218氏その1

218氏による強制肥満化SS

 

 

とある民家の一室、その中で親友同士女性二人の会話が聞こえる

 

 

「で、相談って何なの、まさか今さら遠距離恋愛中の彼に久しぶりに会うのが恥ずかしいとか言うんじゃ無いでしょうね? 愛子のノロケ話はお腹いっぱいよ」
やれやれ、とぶっきらぼうに話しているのが亜季、さばさばとしているが面倒見は良い女性である、
ただ今日に限っては少し機嫌が悪い様子、その原因はいつも通りの親友の会話である

 

「ち、違うよ、真剣な話なの!」

 

少しムッとした様子で亜季と話しているのは愛子、可愛い容姿なのは良いのだがふんわり癒し系と言うかなんだか抜けた部分もあって母性本能をくすぐるタイプである

 

そんな彼女が亜季の部屋に上がり込んできた時に出てくる話は決まって大学に通う様になって遠距離恋愛になってしまった彼氏の話
今までもそれなりに話題にはなっていたのだが明日久しぶりにデートの予定が決まったおかげでいつにも増してノロケ話のオンパレードとなっており…

 

―正直彼氏募集中の亜季にとってはうっとおしい事この上無い… まあそれでも亜季も愛子が大事なのだ

 

「実は… このスカート彼にプレゼントして貰っものなんだけど… その、似合うかどうか見てもらいたくって―」

 

傍に置いてあった綺麗な紙袋から可愛らしい真っ赤なフリルスカートを取り出すと愛子は顔を真っ赤にしながら話す

 

―ピキン―

 

やっぱりうっとおしいものはうっとおしい

 

「はいはい御馳走様〜、アタシもうお腹いっぱいだわ、末長くお幸せに」

 

そう言う話は聞き飽きたと愛子を部屋から追い出そうとする亜季、流石に愛想が尽きたのだろう…
しかし愛子はそんな亜季の腕にしがみ付き必死の抵抗を見せる

 

「ほ、ほら亜季っておしゃれじゃない? だから亜季にみてもらえば着こなし方もよくわかると思うの」

 

早口で必死の説得、頼られて悪い気のする人はいないだろう、親友なら尚の事だ

 

「ふう… んもうしょうがないな ハイハイ分かったわよ、但し私の採点はキビシーんだから! さあ着替えて」

 

覚悟を決め、腕組みをしてこれから着替える親友を見守る、
ぶっちゃけ愛子が着替え終わるまで何もする事は無いのだが実に頼もしく見える

 

「も… もぅそんなに凝視されると恥ずかしいってば」

 

「何よ、見てほしいって言ったのは愛子のくせに」

 

亜季にちゃかされ照れながらストンとスカートを下ろす

 

「うんしょ… っと」

 

続いてプレゼントされたスカートに足を通し、ふとももの辺りまで上げると今度は上に着ている真っ白なロング丈のTシャツをめくる。
ふわりとした少し大きめのシャツの下からすべすべとした下腹が顔を見せた

 

(―おや?)

 

変わらず愛子を見つめるていた亜季だが「はて?」と首を傾げた

 

(愛子ってばこんなにむっちりしてたっけ―)

 

前屈みになっているからだろうか… 目の前の友人のお腹はおへその辺りでむにゅっとお肉の段ができ、それがなだらかな山を作りパンツの上からせり出していた
腰のくびれもずいぶん緩やかで体を動かす度にふるふると揺れている…
ももの途中まで上がったスカートも横ジワを作ってなんだかきつそう…

 

ふだんゆったりした格好の服を好んで着ている為か亜季はこの変化に今まで気付かなかったのである

 

しかしその事に気付かなかったのは亜季だけでも無い様で…

 

「ん…? あ… れ? くぬぅ」

 

愛子の動きが止まった… スカートはまだお尻の辺りでもっちりと食い込み段を作っている

 

