371氏による強制肥満化SS

371氏による強制肥満化SS

『ディアボロシュガー』

 

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〔登場人物〕

 

【ゾンダ】
 生い立ち・先祖代々暗殺者の家系で,幼少より厳しい鍛錬と勉学を課せられていた殺しと情報収集のエリート.普段は感情を表に出すことはほとんどなく,命令された暗殺任務を淡々とこなす事から,軍内部では殺人人形と揶揄されている.
 容姿・体格は華奢だが筋肉質で,同年代の女性と比べると極端に体脂肪率が低い.それに加え端整な顔立ちで,仕事上邪魔だからと頭髪を短くしているため,男性と間違えられることが多い.
服装に関しても機能性を最優先して,当時としては最先端の,伸縮性・保温性の高い薄手の黒い衣装を着込み,その上に侵入する場所にふさわしい衣装を適宜身につけている.

 

【ソシエ】
 生い立ち・幼少のころから両親から剣を教わっており,パスカルの侵略で両親を失った復讐心から14歳で軍に仕官し,翌年初陣で攻城戦に参加.
この時に捕虜としてとらえられていたゾンダを救出し,付き合いが始まる.17歳で隊長になりパスカル王国がアスタリスコ王国に制圧されてしまう.
20歳となった今ではこれまでの復習に囚われた生き方を改め,王が目指す皆が幸せに暮らせる国を作るために,日々戦場へと向かう.

 

 容姿・肩までかかる金髪で,優しい目つきをした女性的な顔立ちをしている.没落したとはいえ元貴族の出身なので,身なりにはそれなりに気を使っている.が,ドレスは動きづらいのでスカート丈を短くしており,後世で言うミニスカートの元祖とも言われている.
その奇抜なファッションを部下も真似していたせいか男性兵士の兵舎からは毎晩のようにうめき声が聞こえるが、色んな意味で軍全体の士気が上がっているため軍上層は放置している.
隊長になってからは太もも部分が少し露出したスカートに,やはり長靴下と靴下止めを装着してロングブーツを履いている.
職業上いつ死ぬかもわからないので,せめて衣装くらいは華やかにしたいというソシエなりの配慮である.

 

【クリオ】
 生い立ち・有名な商家の出身で、幼いころから何不自由のない生活を送ってきたが、かなりのいたずら者の嫌みたらしだった。
あまりにもいたずらの度が過ぎて両親はおかんむりになり、無理やり軍の士官学校に放り込まれた。当初はこれで懲りるだろうと思われていたが、元々運動能力が高く成績もよかった上、先生がいる前では猫を被ったかのように優等生であったため、全く更生しないまま首席で士官学校を卒業してしまった。
それからというもの生意気さに更に磨きがかかり、隠密隊に配属されてからも先輩であろうと自分より劣る人間を徹底的に貶め、階級や力量が上の人間には徹底的に媚びへつらう。そのため隊の中ではほとんどの人間に嫌われている。しかし面倒な仕事や危険な仕事を任せてもサクッと片づけてしまうため、誰も文句は言えないでいる。

 

 容姿・赤毛のマッシュルームヘア、ぱっちりくりっとした目が特徴的で、常にニヤニヤとしている。身長150cmと背が低く、
(因みにゾンタは165cmソシエが170cm)よく子ども扱いされるが、その度に子ども扱いした隊員の装備品が忽然と消えてしまう。
そして生意気な事に身長に見合わないCカップの豊かなバストを持っており、引き締められた隊員の多い隠密隊の中でやや浮いている。
(因みにゾンタはAカップ、ソシエはDカップ。現実は非情である。)
服装は、「なんでこんなキツイ衣装で動かなければならない」と文句を垂れて上半身はノースリーブ、下半身はホットパンツのように特注品の隠密装束を勝手に改造している。
食い意地は張っている方で、他の隊員の筋肉質な体型と異なり健康的な女性の体脂肪率を維持しており、隠密装束を着ると健康的にムチムチしてエロい。そのため軍の男性隊員から地味に人気。

 

 

 

 

 

 建国1000年を迎えたアスタリスコ.現在は民主主義国家だが50年前まで王制国家であった.
しかし国王はどの代でも国民を第一に考えた善政を布き,常に国民から慕われていたという.

