言葉遣いでにじみ出る

言葉遣いでにじみ出る

 

 

赤堀 葉子(あかほり ようこ) 14歳 身長138cm 体重35kg
反抗期真っ盛りで、小柄な体格に反して凶暴としか言い様の無い性格な少女。
ある日痺れを切らした親が葉子に対して・・・

 

 

 

 

 

「はぁ!?ふざけんなよババア!!」

 

ガシャンと、陶器が割れる音がリビングに響く。
制服に身を包んだ少女・・・赤堀葉子が手に持っていたマグカップを母親に向かって投げつけたのだ。

 

「親に向かってその言い方はなんだ!!」

 

葉子の父親の怒号が響くが、葉子は父親をにらみつけると視線を横に向ける。
視線の先にはこりゃ酷いと言いたげな表情の女性が立っていた。

 

「うっせーよ!大体なんだよそのうさんくせぇおばさんはよぉ!!」
「だから説明したでしょ・・・言葉遣いの先生で・・・」
「んな事は分かってるんだよ!なんでそんな奴を連れて来たのかってことだよ!!」
「お前の言葉遣いが悪いからに決まってるだろ!!」

 

再び父親が叫び、それに対して葉子もまた叫ぶ。

 

「しらねーし!てめぇらがクソなのがいけねぇんだろ!!」
「お前はまたそう言って・・・!」
「まぁまぁ・・・お父様もその辺で・・・」

 

見かねたのか、先生と呼ばれた女性が二人の間に割って入る。

 

「んだよ!?」
「葉子ちゃんも落ち着いて・・・ね?」
「てめぇに『葉子ちゃん』なんて呼ばれる筋合いはねぇよ!」
「コラ!お前って奴は・・・!」
「まぁまぁ・・・ねぇ葉子ちゃん?私と勝負しない?」
「なんで私がそんな事しなきゃいけないんだよ!!」
「落ち着いて話を聞いて頂戴?
 この勝負で貴方が勝ったら私は大人しく引き下がるし、これ以上ご両親が葉子ちゃんに口出ししないようにもしてあげるわ」
「はぁ!?てめぇがそんな事出来るのかよ!?」

 

思わぬ申し出に葉子は両親の方を見る。
葉子の両親は仕方ないとばかりに頷く。

 

「この先生でも駄目なら、私達は何も言わん」

 

そう断言する両親を見てへぇー・・・と笑う葉子。

 

「逆に私が勝ったら私の言うことを聞いてきちんとした言葉遣いを身に着けて貰うわよ?」
「面白いじゃん・・・で?勝負って?」

 

葉子の言葉を聞いた女性は手持ちの鞄からリストバンドの様な物を取り出す。
だがよく見るとそれは小さめの機械らしく、光沢の有る外見をしていた。

 

「この腕輪にはマイクが内臓してあって、設定したワードを葉子ちゃんが口に出したら葉子ちゃんに“罰”を与えるの。
 この腕輪を付けて1ヶ月過ごして貰うわ」
「はぁ?そんだけ?」
「ええ!勿論罰の内容は生死に関わる物じゃないし、貴方の体を傷つける物でも無いわ」
「ふーん・・・で、勝負の決着はどうすんのさ?」
「そうね・・・1週間ごとに私がここに来るから、その時腕輪を外すかどうか聞くわ。
 腕輪を外したら私の授業を受けて貰う・・・つまり貴方の負け。
 1ヶ月耐えきったら葉子ちゃんの勝ちで腕輪を外して私はそれ以上関わらないようにする。これでどうかしら?」
「ふーん・・・罰って痛いわけじゃないんでしょ?」
「ええ、でも“罰”だから中々えぐい事するわよ?」
「はっ、余裕だし」
「そう?じゃあ禁止するワードを決めるわよ?」

 

そう言いながら女性は腕輪を弄るのだった・・・

 



 

「じゃあこんな感じで設定しますね」

 

テーブルを囲む四人の目の前にはメモ帳が置かれ、「ばばあ」「くそ」「死ね」等の単語が書かれている。

 

「これドーオンイギ語?の場合はどうすんだよ?」
「最近のマイクは精度が良くなってその辺もイントネーションとかで判別出来るのよ」
「ふーん・・・」

 

納得したのかしてないのか分からない返事を返す葉子。
女性は少し腕輪を弄った後、出来たと呟いてから葉子の方へ渡す。

 

「これを付けた瞬間から勝負開始よ?いい?」
「はっ!そっちこそ精々私が泣き出すことを無駄に期待しておきなよ!」

 

そう言って葉子は腕輪を受け取り、そして着けた。

 

「・・・死ね!」

 

と、その瞬間に叫ぶ。
両親が慌てた顔をする中、葉子は勝ち誇ったような表情をする。

 

