526氏による強制肥満化SS

526氏による強制肥満化SS

 

 

「あぁ〜もう!暑い!」
火山を走りながら文句を言う女性はエミル、彼女は双剣を使うハンターである。
「まぁまぁそう言わないで…これも報酬のためだから…」
そうエミルを諭すのは彼女と同じパーティーを組んでいるミミ、彼女は太刀を愛用している。
現在2人を含めた4人のパーティーは火山でモンスター達から身を隠して採掘に勤しんでいた。
エ「でもこんなのあんまりよ!あの時とは比べ物にならないくらい効率も悪いし質も良くない!」
彼女達が求めているのは鉱石の中に眠っている「お守り」である。このお守りをギルドに鑑定してもらうことで得られる「護石」には不思議な力が秘められており、これによってハンターは大きな力を得ることが出来る。
ミ「まぁあれはあのおじさんがギルドの目を盗んでやっていた事だったんだし仕方ないよ…」
エミルの言う「あの時」というのはかつて鉱石を納品するクエストにて同時にお守りを求めるハンターを見かねた報酬係の男性がギルドに内緒であるクエストを受注したハンター達にこっそりと報酬で多くのお守りを渡していたのだ。
エ「そうは言っても最近はうちのギルドにも難しい依頼が多く舞い込むようになったし質のいいお守りなんて滅多にないんだからこんなのじゃいつまで経っても難しいクエストこなせないよー!」
そう言って彼女達はクエストを達成し、手に入れたお守りを鑑定してもらった所でその結果に肩を落とすのであった。

 

〜集会酒場〜
エ「それにしてももう少しなんとかならないのかしら…最近は鉱石を掘ってばかりでハンターというより炭鉱夫よ」
ミ「それはそうよね…ここ最近は納品依頼ばかり受けてその採掘ついでにお守りを狙う作業ばかりでモンスターなんか全然狩ってないもの」
お互い最近のクエスト状況を思い出し愚痴りつつ、酒場で酒を飲み夜を明かすのであった。

 

それから月日が経ちモンスターの繁殖期も過ぎてモンスターが増えつつある中、ギルドにとある依頼が舞い込んだのであった。
そのクエストは地底火山において燃石炭を出来るだけ多く納品して欲しいというものであった。
エミルとミミもその依頼を見て、それだけ数が必要なのだからきっと多く納品した人にはさぞ多くの報酬を渡してくれるのだろうと期待して集会酒場に集まる他のハンターとパーティーを組み、燃石炭の採掘へと向かったのであった。

 

そして汗水流して大量の燃石炭を納品して報酬を胸踊らせた彼女達はギルドから渡された報酬を確認した。
そこには高額で売れるプラチナで加工された製品や防具の強化に使用できるアイテムなど様々な物があったのだが…
エ・ミ「やっぱりそう美味い話はないものね…」
今彼女達が求めているものはお守りである。ある程度の資金もアイテムもある彼女達にとってはこれらの報酬は驚きはあれどそこまで喜ばしいものではないのだ。
一緒にクエストを受注した2人のハンターもエミル達と同じだったのかあまり明るい表情をしてはいなかった。

 

それから数日経ってもまだ目標数に足りないのかこの依頼はギルドのクエスト一覧に残っていた。
他に比べれば報酬はいいからとエミルとミミもこのクエストを受け続けていたがこの日に事件は起こった。

 

エ「暑〜い…ダルいよー…」
ミ「まぁ何日も通っているとはいえここの地形は複雑だからねぇ」
そう言いながら採掘をしていると、なんと彼女達の前になんとモンスターが現れた!
エ「ええっ!?嘘でしょ!?」
突然現れたモンスターに驚くエミル、しかしミミはモンスターを見てあることに気づいた
ミ「このモンスター、少し小さくない?」
そう、彼女の言う通り目の前に現れたモンスターはまだ若く、あまり成長していないモンスターだったのだ。
しかし若いモンスターだろうとモンスターはモンスター、近くに居るハンターでない者達にとっては脅威でしかない。
エ「近くに人も居るからあいつを倒さないと!」
ミ「わかったよ!」
そう言って飛び出すエミルとミミ、パーティーを組んでいた2人も事態を把握したのか一緒にモンスターの狩猟に参加する。

 

それから数十分、まだ若い個体であった事も幸いしてモンスターは地に伏した。
エ「ふぅ、怪我人が出なくて良かった〜」
ミ「それにしても繁殖期が近かっただけあってこの調子だとこれからモンスターが現れる日も多くなるかもしれないわね…」
そんな会話をしながら彼女達はクエストを達成してギルドから報酬を受け取ったのだが…
ギルド職員「地底火山に現れたモンスターを狩猟して下さったそうですね。あなた達もご存知とは思いますが現在地底火山はあのクエストのせいでハンターでない方も普段より多いです。」
「そんな時に現れたモンスターを狩猟して下さった皆さんに自分は必要ないからと一般の皆様からこれを渡して下さいと言われましたのでこちらもどうぞ」
そういって彼女達に手渡されたのはなんと袋一杯に入ったお守りである。
エ「う、嘘でしょ!?こんなにたくさん!?」
ミ「信じられない…」
求めていたものが突然予想を遥かに上回る量で手に入ったのだから彼女達は空いた口が塞がらない…
そして2人はこれを見てふとある事を思いついたのだ。それは至極簡単で納品は最小限、地底火山に現れたモンスターを狩猟することでハンターでない人からの感謝の品にかけようというものである。
それからは繁殖期から日も浅いこともありそこまで強力でないモンスターを手早く狩るために、エミルは普段使わないライトボウガンを使ってモンスターを拘束する役を受けることにしたのである。
この作戦は見事に当たり、地底火山への往来が数時間である事以外はモンスターを狩るだけで大量のお守りが入手出来てお金も増えてウハウハである…のだが

