。
扉の手前にはいくつかの部屋があり、探索者達はこの部屋を探索することとなるだろう。

 

6・1の部屋
最初の部屋から見て左側手前の部屋には大量の料理が置いてある。
部屋に入ると「ここにある食事を全て食べたら一つ扉のスイッチを解除してあげよう」という声が聞こえる。
食事は大凡20人前はあるかという量である。
これを食べた探索者は肥満チェック。成功で1D4、失敗で1D8の肥満値減少である。
またスライムが体内に入っている者は成功で1D6、失敗で1D10の減少である。

 

7・2の部屋
最初の部屋から見て右側の部屋には10個のスイッチが置いてある。
このスイッチには正解が一個だけ有り、正解のスイッチを押せば通路にある鉄の扉のロックが一つはずれる。
KPは1D10を振り、正解のスイッチを決めること。【スイッチは部屋の入り口から向かって左側が1】、等探索者と相談したりして決めると良いだろう。
ハズれのスイッチを押した場合はスイッチからガスが噴射される。
このガスはある種の瘴気で、吸い込むと途端に気分が悪くなりSAN値が1減る。
これははずれを引くたびに起こる。
また肥満値も1減る。スライムが入っている場合は2。

 

8・3の部屋
最初の部屋から見て左側奧の部屋にはいくつもの檻があり、中には何かの動物がいる。
それらは犬のようだが体の至る所に触手が生えている生物やヌメヌメとした肌を持ち鱗を生やした鶏などがいる。
ここはこの研究所の生体実験で使った動物を保管するばしょである。
この光景をみた探索者たちはSANチェック。成功で1D4、失敗で1D8のSAN値減少。
探索者がこの部屋に完全に入ると部屋の扉が閉まる。
鍵がかかり探索者はこの部屋から出れなくなる。
それと同時に部屋の中によくわからないボソボソとした声が聞こえてくる。
それは「ウガア・クトゥン・ユフ・・・ウガア・クトゥン・ユフ・・・」と繰り返している。
これを聞いた探索者はロールをし、成功すればその呪文を振り払うことができる。
だが失敗した場合は猛烈な食欲に襲われ、目の前の生物が極上の料理のように見えてくる。
そしてそのまま貪り喰らう。
探索者が正気に戻るには一時間程かかる。
そして探索者の目の前には何だかわからない骨と地面を濡らす赤い液体が広がっているだろう。
この光景を目撃した探索者は自分が今何を食べたかに気付き、SANチェックをする。
成功で1D3、失敗で1D6のSAN値減少である。

また肥満値を1D3+2減少させる。スライムが体内に居る場合は1D6+2の減少である。
“食事”が終わる、もしくは呪文を振り払うと部屋の扉が開き、廊下の扉のロックも一つ外れる。

 

9・扉の先
廊下の扉を越えた先には小さな更衣室がある。中にはベンチといくつかのロッカーがある。
またこの部屋には鍵のかかった扉と鍵の開いた扉がある。この鍵がかかった扉の先が地上への階段である。
部屋に入ると「今着ている服は小さいだろう?替えを用意したよ」と言われる。
ロッカーの中には服が入っており、減少した肥満値が1〜8の場合は服がかなり大きく感じる。
9〜17の場合はやや大きく感じる。18〜25の場合はぴったりに感じる。
26〜33の場合はややきつく感じる。
34〜はなんとか着れるがきつくて今にも破けそうに感じるだろう。
この服のデザインは非常に露出の高い見た目(丈の非常に短いキャミソールと下着が見えそうなホットパンツ)のが一着、所謂ロリータファッションと呼ばれるようなデザインのが一着、体にぴったりと張り付くようなラバースーツが一着、巨大すぎるメイド服が一着、スクール水着が一着ずつ入っている。
KPは探索者に選ばせてもよいし、好みで適当な服を入れてもよい。
因みに着替えなかった場合は減少した肥満値が10を超えると服が破ける。

 

10・機械の部屋
更衣室にある鍵の開いた扉を抜けると、中には機械が大量に置かれている小部屋がある。
部屋の中央には一人がけの椅子があり、「あの椅子に座って最後の実験に協力してくれれば開放するよ」という声が聞こえる。
探索者が椅子に座ると椅子に両手足が固定される。
その後天井からチューブがするすると下りてきて椅子に座った探索者の口に吸い付く。
そのまま何かの液体を流し込み始める。
椅子に座った探索者は肥満チェックをし、成功で1D10+5、失敗で1D20+10の肥満値が減少する。
スライムが入っている場合は成功で1D12+8、失敗で2D16+10の肥満値減少である。
また更衣室で着替えていた場合、これによって減少した肥満値が50を超えた場合は服がはじけ飛ぶ。
液体がすべて流し込まれた後は手足の固定がはずれ、探索者は自由になる。
最も動ける体型になっているかは怪しいが。

 

11・脱出
チューブによる液体の流し込みが終わると更衣室の鍵のかかった扉が開くようになる。
この先は階段になっており、ここを上るとどこかの山の洞窟に出る。
出口には浅黒い肌をした白衣の男が立っており、かばんを渡してくる。
中には2000万程の金と手紙が入っている。
手紙の中には一言、「誰かにばらせばどうなるかわかるね?」とだけある。
これを持ち帰るかは探索者しだいだろう。
このまま下山すれば無事に元の生活に戻れるだろう。常にHTYの影はあるが・・・
また、途中行動できなくなった場合はそのまま実験施設で飼われる事となるだろう。


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