「・・・ははっ!なにが罰よ!なにも起こらないじゃんか!やっぱハッタリだった訳ね!」

 

葉子はテーブルをバンッ!と両手で叩き、ふざけるな!と叫んでそのまま立ち去ってしまう。

 

「さて・・・それはどうかしらね?」

 

女性は葉子の後ろ姿を見ながら、誰にも聞こえない程度の声で呟くのだった。

 



 

「マジで?チョーウザくね?」
「マジマジ。見てよこれ」

 

翌日、教室でクラスメイトと話している葉子は自分の右腕を掲げて見せる。

 

「うんで?その罰って結局何もないわけ?」
「だと思う。あの後2、3回言ってみたけど何もなかったし」
「ふーん・・・にしてもウザいねー。ウチだったら絶対ブチ切れてるわ」
「マジウザいわ・・・ホントババア死ねって感じだし」

 

クラスメイトの言葉に葉子が同意するかのような言葉を言う。
禁止にしたワードもそんな物無かったと言わんばかりに使って。

 

「・・・あれ?」

 

数分程会話して、ふと葉子のクラスメイトがそんな声を上げた。

 

「どしたの?」
「葉子アンタ・・・太ってない?」
「は?」

 

言われて、葉子は自分の体を見る。
気付けば、制服の腹の辺りがみっちりと詰まっていた。
いや、腹だけではない。
胸と尻で下着が食い込むような感覚が葉子に伝わったのだ。

 

「なにこれ!?」
「知らないわよ!」

 

思わず体を触る葉子。
フニフニとした脂肪独特の感覚が制服越しに伝わる。

 

「もしかして罰ってこれじゃない!?」
「・・・んなわけ・・・!」

 

だが、他に考えられる原因はない。
葉子は少し迷った後、自分の鞄を持つと教室を飛び出した。

 

「早退するから、言っておいて!」

 

何か言いたげなクラスメイトに、そう叫びながら早足で廊下を駆けていくのだった。

 



 

「ふざけんなよあのババア・・・こんなの聞いてない!」

 

悪態を付きながら家に向かう葉子。
だが・・・彼女が悪態を付く度に、彼女の体が膨らんでいく。
制服はミチミチと音を立て始め、動かす腕や足はドンドンとその贅肉の揺れを大きくしていく。
可愛らしい顔立ちだった顔は丸く、より童顔っぽく。
平らだった胸は揺れる程度になり、それよりも腹が飛び出して行く。
葉子も頭では分かっている。

 

『禁止ワードを言ってはいけない』
『これ以上太りたくはない』
『落ち着くべきだ』

 

そういう考えが何度も浮かぶ。

 

「・・・あーもう!マジあのババア死ねよ!!」

 

だが、すでに癖となった物をそう簡単には変えられない。
気付けばまた暴言を吐き、そしてまた体が太る。
20分近い通学路の中で果たして何回葉子は禁止ワードを言ったのだろうか。
家の玄関に鍵を差し込もうとして、鞄から鍵を探した時だった。

 

『ブニュッ・・・』

 

「ひっ・・・!」

 

葉子の腕が腹に食い込んだのだ。
限界まで引き延ばされたシャツ。
隙間からちらりと覗くのは今まで見たこともない程前に飛び出した腹。
自分の体が醜く太っている事を確認した葉子は、取り乱しながら鍵を探して家に入った。

 

「ババア!どこだよババア!!」

 

葉子の声に気付いた母親が奥から出てきて、そして固まった。

 

「ど、どうしたのその姿!?」
「しらねぇよ!!あのババアのせいだろ!!早く連絡とれよ!」

 

葉子の言葉を受けて母親はあの女性に連絡をとる。
その間に葉子はきつくなったブレザーを脱いでから脱衣所に向かい、鏡を見た。
自分の状況が知りたかったのか、それともそんなに変化がないと安心したかったのか。
葉子自身にもそれは分からなかったが、葉子はすぐに鏡を見たことを後悔した。
そこに映っていたのは丸々とした、今朝までの自分とは全然違う少女の姿だったからだ。
頬は丸く膨れあがり、たっぷりと付いた贅肉が二重顎を作り出す顔。
細かった腕は二回りは太くなり、シャツをパツパツにしていた。
腹はいよいよ持ってボタンを弾き飛ばさんとしており、その下のスカートは既にホックが壊れて脂肪で支えている状態だった。
カモシカのようだった脚は"本当の意味でのカモシカの脚"に近くなり、太く逞しいと言えるだろう。

 

「い、いやぁぁぁあああああああああ!」

 

思わず叫ぶ葉子。
その瞬間にシャツのボタンがついに弾け、カランカランと乾いた音を立てて床に落ちるのだった。

 



 

