二頭氏による強制肥満化SS

二頭氏による強制肥満化SS

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背景が白一色の病院のような施設でメガネを掛けたやせ形の男が手に抱えられない程の書類の束を抱えて歩いていた。
彼の名前は西条健二。大学の医学部を卒業して医者になったものの大きなミスを上層部になすり付けられ、わずか二十八歳にして病院を解雇され無職になってしまったとってもツイテない男だった。
職を失い社会的地位も失った西条であったが、二週間程前にバーで飲んだくれ店員に愚痴をバラまいていたところ、横に座っていた大男に声を掛けられた。

 

大男「君、話を聞くと医者だったようだが何か得意な分野はあるか?」

 

西条「えっ・・ まあ・・ ホルモンバランスや代謝についてならそれなりに知識はありますケド・・・ 一体何なんですか?」

 

明らかにこの男は怪しいと見た西条は少し体を震わせて答えた。
その言葉を聞いたとたん 大男の顔が明るくなった。

 

大男「お前さん、国連飢餓対策研究所って知ってるか?」

 

国連飢餓対策研究所? 確か2020年代後半から始まった世界的寒冷化による食料の慢性的枯渇による世界的な飢餓を食い止めるために先進国の代表により設立された、人間の生存に必要な食料の減少やわずかな土地でたくさんの食料を生産する研究を行っている研究所だったらしいが・・
それも2045年頃から気候が安定した結果予算が打ち切られ解散したはずだが、一体なぜ今更そんな話を?

 

大男「その研究所だが解散の直前に優秀なメンバーを何人も日本政府が引き抜いたんだ。今、その技術を使って女性をハイペースで肥満化させる研究を行っている」

 

西条「いったいなんでそんな研究を?」

 

大男「君も知ってると思うが現在日本の財政状況は最悪だ。そこで政府はある計画を打ち出したんだ。それは一種の人身売買でね。世界中から破産したり多額の借金がある家から若い女を買ってくる。それを我々の技術で短期間で肥満化させ海外のモノ好きの金持ちに売りつけるんだ。その金を国の借金に当てるんだ。それが予想をはるかに超える利益をあげたんで、規模拡大の為に研究員がいる。しかしなかなかそんな仕事をしたがる奴なんていないし、情報を漏らしては計画もパーだ。そこで君をスカウトしようと思ったんだよ。」

 

西条「だから無職の僕をスカウトしようと考えたんですか・・・」

 

大男「おっと、自己紹介がまだだったな。俺は武田というんだ。悪いが名前は明かせない。一緒に研究したいのならここに来てくれ。じゃあな、いい返事を期待している」

 

スッと武田は居なくなってしまった。
たった10分ほどの出来事だったが西条の酔いは覚めてしまった
西条は研究所に勤めることにした。
二週間後、西条が向かった研究所に着いたとたん、武田が出てきてたくさんの書類を持たされ、今運ばされているというわけだ。

 

西条「武田さんこの資料は一体なんですか?」

 

武田「これはこの先一年で連れてこられる予定の少女達だ。この中から俺たちが肥育する少女を決めるんだ。どうだワクワクしてきただろう?」
ニタぁーと武田が笑う。

 

西条{一体俺はどうなるんだろう?・・・ 勢いで決めてしまったがほんとにこんな職場でいいのだろうか・・・}
西条は一人不安に駆られていた。

 

黙々と武田が資料を読んでいる。
武田曰く資料には、少女の体質から買われる前の大まかな生活、好物の食べ物などありとあらゆる情報が書いてあるらしい。
何もすることがなく茫然としているとそのうち近く居た老人が声を発した。

 

老人「武田君新入りが困っているぞ。君の部下だろうなんとかせんか。」

 

武田「局長、先日渡米したのにもう帰ってきたんですか?」

 

局長「ああ、超音速ジェットでな、そんなことより素晴らしいニュースがある。現地で例の体質の少女が発見された。2時間もすればこちらに着くだろう。遂にあの薬を完成させることができる。」

 

武田「そ、それは本当ですか? それならさっそく準備をしましょう。西条、そんな資料はもういい他の連中をかき集めて俺の所に来るように伝えろ。さあ、早く急ぐんだ。」

 