 

ミ「エミル…ちょっと言いにくいんだけど…最近なんだか丸くなったよね…?」
エ「えっ?そうかなぁ…そこまで変わらないと思うけど…」
ミ「うーん、気のせいかなぁ…」
ミミがふとエミルを見て感じたその疑問は決して間違いではない。あれから地底火山に現れるモンスターを狩り、お礼のお守りを貰うも目的のものは未だに手に入っていなかった。
そのためこれまでは双剣を使い所狭しと駆け巡って戦い、納品クエストもあちこち移動していたエミルだが、最近はライトボウガンであまり動かない戦いしかしておらず、納品もそこまで積極的ではない。にも関わらず食事は双剣時代とほとんど変わらないのだから消費されない分は嫌でも体に貯まってしまうのは当然である。
エ「それよりミミの方こそ太ったんじゃなーい?」
ミ「そっ、それは…」
これも事実である。お礼によって普段より自由に使えるお金が増えたことで食事のグレードアップや間食の増加により、ミミの体にも脂肪は貯まっていた。
ミ「この話はやめやめ!今日こそ目的の物を手に入れようね!」
エ「あっ!話そらした!」
そんな会話を交わして2人は今日も地底火山へ赴くのであった。

 

しかしそれからも目的のお守りを手に入れる事が出来ないまま時間ばかりが過ぎていた

 

〜エミル宅〜
エ「うぅ〜っ!…やばい…やばいよぉ…」
そう呟くエミルの前には千切れてしまったライトボウガン用の装備があるのだが…サイズがエミルの体に対して小さいものになっている…実際は彼女が(横に)大きくなったせいなのだが
あれからも食生活を変えることなく生活していたエミルだが流石に少し前から肉によって装備がキツくなっていた事に気づいてはいた。のだが染み付いた食生活はそう簡単に変えられずに今に至るのである。
エ「ミミにああ言われた時に素直に食生活をなんとかしておけばよかった…」
仕方なくエミルは加工屋へ行きツーサイズ上のサイズの装備を新調して酒場へ向かうのであった。

 

〜ミミ宅〜
ミ「これは流石にやばいよね…」
鏡を見ながらそう言うミミの体は、エミル程ではないとはいえ肉が付き防具を内側からギチギチと押し上げていた
それまでの装備をだましだまし着ていたエミルとは違い、自分が太ってきていたことを自覚していたミミは防具を新調し、ダイエットにも励んでいたのだが目的の物を手に入れた同行者の祝いの宴などにも参加することが増え、努力は無意味なものとなってしまっていた。

 

そして酒場で待ち合わせていた2人は合流し、今日も例のクエストへ向かう。
2人ともお互い太った事を理解しているがとても他人の事を言える体ではないのでその事についてはだんまりである。

 

〜クエスト終了後〜
エ「うぅ…やったー!」
ミ「遂にやったね!エミル!」
長い努力もようやく実り、2人は遂に目的のお守りを入手出来たのだ。
エ「これでようやくワンランク上のクエストにも挑める!早速明日から挑もうよ!」
ミ「そうね!そうしましょう!」
そう喜ぶ2人を見ていた酒場のハンター達は理解したのか彼女達を祝い、飲めや歌えやの大騒ぎである。
当然主役となる2人も酒やご馳走を勧められその日は夜遅くまで宴会が行われた。

 

〜翌朝〜
〜エミル宅〜
この日エミルは顔を真っ青にしていた。
その理由は当然といえば当然だが双剣のための装備が着られないのである。
エ「そうだった…私太ったんだった…」
久方ぶりに着る装備によってその事実に直面した彼女は今度は双剣用の装備を新調して酒場に向かうのであった

 

〜ミミ宅〜
昨夜大量の酒を飲んだミミはふとスースーとした感覚で目が覚めた。
少し寝ぼけ気味なミミは下着のまま寝てしまったかと思い起き上がると着ていた防具がカランと床に落ちた。
ミ「…あれ…?」
一瞬何事かと理解出来なかった彼女だが少しして状況を理解した。なんと脂肪によって着ていた防具の留め具が壊れてしまっていたのだ。
ミ「う、嘘でしょ…?」
そうして彼女も急いで加工屋へ行き装備を新調するのであった。

 

そして酒場で今まで受けられなかったクエストを受けた2人はいざゆかんとクエスト出発し、モンスターと相対する。
…ここまでは良かったのだがここから2人は散々な目にあってしまう。
エ「ふぅっ…ふぅっ…も、もう動けない…」
まずエミルは双剣をしばらく使っていなかったことと太ったことによる運動能力低下によってかつての戦い方が出来ずすぐにバテてしまいモンスターから逃げるので精一杯になってしまった。
ミ「エミル!今助けるから!っととああっ!弾が!」
ミミの方はというと太ったことと強力なモンスターとの戦いであるため焦りから体の肉が邪魔をしてリロードがもたつき、大きく隙を見せるようになってしまった。
当然こんな状況ではクエストを達成することも出来ず、2人はボコボコに痛めつけられてギルドに回収されるのであった。
エ「うう…こんなはずじゃ…グスン」
ミ「流石に痩せないと不味いよね…」
こうしてせっかく本格的なハンター業を開始出来ると思った矢先、今度はダイエットのために2人はハンター業を休止せざるを得なくなるのであった。

 

QUEST FAILED
#モンハン,モンスターハンター,MonsterHunter


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