「先生は今出張中で1週間後にしかこちらに来られないらしいの・・・」
「なんだよそれ!?ふざけんなよ!!」
「そう言っても先生だって予定が・・・」
「知るかよ!死ね!」

 

葉子は布団を頭から被り、母親に暴言を投げつける。
そしてしまったという顔をする。
鏡を見て絶叫した後に葉子はそのまま自分の部屋へと戻り、以降この状態である。
体重を見る勇気はなかったらしく、布団の中でただ震えるだけだった。
その震えが怒りからか、それとも羞恥心からかは葉子も分からなかった・・・

 

「・・・とりあえずなにか食べて落ち着いたら?」
「・・・いらない」
「そう言わないで甘い物でも・・・」
「いらねぇつってんだろババア!!」

 

ビリッと言う音が聞こえ、葉子はがばっと布団の中に潜り込んだ。

 

「とにかくほっとけよ!!」
「・・・わかったわ」

 

母親もこれ以上かける言葉がなかったのだろう。
ゆっくりと葉子の部屋から出ると、心配そうに葉子の方を見つめてからカチャリと扉を閉めた。

 

「ちくしょう・・・なんだって私がこんな目に・・・」

 

理不尽だ・・・と葉子は思った。
確かに暴言を吐いたのは悪かったかも知れないが、それでもこんな目に遭う必要は無かったはずである。

 

「そうだよ・・・私は悪くない・・・あいつ等が全員悪いんだ・・・」

 

ぶつぶつと、呟く葉子。
その言葉に無意識に混じる暴言。
葉子は布団の中で一人・・・ただただ呟くのだった。
その身を肥やしながら・・・

 



 

「こんにちは葉子ちゃん。調子はどうかしら?」

 

1週間後、あの女性が葉子の元を訪れた。

 

「・・・っ!いいわけないでしょ!!」

 

女性をにらみつける葉子。
そんな様子を見て女性はあはははと笑う。

 

「随分禁止ワード言ったみたいね?」
「うるさい!!」

 

だんっと足踏みをする葉子。
その瞬間家がぐらっと揺れたような感覚がみんなに伝わる。
葉子の体はそれはそれは酷くなっていた。
元の腰の太さ位有りそうな腕。
分厚く段になっている背中。
肩幅に開いても触れ合う太もも。
椅子に座っても納まりきらない尻。
あまり育たなかった胸と比べてあまりにも前に飛び出た腹。
子供力士どころか横綱顔負けの体型である。

 

「早くこれ外せよ!!」

 

腕輪を指さし、どなる葉子。

 

「あら?なら代わりに私の授業受けて貰うわよ?
 私の言うことは素直に聞いて貰うわよ?それでもいいのね?」
「それでいいから!早く外して!!」
「はいはい・・・」

 

女性は葉子の太くなった腕をとり、もう片方の腕で手にした機械を近づける。
途端、カチャンと音を立てて腕輪が外れる。

 

「・・・はぁ」

 

腕輪が外れたからか、安心した様子でため息を付く葉子。

 

「さて・・・じゃあ授業の説明をしましょうか」

 

そう言いながら女性は今外したばかりの腕輪を葉子に再び着けた。

 

「はぁ!?てめぇなにしてんだよ!!」
「これも授業の一環よ?貴方罰がないと覚えないでしょ?」
「・・・このっ!!」

 

先程女性が外すのに使った機械を奪う葉子。
そして腕輪に近づける・・・が。

 

「なんで外れねぇんだよ!?」
「それ一回切りだもの。外すには新しい機械を借りてこないと駄目なのよね」
「・・・くそ!!」
「そもそも私の言うことは素直に聞くって話でしょ?
 さて・・・授業の説明ね。毎日放課後私がここに来て貴方と会話するわ。
 その際正しい言葉遣いを教えてあげる。間違えたらどうなるかは分かるわね?」

 

そう言って授業の細かい説明をする女性。
葉子はその間ずっと女性の事をにらみつけていた。

 

「・・・さて、以上で説明はおしまい。難しくはないでしょ?」
「・・・」
「ふふっ、そう心配しなくても良いわよ。楽しくおしゃべりするだけなんだから」
「私、アンタのこと大っ嫌い」
「あら?私は好きよ?」
「キモっ・・・」

 

ぶくりと体が膨れあがるのを感じつつ、葉子は女性から視線を外すのだった。
その後・・・葉子の言葉遣いは改善されるのだが、その際彼女の体重は三桁に乗るどころか120kgを越えているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

赤堀 葉子
身長:138cm
体重 35kg →  62kg →  91kg  → 128kg
 B:71cm → 79cm → 84cm  →  94cm
 W:53cm → 83cm → 101cm → 123cm
 H:68cm → 94cm → 117cm → 138cm


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