371氏による強制肥満化SS

371氏による強制肥満化SS

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 敵を知るには敵の敵を見よ.という事でアスタリスコへ行く前に,マーカットと中立関係にあるクレストで,市民や兵士たちの噂話を聞いて回った.クレスト軍は二月程前にアスタリスコに攻め込んだばかりで,数日後には再び総力戦を仕掛けるという.
そんな状況なので街中では兵士が目立ち,アスタリスコ軍にまつわる様々な噂が広まっている.
 それによるとアスタリスコ軍には正規の軍隊の他に王直属の白服部隊と呼ばれる,白い甲冑を身に付けた戦闘部隊がいるという.
噂では1人当たりの戦力が段違いで,アスタリスコ正規軍との戦闘では優勢だったのに,白服部隊が投入されてからは半日で形勢逆転したという.
更に白服部隊は夕方になっても全く疲れた様子を見せず,逃げる者歯向かう者関わりなく捕まえていたらしい.

 

(・・・白服部隊・・・一度見てみるか・・・)

 

日が暮れてくると,ゾンダは街中で集めた情報を手紙にまとめ,伝達係のタカ、ウアイラの足に手紙をくくりつけ,ソシエの元へ送った.

 

(ソシエ・・・)

 

 ウアイラが見えなくなると,ゾンダは街中へと戻り今日泊まる宿を探した.街の雰囲気は昼とはうって変わって異様な雰囲気であった.
街のそこかしこで筋肉質な男たちが酒を飲み大騒ぎをしている.

 

「ハハハ!アスタリコの雑兵なんざ一捻りだ!」
「奴ら臆病だから攻めてこねぇんだ!ハハハ!」

 

騒いでいるのはおそらく皆クレスト軍兵士だろう.もしかしたら自分は生きて帰ってこれないかもしれない.
そんな不安な気分を紛らわすため皆酔って騒いでいるのである.数日後に出撃だから,おそらく明日あたりに招集がかかるのだろう.それで今日馬鹿騒ぎして思い起こすことがないようにしているのだ.ソシエ達が招集が近くなると兵舎の警備をきつくするのも頷ける.

 

「おう兄ちゃん!何見てやがんだ,あぁ!?」
「!」
一瞬目の合った酔ったいかつい男が,喧嘩腰でのしのしとこちらに向かって歩いてきた.それを観たそこまで酔ってない男が止めに入るが
「おう馬鹿!ありゃ多分ねーちゃんだ!」
「あぁ!?あんな色気のない女がいるかよ!」
「そうだぜお前,どう見たってこいつぁ男だろ!」

 

「!!」
周りにいた酔っ払い達が反応して周囲に集まりだすとゾンダが男か女かで揉め出した.いつも男装のゾンダだが,面と向かって男だと言われると傷つく。
それを見かねたそこまで寄っていない男が酔っ払いをなだめ始める.そしてむんずとゾンタの股を掴み感触を確かめた。
「!!!!!!!」

 

「お前ら馬鹿か!こいつは男だぜ!」
「あぁ〜ん?そうなのか?じゃあその腰に巻いてるものをめくってみろや!!」
「男だって言ってんだろ!いい加減にしろ!ったく男に欲情するたぁ今夜はてめーらと一緒に寝たくねーな!!」

 

と,冗談を言い放ち、酔っ払いどもをがっくりさせるとゾンタの方を向き逃げるよう催促した。
「ごちそうさん、あんたも男だと思われてれてるうち・・・ギャッ!」

 

「・・・変態!」

 

隠密活動中に騒ぎに巻き込まれては厄介である.なるべく人ごみを避け泊まれそうな宿を探すがどこもドンチャン騒ぎでとてもではないが入れそうにない.

 

人通りの少ない所ならそこそこの宿があるだろうと考え,ゾンダは町はずれへと向かったが,これがまずかった.
酒に酔って暴れまわる男はいなくなったが,代わりにうなり声と猫の鳴き声のような声がちらほらと聞こえる.

 

(しまった・・・・・・)

 

だが面倒に巻き込まれるよりは幾分かマシである.我慢して宿を探していると,猫なで声にまじって悲鳴が聞こえた.それも若い女の声だ.
どれだけ統率がとれていようと出撃前の兵士,もとい男は生物本能的に生殖を求める傾向が強い.この状況で路地裏から聞こえてくる悲鳴…
男達が何をしているかは容易に想像できる.気が付くとゾンタは無意識のうちにその音の元へと向かっていた.そして…後悔した.
パン,パン,パン
「いやあああああああ!」
「はっ!はっ!気持ちいいぜぇ!」
「たすけ,アッ,た助けてぇー!」

 

