悪星氏その1

悪星氏その1

 

 

細川夢見
身体データ身長152B82W56H84cm体重45kg
グラマーな女性になりたい中1女子。
「はあ…」
細川夢見。学校の身体測定で中々夢見る結果が出なくて今日もため息。
なぜかって母が元グラドル(現在は専業主婦)。夫は当時のマネージャー(現在はテレビ演出家)。

 

この綺麗になりたい気持ちがとんだ悲劇を起こす。

 

夢見はその日の学校帰り、怪しい行商人の男と遭遇。彼から買った謎の錠剤。口に含んだ次の瞬間、みるみるうちに夢見は肉塊へと成り果てる。この行商人、デブ専だったのだ。

 

「おうおう、可愛い顔していい逸材じゃないっすか」
「早速体重とスリーサイズ図りますぞ」
「まずは脱いで」
矢継ぎ早に前2つの台詞を男性、後のを女性の謎の人々が言い放つ。

 

何が起きているか解らない夢見はただついていくだけ。各測定結果は…
「スリーサイズ、上から176、142、168センチ…体重は213キログラム…」
夢見、茫然。体重が4倍以上。スリーサイズも各部位が倍以上。
一応衣類をたっぷり貰うが、その中にはオレンジのビキニが。これで何をするかというと…。
「始めますよ、グラビア撮影」
なんとグラドルとしての撮影会。夢見は勿論やってないのだが、この怪しい現場でグラドルにするつもりだ。

 

巨体であることから、ポーズ幅は少ない…ということで、仰向けになったり、四つん這いになったりと無理のないものを行い、その次は…
「このビニールプールに入ってもらう」
「白ッ!?」
茫然と撮影以外の行動がここに来てやっと。家庭用ビニールプールに異様に白い水(片栗粉らしい)が張られている。
でも、入れという意味にしか聞こえず
「わかりました、ゆっくり入ります」
と答えてしまう。

 

「夢見ちゃん、液体を全身に満遍なく!」
夢見、言われるがままに塗りまくり、「白い液体にまみれた巨体美少女」というとんでもない姿に。
そして先程と同様のポーズを取ってフラッシュを浴びまくり、撮影は完了。

 

「あの、ここはいったい…」
「君のお母さんはかつてグラドルだったよね?」
「俺の当時の推しが人気で負けたんでな…当人はもう第一線にいないから、娘のお前をこうして辱めてやったってわけだ」
「でも、可愛いよ!」
自分の親族の絡んだ以外なやり取りに、夢見は数秒だけ絶句するも
「あの、わたしの体はどうするんですか!?」
と返す。
「そのままだ。脂肪吸引が一番早いだろうな、それだけあると」
その後、夢見は受け取った服に着替え、巨体を引きずって何とか帰宅し、薬を飲ませた連中を警察に突き出すまではできたが、
翌日以降の学校生活で響く。イスの破損・体育の授業は見学等酷い事態が連発した。
自分がグラマーな体になるのは、とても厳しいことだと実感した夢見だった。
(完)


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