547氏による強制肥満化SS

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Episode12 『入れ替え怪人クルンパ!』

 

 

「聖・広院女学園」 (聖・ヒロイン女学園)。
そこは、エリート女学園と名高い女の子憧れの学校。

 

―――しかし、その正体は影に日向に地球の平和を守る「スーパーヒロイン」育成学校だった!

 

そして2年にして陸上部のエース、生徒会会長である『日藤 守(ひとう まもり)』。

 

彼女こそ、スーパーヒロイン中のスーパーヒロイン。
若きスーパーヒロイン筆頭として頭角を現しだしている最新のスーパーヒロインなのである!!

 

しかし、ついに姿を表した「邪・怪人義塾」の四天王、『五浪の』クルンパの強襲に膝をついてしまった……!!

 

 

「―――あぐぅっ! 」

 

「クぅ〜〜〜っルクルクルっ!! 無駄クル無駄クル、空回りクルっ!

 

 この四天王随一の知将、クルンパ様を阻むなどとっ!天地がひっくり返ろうとも叶わないクル〜〜っ!!」

 

「こ、こんのぉ…フザけた見た目のして…!!」

 

「あァ〜〜〜んっ?? 今、なぁーんて言ったクルぅ…?」

 

「ふんっ! ゲームの雑魚キャラみたいなフザけた格好の奴に負けてらんないって言ったのよ!!」

 

「クぅ〜〜〜っルクルクルクルクル…… お前、言ってはならん事を言ったクルねぇ…。

 

 久々にキレちまったクル……貴様にはッ!!一生後悔する悪夢を見せてやるクルッッ!!!

 

 クルンパ様秘奥義―――『ライフ・クルン』!!」

 

「キャアアアーーーッッ!!?」

 

既にボロボロの守にも容赦のない追撃をするクルンパ。
まるでもう一つの太陽が現れたかのような強烈な輝きに視界を塞がれる守。

 

強烈な光は手で防ごうとしても透過してしまい、
眼球に直接光を浴びせるような、頭がひび割れそうなほどの刺激に、ついに意識をも失ってしまう――――

 

 

 

 

「……はっ!?」

 

「守ちゃん、気がついたんだね! みんなーっ! 守ちゃん、目が覚めたよーーっ!!」

 

「マモリ、無理はいけない。 アレだけの死闘だ……起き上がらずに、もうしばらく寝ていろ。」

 

「本当に良かったぁ……守先輩、身体は大丈夫ですか?まだ痛いところ、残ってたりしませんか?」

 

「うぅ〜〜っ、マモちゃんが居なくなっちゃうって思って、私、わたしぃ〜〜〜!!」

 

気がつけば、守は保健室に居た。
周囲を涙ぐむ部活の仲間たちに囲まれて、心からの安心とズキリと痛む敗北の傷に一緒に涙ぐむ。

 

「皆……ごめんね、ありがとう。 バトルスーツのお陰で深い傷は負わなかったの。

 

 技術部にあとでお礼を言いに行かなくっちゃ。 お陰で、直ぐにリベンジの為に鍛錬できる、ってね♪」

 

「もう、守ちゃんってばぁ……!」

 

「しかし、怪人義塾にあれだけの傑物が居るとはな。マモリ、お前だけに任せるつもりはないぞ。

 

 奴は四天王と言っていた、つまり今後はあのレベルが奴を含めて4人は居るはずなんだ。」

 

「そうだね、1対4なんて無茶だもん! 皆で強くなって、四天王なんて袋叩きにしてやらなきゃ!!」

 

「そ、それはヒロインに在るまじき行為だよぅ……で、でも皆で強くなるのは賛成です!」

 

「皆……!!」

 

気丈に振る舞う守の心中を察するように、暖かく、そして心強い言葉をかける仲間たち。
守の胸に、優しく、そして熱い心がマグマのように噴き上がってくる。

 

「そうだね……私には、皆がついているっ!!」

 

いつしか『自分が引っ張らなくていけない』と知らずに傲慢になっていた心が、

 

敗北によって折れた分、また強く、正しく伸び上がろうとしていた――――。

 

 

「今日から打倒四天王だ!!」

 

「うんっ!」 「ああ!」 「任せて下さい!」 「頑張りますっ!」

 

 

「「「「「聖・広院女学園 女子相撲部、ファイトーーーーッッ!!!」」」」」

 

 

そうだ、ここからまた新しい日々が始まる。

 

この敗北だって糧にして、私たちはより強くなってやるんだ!!

 

 

「回復次第特訓だが―――何より私達に足りないのは増量だな……こんなに細い体は相撲部にはやはり不利過ぎる……。」

 

「ううっ……今まで避けてきた事案だねぇ。そっかぁ、増量かぁ〜」

 

「だ、だが足りない部分を遠回りして敗北を重ねるわけにはいくまい……。」

 

「うぅ〜〜っ、わ、私頑張れないかもですぅ〜〜!」

 

「私はその、皆さんのマネージメントを……だ、ダメですよねぇ……。」

 

 

「皆の気持ちも解る。 ……だから、常に私は皆の誰よりも重くなろう。辛い時は、私を見ろ!」

 

「せ、先輩……っ!! くぅっ、前言撤回ですっ! 私、絶対頑張ります! 先輩に着いていきますからっ!!」

 

 

 

 

 

感動的な、しかし不自然な会話。

 

それを遠くからほくそ笑む存在が居た……。

 

「クぅ〜〜っルクルクルクル!!貴女の学園の『最強陸上部』と我が校の『底辺相撲部』、入れ替えさせて頂きましたヨぉ……♪

 

 まっすぐに伸びた貴女の人生に、大きなネジレを入れたらどうなるのでしょ〜ぉかっ!!クゥ〜〜ッルクルクルクル!!」

 

 

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