常人なら見ていて吐き気を催す状況だ.数人の男が寄ってたかって若い女を抑え込んで強姦している.戦争で負けた国ではよくある光景だが,
ゾンダはそれを見るたびトラウマがよみがえる.ゾンダはその場にうずくまり,手で顔を覆った.
(・・・う・・・あの時を思い出す・・・)
初めての隠密任務で潜入した城で運悪く発見され捕虜にされた際,女だという事で命までは取られなかったが,連日連夜,
朝も昼も分からなくなるほどの間,食事もろくに与えられず肉に飢えた兵士の性欲の受け皿にされていた.暗闇の中で地獄の様な日々が続き,
やがて子を孕み腹が膨らみだした頃,一筋の光が射した.
(・・・ソシエ・・・)
ソシエの顔を思い浮かべると何故か涙が頬を伝い,不思議と気分が落ち着いた.そして目の前の野蛮な雄共に対する憎悪が湧いてきた.
「楽しそうねぇ・・・お兄さんたち・・・」
 ゾンダは集団に近づきながらスルリとローブを脱ぎ捨て,艶やかな声で囁くと動物的な生殖本能が反応したのか男達は一斉に振り返った.
 男達が振り返ると,そこには,シルバーブロンドの短髪で,スレンダー体形の美女が,脱衣しながら歩いているのが見えた.

 

「久しぶりに・・・楽しかったぁ・・・!」
 満月が照らす路地裏で軽く伸びをすると,脱ぎ散らかした服を拾い集めた.
「あー・・・お兄さんそこ邪魔.」
先程まで楽しんでいた男達は疲れてしまったのか,ぐっすりと眠っていた.・・・首を変な方向に向けて.

 

「さーてと・・・肉便器の御嬢さんはっと・・・」
 先程まで慰み者にされていた女を道の片隅に見つけると,ゾンダはニヤリと恐ろしい笑みを浮かべゆっくりと近づいた.
「ほぉら・・・もう大丈夫だよ」
「・・・っひぃ・・・」
 女は怯え,涙をボロボロ流しながら後ずさりした.女が後ずさった道から湯気が立ち,小便臭くなった.

 

「おいおい,助けてやったのに,何をそんなに・・・・・・っと ”これ” じゃ不味かったなぁ・・・」
ゾンダは目を瞑り,頬をばしばしと両手で叩くと軽くうなだれ,再び女へ目をやった.
「あなた,大丈夫!?」
 さっきまで目の前にいた殺人鬼は姿を消し,代わりに聖母の様な目で配そうに声を掛ける一人の女性がいた.
ゾンダは自分が慰み者にされていたとき,抗わず人形のように全てに身を任せておくのが一番楽だった.
そのトラウマが影響しているのか,ゾンダは様々な場面で人形のように役を演じることが出来るようになった.
錯乱しているのか寒いのか,女はがちがちと震え,ちじこまっていた.そんな彼女を見ると,ゾンダは自分が身に付けていたローブを女にかぶせ,身を寄せた.

 

「あ,ありがとう・・・ござ・・・あ!」
女は近くでゾンダの顔を見るなり,急に目を見開き抱きついてきた.
「わっ何を」
「隊長ぉ・・・隊長だったん・・・ですね・・・助けていただいて・・・本当・・・」
「え・・・その声,あなたまさか」
「はい・・・第5班の・・・クリオです・・・」
髪が伸び顔が汚れ,誰だか分からなかったがこうして近くで見てみると,確かに見覚えのあるくりっとした目が特徴的な新入りのクリオであった.
だがそれ以上に見分けがつきにくかったのは,最後に見た時よりも顔がふっくらしているのが原因であった.よく見ると下着からぷよっと腹肉がはみ出ている.

 

「いったいどうしたの,他の皆は?」
 第5班といえば情報収集を中心とした班構成であったが,皆腕が立ちそうやすやすと捕まるようなメンバーではなかったはずだ.
「ほ・・・他の皆は・・・全員捕まって・・・私だけ・・・なんとか逃げ延びて・・・」
一体彼女たちの身に何があったのだろうか,もっと詳しく話を聞きたかったが・・・
「うぅ・・・」
ブビョッ!ブピビビビッ!
 クリオの下痢交じりの屁に遮られてしまった.あまりの醜悪な音と臭いに彼女は耳を赤くし恥ずかしさのあまり顔をローブで隠した.
幾度となく男に尻を掘られたため尻が締まらなくなり,彼女はもはや屁の一つさえ我慢できない程にに消耗していた.
しかしゾンダも過去に同じような経験をしていたため嫌な顔一つせず,親身になって心配した.

 

「うぅ・・・触らないで・・・汚いっすよぉ・・・」
彼女は全身をがたがたと震わせており,ローブ一枚ではとても寒さをしのげるような状態ではなかった.それに先程の下痢・・・
おそらく寒い場所でずっと半裸だったせいで身体の免疫力が低下し,体調をくずしているに違いない.
「・・・ここじゃ冷えるわね・・・宿に入りましょう・・・」
自力で立ち上がれないクリオの二の腕を掴むと,鍛えた筋肉の感触の上に,たるんとした贅肉の柔らかい感触が伝わった.
(・・・少し重いわね・・・元々この子は筋肉質じゃなかったけど,こんなに太っていたかしら・・・)

 

そして不意に胸に手が触れてしまったが,どういう事だろう・・・クリオの胸はたわわに実っており,自分のそれとは全く比べ物にならない.
「・・・くっ」

 

 

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