 

 戦争が起きたとしても一つ一つは1年以内に収束したものが多く,全てアスタリスコ王国の勝利であったという.
ところがこの勝利には不可解な点が多い.特に当時最大の国力を要していたマーカット王国との戦争の際には,マーカット国内で勃発した原因不明の内紛により,マーカット王国は指揮統制が乱れ,アスタリスコ王国はこれといって大きな戦闘をすることもなくその広大な領地を手にしている.

 

 歴史的資料が不足しており謎の多い強国アスタリスコであるが,アスタリスコに伝わる数々の民話には5代目国王ビゴラスが活躍したものが多いことから、この代で大幅な富国強兵政策が行われたと推測される.

 

 その中で悪魔が関わる民話も残されており、特に国民に知れ渡っているのは、悪魔に魂を売って王に歯向かった女が悪魔に騙され巨大な豚の怪物にされてしまうという因果応報の話。
もう一つは、人に化け市民の快楽を弄んでいたスキュラを王が捕らえ、無限の快楽の世界へ追放したという、過ぎたるは及ばざるが如しという話。

 

 また当時の戦争の風景を描いたという絵画も残っているが,どういうわけか全ての絵でアスタリスコ軍が戦っている相手は豚の姿をしているのだ.
一見不可解な2つの謎だが,この謎こそが5代目国王ビゴラスが常に戦争に勝ち続けた秘策であるという説もある・・・

 

「くそ!連絡が途絶えてこれで15人目だ!」

 

 憤慨するその女,マーカット軍獅子隊隊長.名をソシエという.マーカット王国は,当時では珍しい女流社会で軍にも毎年女性が多数士官するほどであったという.
特に彼女らが目指したのは,齢17と若くして隊長となった美しき勝利の女神ことソシエ率いる獅子隊で,500人の兵士で1万の大軍に勝ったと言われている当時最強の部隊であった.

 

 獅子隊の由来は,少数のライオンのメスが勇猛にバファローの大群に挑んでいく様からつけたもので,敵国の大群を少数の精鋭でかき乱し後から大勢で仕留めるというライオンらしい戦法であった.
しかしこの戦法には敵国の軍内部の状態や士気,統率能力などの情報が不可欠で常に敵国に多数の密偵を送り込んでいた.
ところがここ半年アスタリスコに密偵を送り続けたものの情報が全く入ってこず,獅子隊といえどなかなか攻め込めない状態であった.

 

「・・・実に胡散臭い・・・」

 

密偵が消息不明になることはこれまで滅多になかったのだが,今回ばかりは明らかにおかしい.
知性派の将であるソシエですら今回ばかりは頭を抱えていた.
攻め込むことは決まっており準備も着々と進んでいるのに情報だけが入ってこない状況に軍上層部からも,獅子隊の部下からも不満の声が聞こえ出してきた.
「こうもやられるとは・・・うちの密偵一体どうしたというの・・・?」
「私の仲間を信用できない・・・?」
「!」
澄んだ声が聞こえたと思ったら,ソシエは羽交い絞めにされ,のど元には短刀が突き付けられていた.
「くっ・・・ゾンダ・・・」
「私の仲間を悪く言うのは・・・私を侮辱しているのと同じ・・・たとえそれがソシエ・・・貴方であったとしても」
隠密部隊隊長ゾンダ.彼女もまたソシエと同じく齢17で隠密部隊隊長となった暗殺,情報収集の若き天才である.
ソシエとは軍に士官してからの仲であるが,幼少のころから厳しい訓練ばかりしていたためか人とのなれ合いは苦手で,仕官したばかりの頃少し悪口を言われただけで上官を殺しかけたこともある.
「悪かったから!私が悪かったから!離しなさい!」
そう言われるとゾンダは不満そうに短刀をしまい,ソシエの拘束を解いた.

 

「・・・二度とそんなこと言わないで・・・」
「はぁ・・・分かっているわ・・・でも状況が状況だし・・・.」
「・・・・・・」
「とにかく,アスタリスコの警備は相当ヤバいみたいだし・・・その・・・」
「?」
「・・・今回ばかりはその、私が一番信頼している・・・あなたに行ってもらいたいと・・・」

 

「・・・初めから・・・そう頼めばよかった・・・」
そう言うとゾンタは背を向け部屋の出口へと歩いて言った。
「一番・・・信頼・・・ソシエに・・・う、嬉しい・・・」
「えっ、今なんて・・・?」
「なんでもない」

 

 

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