「なん… で?」

 

不思議そうに目をパチクリさせてもう一度伸びきったスカートを引き上げる

 

「ふっ、はっ、よっ! ほわぁ!!!」

 

ぽんこつな声を上げながら力を込めぴょんぴょん飛び跳ね
額に汗を浮かべ

 

「とりゃっ! …ふう、上がったぁ」

 

なんとかスカートはお尻を通過した

 

(よしよし、この調子で―)

 

「―ねぇ… 愛子」

 

―はぅっ!?―

 

「…その… 大丈夫?」

 

「あ、亜季」

 

必死になりすぎて完全に亜季の存在を忘れていたのだろう、その様子をじっくり観察されている事を思い出し頬を赤らめる、笑ってはいるのだが、目を泳がせ動揺を隠しきれないようだ

 

「えへへ… へ、少し小さいのかな? ほ、ほら彼にサイズ教えた事無いし」
「でもこうゆう生地って結構伸びるし―」

 

亜季に言っているというよりは自分に言い聞かせるようにしながら―
そーっと、ゆっくり視線を下げる、その先に絶望が待っていたとしてももはや引き返せない

 

(このくらい… きっと大丈夫― よ)

 

緊張のあまり震える右手をそっとファスナーに添え、左手で生地を引き寄せる、
むにゅっとファスナーの周りに集まるお肉の柔らかな感触が指に伝わってきた

 

ふぅー

 

息を吐き出しめいいっぱいお腹を凹ませる

 

「ふんっっ!!!!」

 

勢いを付け一気にファスナー上まで引き上げた―つもりだったのだが

 

「えいっ! それぇ! くうっ!!! このお肉めっ!」

 

途中まで上げられたファスナーの上には集められたタプタプの肉があつまりそれを阻止している

 

「んんん〜… ふんっ〜! …ハアハア…」

 

泣きだしそうである

 

「愛子… その」

 

「そうだ… ハア、寝転んで履けば入るってこの前雑誌で むうぅ、ダメっ抑え込まないと… ハアハアッ」

 

流石にもう無理だろう… 愛子もスカートも可哀想だ、そう思い亜季は声をかけようとした― その時

 

「お、お腹押さえてて!!!」

 

ものすごい、息の止まりそうな形相で愛子が叫ぶ、もう恥ずかしさなんて微塵も感じていないようだ
なんか恐い

 

亜季は寝転んだ愛子にまたがりスカートからこぼれ落ちそうな軟肉をかき集め抑え込む

 

もにゅもにゅと指の間で肉が波打ち

 

「負けないんだからぁあああああ!!!!」

 

民家の一室に少女の大声が響いた

 

「ハアハア… ふう、やったよ、ほら入ったよ」

 

執念の勝利である、愛子のウエストはスカートのホックの位置で2つ目のくびれを形成しその上に溢れた腹肉の段を形成しどう見てもサイズに無理があるがついに履くことが

 

―ビリィ―

 

無理でした。

 

ホックの固定位置で綺麗に裂け目ができてしまった、あそこまで引き伸ばしたのだ、無理もない

 

「…ううっ… うぇえ〜んどうしよう亜季ぃい〜 こんなんじゃ嫌われちゃうぅ〜」

 

とうとう泣き崩れてしまった

 

愛子は太った
原因は彼に会えない悲しみを甘いもので満たしていたからだと本人は言うが
正直なところ彼にはなかなか会わないので色々油断していたのだろう

 

フリルスカートは愛の前に散ってしまった訳だがこれで良かったのかも知れない、
あのまま明日のデートに送り出していても途中で愛子が酸欠で倒れてしまう
親友として亜季ができる事といえばスカートを縫い直してファスナーが上がらなくても上着でごまかせる着こなし方を伝授する事位だろうか

 

それとも後日デートの先が温水プールだったと泣きついてくる愛子を慰める事だろうか

 

 

つづかない。


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