523氏による強制肥満化SS

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 もう、なんでもいいというか、やるだけやるというべきだろうか、
 俺は、注射器を選択した。
 画面には注射器のマークの横に5という数字が出ている。
「つまり、5本ってことか?」
 俺は使い道もよく分からない注射器を入手し、皐月たちを見ていた。
 というか、目をそらしたくなる。
「げふぅぅ〜〜 も、もう一山……」
 すでに5往復、単純計算で30個は食っている。
 おなかはパンパンで苦しそうにしているが、それでも尚、食べようと食べようとしている。
「ちょ、だ、誰か止めないとなんかおかしいよ?」
「リコ!! ユイ、皐月を止めて!!」
 流石におかしい状況下で、友人達が騒ぎ出す。
「と、止めるっていったってどうするのよ!!」
「んなもん、実力行使!! ユイ、キックよ!!」
 そう言って、リコは空き缶を投げつけ、皐月の動きを一瞬止め、その隙にユイのキックが皐月の延髄に決まった。
 その瞬間、画面がホワイトアウトし、しばらく操作不能となった。

 

 対象者の意識が飛びました。しばしお待ちください。

 

「……殺人キック」
 俺は背筋が凍りそうになった。

 

* * *

 

 しばらくして、画面が通常画面にもどると、そこは彼女の部屋だった。
『ん…… ん〜〜 あれ? どうしたんだっけ?』
 首筋がずきずきするのか押さえながら皐月は首をかしげる。
『あ、そっか…… また、無茶してユイたちに止められたんだった』
 自分のお腹を見て、納得する皐月、
 その口に、またと言う言葉が出た。
 どうやら、記憶が書き換えられているのか、その行為に関して、一切の違和感を感じていない。
 ケーキを30個近く食べたおなかはボッコリと膨らんでいて、少し苦しそうだ。

 

 アイテムを使いますか?

 

 画面にそう表示され、俺は先ほどの注射器を表示させた。

 

 【謎の注射器】
 効果不明、どこに打つかによって効果変動、同じところに連続で打っても同じ効果になるかどうかも分からないランダムアイテム。
 使用しても、対象者には痛みは無い。 

 

 マウスカーソルが、注射器に代わり、皐月の体の上にポイントが表示される。
 顔に、首、胸にお腹、お尻、太腿、脹脛、ピックアップされているポイントは幾つかあるが、どこに使うべきなのか。
 なんというか、こうなると、なんだかやけくそな気分になってくる。
「使ってみるか」
 俺はお腹を選択した。
 注射器が彼女のお腹に差し込まれ、中身を注入していく。
 注射器自体が大きめで、中身がタップリあるため、全て入力されるまではすこし時間がかかっているのだが、
「はぁ、やっぱ食べ過ぎてくるしいわねぇ」
 皐月は何も感じておらず、把握していない。
 全て注入し終えたが、特に目立った変化が見られない。
「……?」
 俺は何も起きないことにつまらなさを感じ、もう1本、今度は胸に使ってみた。
 しかし、やはり何も起きなかった。
「どういうことだ?」
 ステータス画面を見ても、数値的な変化は無い。
 あまりにも、変化がなく、面白くないため、3本目、今度は首筋…… 丁度、脊髄に注入した。

 それでも、やはり何も起きない。
「んだよ、おもしろくねぇな」
 俺は仕方なく、そのまま放置して、寝ることにした。

 

 次の日、今日は休日のため、俺は朝からパソコンの電源を入れて、皐月をみた。
「な!!!???」
 昨日と比べて、皐月の体は見間違えるほど変化していた。
「ん、ん〜〜 お腹すいたなぁ」
 そう言って、彼女は、起き上がり、後ろ向きのまま、ベットから、体だけ、降りた。
 おなかはまだ、ベットの上に載ってしまっている。
 慌てて俺は、ステータス画面を見た。

 

 身長162センチ、体重160kg
 スリーサイズ 120/200/100

 

 お腹の脂肪の増加率アップ
 胸の脂肪の増加率アップ
 骨格が強化
 神経系強化

 

「……はぁ?」
 俺は思わず呆けてしまう。
 冷静に考えてみると、昨日のアイテムの効果なのかもしれない。
 ゆるいお腹が情けなく、ベットの上に鎮座してて、頭の本人は立ち上がって、あくびしている。
「どーするんだよ、コレ……」
 画面には、レベルアップの文字が出ている。
 しかも、3レベル分一気に上がってしまっている。
 そして、また、レベルアップボーナスのアイテムを選択しろと出ている。

 

 A不思議な時計
 B不可思議な鏡
 Cどう見ても怪しい下着

 

「さて、どうしたもんかねぇ」

 

 

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