悪星氏その2
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最後の増加を終え、ゲーム終了。
ほぼ1.6トン。
満遍なくついた贅肉、完成した肉塊。
何リットル水が入っているのかと考えてしまう胸。気付けば五段もの腹。市販のクッションなど軽く覆い隠す尻。
どれもこれも圧倒的なサイズ。
アシスタント達が撃ち込んだ波動のおかげで動けてサイズが調整されてきた服。
なので案外困らないが、影響のある服は今回受け取ったものだけだ。
今は自宅だが、今の制服なんで小さ過ぎる。
ここでゲームマスターが奇策に走る。
「更衣室で寝ていてください。今のあなたに今の現実は都合が悪いにも程がある」
そう言われた通りにすると…。
目が醒めると、夢見はビーチでごろ寝をしていた。
「ハイ、OKでーす!」
なんと夢見はゲームでも使ったピンクのビキニで16歳の新人グラビアアイドルとなっていた。
たった今撮影が終わった模様。
そう、この1.6トン近い巨体でグラビアアイドル。
さらに体重やスリーサイズの数値が世界記録に載ってしまった。
衣服は全てオーダーメイド、マネージャー同居でようやく回る生活とボロボロなのだが、写真集は既に予約殺到。
世界記録の影響だろう。
夢見自身は痩せたいが、太ったまま人気になってしまったので当分このまま。
今後の彼女については誰も知らない。(完)
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