西条「はっ、はい分かりました。伝えてきます。」

 

西条は急いでやけに広い局内を走り周り、局員に伝えて回った。
その知らせを聞くたびに局員は宝くじでもあたったかの用に喜び、はしゃいでいた。
その様子を見るたび、大の大人がこんなに喜ぶなんてとんでもない事なんだとの思いが強まっていった。

 

局員「例の少女が見つかったのか、これは給料が2割は増えるぞ、みんな喜べっ、例の少女が見つかった。」

 

「おい、今の話聞いたかよ」 「本当なのか」「信じられない」 
局員が一斉にざわめきながら武田の居る第六研究棟に向かっていく。

 

西条は近くに居た研究員から例の少女についての話を聞いた。
例の少女とは、この研究が始まってから十年以上も探していた異常な程の低い代謝と栄養の大半を脂肪に変え、なおかつ肥満による健康への影響が極めて少ない少女だという。
それは、つまりは、この研究の目的である「肥満化した少女を健康な状態で金持ちに引き渡す」という行為の究極の理想形らしい。
その少女の脂肪細胞の構造などを徹底的に調べ上げ、普通の少女達にそれを再現できれば、今まで健康に太らす為に二年近くを費やしていたのを大幅に短縮し効率的に金持ちに引き渡せると言うような事だと説明された。

 

武田「みんな、もう聞いていると思うが例の少女が発見された。局長の話では後二時間もすればここに来るらしい。急いで少女の部屋をあけるんだ。肥育中の連中を中央棟から移せ、そしてできる限りストレスを与えるな。分かったら肥育実行班はすぐに動けッ。」

 

武田の説明を聞いたら何百人もの肥育実行班が軍隊のように歩いて行った。

 

武田「残った諸君には少女の情報を伝える。名前は神宮院凛というらしい。年齢は十六歳。名前から分かるように出身は日本、アメリカには、両親の仕事の関係上住んでいた。しかしここ最近の経済危機で彼女の父の経営する自動車世界シェア第7位の神宮院自動車が資金繰りが難しくなり、その借金の返済の為に彼女の体質を知った父が2兆と6800億で我々に売った。もちろんそんな金は簡単には出てこない。そこで局長は日本政府に条件を付けてこの金を作ったらしい。その条件は八カ月以内に結果を出さないと、研究は打ち切り、約七千人の局員が路頭に迷うこととなる。絶対に失敗は許されない。分かったら自分の研究に戻れ。以上ッ、解散ッ。」

 

西条は武田に呼び止められ少女の身体のサイズ測定班のホルモンバランス部門になるように言われた。
そうこうしているうちに少女が来たらしい。中央研究棟の屋上には若い男性局員が集まっていた。

 

局員1「おいおい、あれまじかよ・・・ とんでもない美人さんだぜ。」

 

局員2「信じられねぇ こんな美人がなんでこんな場所にきたんだ?」

 

局員はざわめいていた。職業柄、金持ちに売るのはきれいな少女ばかりの為、目がかなり肥えている局員達だが、今回の少女の美貌には目を奪われてしまった。
それは西条も同じであった。
少女はまず身体測定をするために第一研究棟に連れてこられた。
西条の目線に、黒髪ロングのスタイル抜群の美少女、神宮院凛が、測定の為に下着姿で恥ずかしそうに入ってきた。どうやら武田も一緒のようだ。
西条他、局員は女性も含めみんな釘付けになっていただろう。
しかし武田に睨まれすぐに視線をずらす。

 

神宮院「一体、何をするんですか武田さん。こんな格好までさせられてすごく恥ずかしいです。」

 

武田「今から、あなたが健康な状態かどうか身体測定と健康診断をします。それから滞在する部屋に案内します。大丈夫、あなたの体の研究をするだけです。別に変なことをするわけじゃありません。」

 

武田は武田とは思えない程やさしく話しかけていた。
話を聞くには神宮院には研究の事を誰も何一つ伝えていないらしい。
おそらくはこのために他の肥育している少女達は場所を移動させれたのだろう。

 

 

 

2063年4月14日
神宮院凛

 

身長159cm、体重46kg
バスト85cm ウエスト55cm ヒップ86cm
精神状態は多少不安が見られるものの健康の範囲内

 

 

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