244氏による強制肥満化SS
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とてもいい心地だ・・・死後の世界に楽園があると言うのは本当だったか・・・
「まだ死んでませんよ?」
男は意識を取り戻した。視界が真っ暗だと思っていたら目の前には一面の肌色だった。
息苦しい。男はその肌色から離れようとそれを手で押しのけた。
「ああっ・・・・・あまり強く押さないでくださいな・・・」
押しのけたものを確認する。胸だ。
その柔らかくて温かい二つの塊を男はおもいっきり手で触ってしまった。
そこにはセーターの胸元を開いたマサがいた。
「んぐっ・・・ぐ・・・あ・・・あ・・・」
男は抱かれるように女の手によってもう一度その豊満な胸に押しつけられた。
息ができない。だが代わりに甘い匂いがする。
男は理性を失いそうになったがなんとかもう一度突き放した。
「はぁ・・・逃げれるわけないというのに・・・」
マサ いや、謎の女は男に視線を落とす。
男は逃げようと狭い部屋を回ったがどこも戸が開かない。
「フフフ・・・」
女は男の手を掴んだ瞬間その場に男をいとも簡単に倒してしまった。
男は仰向けに倒れまたしても動けなくなってしまった。
女が男の上に四つん這いになると男の服を裂いた。互いに視線はずらさない(ずらせない)。
「さぁ・・・たっぷり・・・いただくわ。」
そう言った瞬間、女の身体に変化が起きた。
女の腹が膨れ出す。
風船のように膨らんで行く腹はスイカでも丸のみしたような大きさからどんどん大きくなる。
そして豊満な二つの塊より大きくなりついには仰向けの男の腹に到達してしまうほど膨らんだ。
がそれでもまだ膨らんでゆく
「うっ・・・あ・・・」
男は腹に凄まじい圧力を感じた。まるで限りなく膨らむ水風船を腹に乗せているようである。
「ごちそうさま。」
女がそう言った。
「とりあえずあなたの恐怖心を食べてみたけどこんなものね。まだ足りやしないわ。」
女の腹が引っ込んでゆく。
「じゃあ第二ラウンドー開始!」
そう言って女は今度は男を立たせて自分の体に押し付けるように抱きしめた。
再び男の顔に豊満な物体が押しつけられる。
が、それだけではなかった。
再び女の腹が膨らみ始めたのだ。否、腹ではなく全体的に膨らんできている。
男の身体が柔らかい肉に包まれ始めた。
大きな胸は中に何か流し込まれているかのようにさらに膨らんでゆく。
男の腹がセーターを通して肉の氾濫をせき止めている。
しかし女の体は横にも膨らんでゆく
男を掴んでいる女の腕がブルン、ブルンと波打ちながら太くなる。
「このセーターうっとおしいわね・・・」
そう女が言うと男を圧迫する肉の量がさらに早い速度で増してゆく
「あら?苦しいの?」
女が男を離すと男は肉の弾力で床に倒れてしまった。
男が女を見るともはやさっきまで鍋を一緒につついていた女ではなかった。
顔は丸く、頬肉で目もほぼ隠れていて顎は立派な三重顎を形成し、
片方でボウリングの玉ぐらいはある胸をそれよりも大きい腹の上に乗せていて
腕や足は男の3倍の太さはある程度に膨らんでいた。
セーターの首元、袖からは肉が溢れていてジーンズもベルトの縫い目が引き裂かれ中身もパンパンに詰まっている。
「ふぅ・・・こんな服・・・」
そう言うと女の身体が一気に膨れ上がった。
セーターは限界を超えてついに引き裂かれただの毛糸がもつれてるだけとなり、
ジーンズは横の縫い目が上から下へと亀裂が走るように裂けてただの生地となった。
衣服という檻から解き放たれた脂肪はさらに女のシルエットを膨れ上がらせ、
同時に火照ったようにほのかに赤い、皺一つない肌はとても艶やかに男の目に映った。
「フフフ・・・いいわね・・・すごくいいわ・・・」
「・・・マサ・・・さん?あなたはいったい・・・」
男は勇気を振り絞って女に話しかけた。
「ああ・・・私はね、妖怪なの。人を吸いつくす妖怪」
「媒体が人であればなんだって食べれるの、感情や思想でさえ私のものにできるわ。」
「ということは・・・」
「そういうこと。あなたは今日の私の餌、
あなたは中身がある人間だからいろんなものが食べれるわ。
まぁ、食べる代わりにこの豊満で厭らしい肉体を提供してあげるんだから許して・・・ね?」
男は人生の終わりに立たされた現実を受け入れることができずにただひたすら恐怖していた。
「あああああああっ!そう!その恐怖心!甘くて癖になっちゃう味がやめられないの!」
そう言った瞬間女はさらに膨らみだした。
それを見てさらに男は竦み上がる。
「やめられないぃぃぃ!おいしいいぃぃぃ!」
女は男をさらに抱き上げるとその小さな身体を膨らんだ自分の腹に押しつけた
「あああああああ!抑え・・・きれないっっっ!」
女はかつてないほどの量を食べて自分でも制御が聞かなくなっていた。
今まで経験したことのない量が故にどうなるかわからないので必死で食べることをやめようとするが
身体は言うことを聞かずに男の恐怖心を貪り続ける。
「だめぇぇぇぇぇぇ!止まってぇぇぇぇぇ!」
男の身体が肉に埋まってゆく。
顔が、手が、足が、腹が、甘い匂いと共に沈んでゆく
柔らかいそれは男を適度な弾力で持ち上げながら狭い部屋を侵食してゆく。
女はもはや自力で立てず自分の肉で支えられていた。
無限に心を貪り続ける肉は部屋一面に広がり壁はミシミシと音を立てる。
が、妖力で固められている部屋は壊れることなく肉を納める。
「!!」
女は自分の肉が部屋の半分を埋める程度になった時閃いた。
「マーサ♪」
「ろくすけさん♪」
肉の海の中で二つの声がする。
「ふふ・・・マサさんのお肉すっごい柔らかいですよ・・・」
そう言うと男は肉の海を手当たり次第に弄った。
「ひゃっ・・・あっ・・・くすぐったいですよ・・・そんなことしちゃう人にはそれー!」
女は肉の上に乗っている男の腕を掴んでこれまた肉の上に乗っているさらに大きい二つの塊に男を押しつけた。
「それそれー ん・・・やっ・・・」
男は抵抗しようと手探りで大きな二つの塊の先にあるものをおもいっきり叩いた。
「あ・・・そこはッ・・・ダメッ・・・ひっ・・・」
女は男を抱え上げ今度は自分の顔に近づけた。
「フフフ・・・あなたが尽きるまでずーっと食べ続けてあげますからねー」
女はあの時、男の記憶や理性、本能などを食べたのである。
男から恐怖した記憶、本来備わっている恐怖という本能や理性を食べたことによって
男が恐怖することを止めたのである。
「うーん恐怖心もいいけど性欲っていうのも中々いいわねぇ・・・ねっ、ろくすけさん♪」
女は男の唇を奪う。男は抵抗することなく舌を絡める。
くちゅ・・・くちゅ・・・と淫卑な音を立ててお互いに目を離さない。
糸を引いた唇は甘い匂いがした。
女は小さな声で言った
私を満足させてよね?
街で男が失踪してから40年。
山奥でとても奇妙な死に方をしていた男性のニュースが流れていた。
その男性はまるで中身が吸いつくされた、干物のようになった状態で息絶えていたと言う。
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