244氏による強制肥満化SS

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『ある山奥での出来事』

 

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「寒い・・・」
男が一人山道を歩いていた。名を六助と言う。
辺りには木々が立っているだけで動くものは無くただひたすら暗い道が続いていた。

 

 

「うう・・・なんでこんな目に・・・」
諸事情により半ば感情的に家を飛び出した男はつぶやいた。
「あっ!」
手持ちのライトが点滅しだしたかと思うとあっという間に光を失ってしまった。
「くそっ・・・」
唯一の明かりが消えた今、周りには木々が立っているだけとなった。
辺りを見回してみるが真っ暗やみで何も・・・
「ん?」
ライトの光のせいで見えなかったのだろうか、少し道から離れた所に明かりががあった。
男は考える暇もなくその明かりに近付いて行った。

 

そこには古い木造の家が立っていた。

 

 

ドンドン。
「ごめんくださーい。」

 

ドンドン。
「誰かいませんかー?」

 

すると中から、

 

「はーいどうぞ中へ、戸を開けてもらって結構ですよー。」

 

と、若い女性の声がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ・・・それは大変でしたね・・・。」
若い女は マサ と言った。
セーターにジーンズといった服装で長い黒髪で胸の発育がいいと見える20代前半といった容姿であった。
男はマサの夕食に付き合わせてもらうことになり、囲炉裏で鍋をつついていた。
見た感じは六畳の広さで二人は夕食を食べていた。きのこなど山菜がふんだんに盛り込まれた鍋だ。
「ところでマサさんは何故こんな山奥で生活を?」
「いえ・・・大した理由はなくて、しいて言えばこの家が好き ですかね。」
男の質問にマサはそう答えると、
「お鍋、おいしかったですか?」
と、質問を返した。男は迷うことなく おいしかったですよ。と答えた。

 

 

 

 

 

「さて・・・夜も遅いことですし今日は泊っていってくださいな。あっ、どうぞお構いなく奥にまだ部屋がありますから。」
もはや真っ暗の山道を行くのはさすがに危険だと説得され、男は奥の部屋で寝ることになった。

 

(しかしなんだ・・・本当にこの人を信用しきってよいのだろうか・・・)
男は布団の中で考えた。
どんな状況であれ、女性が男性を何も警戒もせず家に入れ、ましてや泊めるなど
(もしや山姥なのではなかろうか・・・)
ある時は小僧を笑顔で迎える老婆 ある時は年若い女性で男を魅了するあの山姥である。
ハッと布団から顔を上げ、囲炉裏を見た。
そこには火のひかりで障子に映った女の影があった・・・

 

 

 

「ひっ・・・ぁ・・・」

 

 

男は自分の想像と彼女を照らし合わせ声にならないものを口から出した。

 

 

動けない。

 

 

身体が布団に抑えられているように自由に動くことができない。

 

「あら・・・?」

 

マサが障子を開けてこちらを見る。
男は顔を真っ青にした。 そして後悔した。
「何をなさっているんですか六助さん・・・?」
マサがこちらに向かって歩いて来る。
彼女は布団の横に正座すると六助の首に手を伸ばした。
「あら、顔が真っ青ですよ?どうなさったんですか?」
そう言いながらマサは微笑した。
「まさか、この家から逃げよう なんて思ってませんよね?」
男はおびえるだけで目をそらすことさえできなかった。
マサは視線を離さぬまま、あれほど重いと感じた布団をひょいとのけて男の背中に手を伸ばした。

 

「ああ・・・食われるんだな・・・」

 

男の視界が真っ黒に染まった。

 

 

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